【4500円|KZの鉄板イヤホン】KZ ZS10をレビュー

KZ-ZS10

KZイヤホンは種類が多すぎて 何を買って良いのかわからなかったのですが、今回買った KZ-ZS10は大当たりでした。

片側に5台のスピーカーを搭載しているモデルで、国産だと2万円クラスのイヤホンに匹敵するんじゃないかと思っています。これ1台あれば イヤホンはしばらくいいかなという感じです。

もともと4つのBAドライバをうまい具合に調和させることが出来るのか?という所に関心があったわけですが、聞いてみて「すげー」としみじみ思う出来でした。

【音質比較】 

こりゃ もう聞いてもらったほうが早いぞと思ったのでクラシック音楽を手持ちのマイクで録音してみました。マイクの性能が残念で申し訳ないですが この10倍はいい音で鳴ります。

ZSN

ZS10

片側5台のスピーカーなのでZSNと聞き比べても 低音から高音まで こっちのほうが 明らかによく聞こえます。ZS10の方が繊細に音を再現しているので広がりを感じるんですね。ZSNが86点とするならZS10は95点は行っています。

ただ大きいですね。これマカダミアナッツチョコレートくらいの大きさなんです。それをイヤーフックで固定・保持します。

ZS10の仕組みは 背面の赤い基盤で 音源を3つの周波数に分けて、片側5個のスピーカーが それぞれ得意な部分を担当して鳴らすというものです。

音の厚みがまるで違っています。特に 楽器が多いクラシック音楽を聞くと 実力差がモロに出ます。目をつぶると客席で聞いているような感じがして ひたすら素晴らしい。映画でもゲームでもなんでも来いという感じです。

<付属品>

付属品はケーブル(1.2m)に本体とイヤーピースが3種類でした。

<概要>

5スピーカー搭載、文句なしの音質。クラシック音楽の再現は今までで一番かもしれない。
コストパフォーマンスが良すぎる
遮音性が高く ほぼ音漏れしない。 通勤・学習時の作業用イヤホンとして使える。
△ケーブルが1.2mで短い。延長ケーブルが欲しい。
△本体がノズル部分を含めて2センチあるので装着感はあまり良くない。
☓付属のイヤーピースの質が悪く すぐ抜けるので 交換が必要。

【内部構成パーツが最先端】

歴代KZシリーズの中でも主流になってきた多数のスピーカーの組み合わせ。

中心部に 自社開発した低音用ダイナミックドライバ1台を配置、
中域用と高域用にはBAドライバ2タイプ(型番50060と30095)を2台ずつ配置しています。

BAはそのままだとひずみが大きい特徴ががありますが、複数を並行して鳴らすことで歪みを抑えています。

【ボディが比較的大きい問題】
今までのKZイヤホンはBAドライバを 軸の所に配置していましたが、今回は4台もあるので、耳元近くの本体に収納となっています。 さらに基盤もあるのでボディが厚くなっていて、装着感もあまり良いとは言えませんが そこはしょうがない気がします。

音楽用だけでなく ゲーム用としても使えるけれども 長時間するには24グラムはちょっと重い。Eスポーツ用のゲームだったらZSNの方が軽くて使いやすいなと思います。音楽鑑賞、動画鑑賞、勉強用 そんな場面に合います。

重量は24グラム。ZSNに比べると 4グラム重くなっています。これが地味に負担です。重さを支えるイヤーフックは問題ないのですが、標準イヤーピースが良くないので耳から外れてすぐに抜けてしまいます。

【イヤーピースだけは良くないので 交換したほうが良い】

付属のイヤーピースは固く、表面が粗いため 耳との間にわずかなスキマが出来て音が漏れだします。今までは本体が軽かったので 標準のイヤーピースでも良かったのですが、これには合いません。

標準イヤーピースですと 低音が体感で9割減です。音が遠く聞こえるという現象が起きます。100円のものでいいので イヤーピースだけは変えたほうが良いです。耳に密着し音漏れがしないものであれば何でも良いです。それだけで劇的に変わります。

【遮音性が高いので通勤時も使える】

ボディの内側に微細な 空気抜き穴が2ヶ所開いているだけなので 音漏れが少ないのがとてもいい。

周囲に対して20dBボリュームをあげるとやっと聞こえる程度で、耳に装着している限り 何の音楽を聞いているのかサッパリわかりません。

音楽を流すとまわりの音が何も聞こえないため 単調な室内作業にはうってつけです。電車で使っても問題ありません。

ただ 無音でも周りの音がかなり聞こえなくなる(メーカー公称値だと26dB低減)ため 人通りが多い場所や車が通る道路で使うのは危ないです。

ケーブルは無酸素銅で品質は文句なしです、長さは1.2メートルとやや短いので、延長ケーブルがあると安心です。

【総合】つけ心地とイヤーピース以外は文句なしのモデル

低音から高音までどれでも鳴らせるので、あとはAIMPなどのイコライザーで設定するだけで 自分の好みの音が作れます。

予算5000円のイヤホンでどれか1つというなら ファイナルE3000よりも これを秒速で選びます。

大きいので装着感が弱点ですがイヤーピースで軽減されますし、なにより音質が良いので見事にカバーできているという感じです。買ってよかった。総合して星4.9です。


KZ社のイヤホン ZSシリーズ歴代16種 比較表

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