【GPU】NvidiaのGPU在庫は増えている、底値を狙うなら11月まで待機か

値崩れが始まったGPU

Nvidiaは2022年5月から7月までの決算を発表しました。業績は最悪です。営業利益は4.99億ドルで前年と比べて80%減りました。

5月から7月までのNvidiaのゲーム部門売上(実際はGPU販売)は20.4億ドルで前年に比べ44%減っています。GPUは売れなくなりました。

(単位:百万ドル)

2023 Q2 
(5月~7月)

2023Q1
(2月~4月)

2022
(5月~7月)
売上高$6,704$8,288$6,507
営業費用$2,416$3,563$1,771
営業利益$499$1,868$2,444
純利益$656$1,618$2,374

アメリカ景気減速
ロシアのウクライナ侵攻後、アメリカ経済は減速しており、中国経済も ロックダウン政策と 不動産価格の崩壊で死亡。パソコンやスマホを買い控えるようになっています。
Appleは強気ですが、11万のiphone14は売れずに終わると思います。

NvidiaだけでなくintelもAmdも調子が悪化しています。

アメリカンは猛烈なインフレに直面して消費を控えるようになっています。アメリカンも今なら日本人と同じ気持ちのハズです。 「デフレヤダヨ!」

ジェンセン・フアン氏

半年分の在庫を処分するセール
Nvidiaおじさんこと CEO、Jensen Huang氏も、NvidiaがGPUを作りすぎた事を認めています。

決算書を見てみると 5~7月期の在庫は約39億ドルで、前年の21億ドルから増えています。全然売れていません。半年分のGPU在庫が余っています。

小売店にGPUが余っているので、低価格にすることで在庫を減らそうとしています。Nvidiaは工場から小売店への供給を絞ることで 大幅な値崩れを防ぐとしていますが、AMDのGPUも売れていませんので、エヌビディアは RX6000シリーズとも価格競争することになります。

もはやマイナーもGPUを欲しがってない
GPUの価格を押し上げてきた「仮想通貨」はドル換算で見ると絶不調。さらに採掘の効率も悪化しており、GPUが値崩れしようが採掘の採算は取れません。

したがってGPUを欲しがるマイナーは減っています。

中古市場に出回るGPU
マイニング用の中古GPUがメルネットオークションに出品されていますが、新品が安く売られるようになれば、赤字で売ることになるでしょう。

RTX4000シリーズは来年発売だと噂されていますが、Nvidiaはそれまでに在庫を処分しようとするでしょう。

ただし 日本の場合は円安が邪魔です。1ドル137円では割高で つかまされることになるので、できれば120円程度になるまで下がったほうがお得感は増すでしょう。

では いつが買い時なのか? 

GAINWARD GeForce RTX 3070 PHOENIX 8G V1 LHR グラフィックスボード NE63070019P2-1041X-G-V1 VD7761

動画配信者なら 妥当な水準ではある

少なくとも一時期のボッタクリ価格は崩壊し、希望小売価格以下で買えるようにはなりました。なるべく安値で買いたいところですが、Nvidiaは大量の3000シリーズをさばくために 4000シリーズの生産を2023年以降に遅らせると予想されています。

nvidiaがトリッキーな動きをしているので底値の時期は 見えません。ただFRBが利上げをすればアメリカ経済の調子は ますます悪化するので、在庫は減らないし、RTX4000発表前に 3000が大量に売れるとも思えないので、3000は相当値下げしないと売れないでしょう。一般の人は待ちです。

一方 動画配信業の人はFPSゲームを動かしつつ アバターを動かしたり、動画を配信するために余分なパワーが必要なので 現実問題としてRTX3070以上のGPUが必要になってきます。

で、RTX3070は北米での希望小売が500ドル、現在の日本円換算だと68500円です。ランキングでもその水準に近づいてきたので7万円を切ったら 妥当な水準ではあります。

これが1ドル120円になっても6万円なので、下がってくるのを待つか、買って配信を始めるかは判断が分かれるところです。

一般ユーザーは 秋まで待って底値狙い
現在流行っている FPSはValorantとAPEXなので 普通に遊ぶにはGTX1000やRTX2000シリーズで十分だったりします。

GPU売上ランキング1位を見てみると、実際GTX1660SUPERが選ばれています。 たしかに時期待ちGPUとして最適だと思います。

まだ買い替えを促すほどの強力なタイトルは登場していないし、NvidiaやAMDは年末までに焦って売ろうとすると思うので待ち有利です。2022年9月20日付近のnvidiaのGTCセッションで4000シリーズの性能を見てからでもいいでしょう。

現在のところ Nvidiaの在庫は3か月以内に消化できるほどの分量ではない。米中の景気も相当悪く 高価格帯のGPUが売れるとも思えないので、急ぎではない人は 9月20日のGTCセッションまで様子をみるのも悪くないような気がします。

ただしクリスマス商戦が始まると また需給の状況が変わると思うので 11月辺りと年明け2月ごろに チャンスが来るような気がします。

ご注意「買い」「売り」の情報はあくまでも投稿者の個人的見解によるものであり、情報の真偽、評価に関する正確性・信頼性等については一切保証されておりません。

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