【音質】
ZSNとは全く違っていて ZSAは中高音に特化しており 低音は控えめです。このへんは実際に聞いてもらったほうが早いと思ったので 手持ちのマイクで録音してみました。
ZSA
ZSN
ZSNのパラメーターを A(低音)/A(中音)/A(高音)とするなら
ZSAのパラメーターはB(低音)/A(中音)/S(高音)という感じで 中高音寄りです。
ZSAの低音は普通レベルなのでドンドンという音に邪魔されず、ボーカルの声がはっきり聞こえるのがメリットです。
【重低音が物足りない場合】
AIMPのイコライザー機能などで 低音をあげると 重低音が強化されます。デフォルトで聞く場合 メタルやロックとの相性は悪く、ZSAだと魅力は引き出せないです。
しかし このイヤホンは中高音で無類の強さを発揮します。無駄な重低音を一切削ぎ落とした ボーカルの声がストレートに届く。特にこれで高い声がきれいなボーカルを聞くと脳に響いて「うおっすげー」と言って ゾワゾワっとして ハマります。
詳しい構成
【構成】ZSAは8mmのダイナミックドライバに1期のバランスド・アーマチュア型ドライブを組み合わせたハイブリッドモデル。他のシリーズはほぼ10mmドライバだけれども、 ZSAは本体が小型なこともあり、ATRと同じ8mmドライバを採用しています。
【特徴】
・フル金属のボディなので、ゾウが踏んでも壊れない耐久性の高さがポイント。側面には穴が空いているオープン式なので 音はダダ漏れで 外使いには向きません。それと引き換えに開放感があって 突き抜ける中高音が出せます。
【ケーブルは やや短い】
イヤーフックは他機種のようにシリコン製ではなく 個人の耳に合わせてワイヤーで調整するタイプなので 最初だけ 調整に手間がかかります。
ケーブルは最新式の無酸素銅ケーブルなので 買い換える必要は無いです。ただ問題は長さでZSNと同じで 120cmしかないため 延長コードが1メートルほどあったほうが安心です。
種類としてはツイスト式が採用されており、コードのからまり、汚れも付きづらく 取り回しはかなり良いといえます。
【スペック詳細】
重さ:19g
周波数7~40000Hz
インピーダンス18Ω
音圧感度 101dB/mW
【まとめ】
パラメーターを中高音寄りに振っているので、海外を含めどこのサイトもこれをスタンダードとは言わないのも、なるほどなぁ という感じです。確かに重低音機があふれる日本のマーケットを見ていると 万人向けではないです。
そういった意味で ZSAは玄人向けのマシンなのかもしれません。しかし2000円以下とは思えない高い解像度で、 余分な重低音を削ぎ落とした 伸びやかな中高音があるので 特に歌唱力のある女性ボーカルをこれで聞くと ストレートに実力が伝わってきてゾワッとします。
「重低音はブーストなんてしなくていいんだ、原音で勝負しろ」という方に向いている一台ですので気になる方には ぜひともお試しして欲しい一台です。
【2000円でハイレゾ級】 中華モニターイヤホンKZ ZSNをレビュー
【4500円の定番機の残念すぎる弱点】KZ ZS10レビュー