2章を3行でまとめ
・マーシャ王国が舞台。
・二人の役立たず グスレドとエセルレッド。
・国を捨ててでも女を取ったデーン人 エリックの愛が見どころ。
1.
878年、ウートレッドは祖先の地ベバンブルクを取り戻すために北のマーシャに向かう。
アルフレッドはイングランドを統一したくてたまらない。ひとまず デーン人の武将エリックとシークフリッドの支配下にある北部を狙っていた。
司祭ベオッカはカンブラランドの王であるグスレドをデーン人から救助するためにウートレッドを雇う。
グスレドもデーン人でありクリスチャン、異教の侵略者に対抗してイングランド北部を統一することを望んでいた。
グスレドはデーン人のスヴェンによって拘束されていた。ウートレッドはスヴェンをビビらせるために 自分はオーディンから派遣されて 蘇った戦士だとホラを吹く。
策略は働き、デーン人は退散。グスレッドを救出する。デーン人の拠点ダンホルムで、キャルタンはウートレッドの存在の知らせを聞き、復讐を企てる。
2. 裏切り
デーン人キャルタンのスパイがカンブラランドのキャンプに潜入した。 ウートレッドも攻撃されたが、部下によって助けられる。
グスレドはデーン人のエリックとジークフリートたちと面会。エリックたちに指図して キャルタンが支配している砦を襲わせようとするが言うことを聞かない。
逆にエリックたちに 兵糧攻めにしたいから食料をよこせと言われる。
グスレドは交渉が死ぬほどヘタクソなのでウートレッドが横から口出しする。
そんな中 ウートレッドとグスレドの妹のギセラは恋仲になる。
ウートレッドは執政官としてグスレドへの忠誠を誓うものの、グスレドはウートレッドの人気が最終的に自分の王冠の奪取につながるんじゃねーかと疑い始める。
グスレドはウートレッドの叔父アルフリックに「兵を200人やるからウートレッドを殺せ」と依頼される。
グスレドはウートレッドに命を助けられているので殺すことは無理。奴隷として売る。
ウートレッドのお供であるハリグも同様に売却された。
3.奴隷
ウートレッドとハリグは、奴隷商人スベリに買われ、船の漕ぎ手として鎖で繋がれる。
一方、北の領主たちは集会を開く。グスレドがウートレッドを殺さなかったので、アルフリックは激怒し、グスレドとの同盟を放棄した。
アルフリックが帰ったので デーン人のエリックとシークフリードも、グスレドとの休戦を破った。
ウェセックスのアルフレッド王は 妹を北のマーシャに与えて、マーシャを取り込もうとする。
ウートレッドたちはアイスランドで脱出を試みたものの失敗。スベリはハリグを船の船首にくくりつけてハリグは凍死。ウートレッドはラグナルの息子に救出される。
ギセラは修道院に隠れていたが、修道院長が強制的にアルフリックと結婚させようとする。
ウートレッドとラグナル息子は「結婚」を妨害。ウートレッドは修道院長を殺害。アルフレッドはラグナルが殺した事にしてやるからと言って、ウートレッドに恩を売り 部下にする。
4.救出
ラグナル息子達は兵をあつめて 父親の敵討ちで出かけることにする。
ダンホルムを襲うためには十分な兵士が必要。ウートレッドはグレスドを殺さない代わりに兵力を出させる。
ウートレッドはエリックとジークフリドのキャンプに潜入、ジークフリドを人質にしてエリックを脅迫。 エリックは兄を救うためにイギリスを去ることに同意します。
これでダンホルムが丸裸になったので ウートレッドは東からダンホルムに突入。 戦いでスヴェンとキャルタンは死亡。 妹のティーラは救出されます。
5.亀裂
ダンホルムの戦いから3年が経過したが、ウートレッドはまだアルフレッドの家来。
ウートレッドは お調子者エーリクから 蘇った死者が予言をするというウワサを聞く。 それによるとウートレッドがマーシャの王になるらしい。
ウートレッドが有能すぎるので、アルフレッドは「こいつが裏切るんじゃないか」と心配になる。だから「デーン人の土地には行くなよ」と釘をさす。そんな中、ウートレッドはデーン人の領地に行って 実際に蘇った死者の予言を聞きに行く。
じつはこれは デーン人のエリックたちが仕組んだホラ話で、ウートレッドにマーシャを取らせようとする策略。
一方ウィンチェスターでは、マーシャに王女が到着、王室同士の結婚式の準備が進んでいた。
6.
ウィンチェスターはエセルレッドと王女エセルフレドの結婚式を祝うものの、ロンドンはデーン人の兄弟に落とされたので、奪還しに向かわねばならなくなった。
エセルレッドはエセルフレドに乱暴したりするので、自分を愛してはいないんだなと分かってエセルフレドは不満になる。
アルフレッド王はウートレッドが 自分に内緒でデーン人の土地に行ったので不機嫌。討伐軍として エセルレッドとウートレッドを 戦地ロンドンに送り込む。
エセルレッドたちの軍は まっすぐロンドンに向かったものの、その間にエリックたちは迂回して本陣を急襲。エセルフレドを誘拐した。
7.
エセルフレドが誘拐された。エセルレッドはあわててウィンチェスターに戻り、アルフレッド国王に報告する。
会議の結果、エセルレッドとウートレッドたちが人質の売買交渉に向かうことになった。
エセルフレドは美人すぎるので デーン人の兵士にちょっかいをだされる、しかしエリックがこれを守る。エリックが 守りまくるので エセルフレドはエリックと恋仲になってしまう。
そんななか遅れてエセルレッドたちがやってくる。エリックはエセルレッドが王女を雑にあつかうポンコツだと知っているので殴りつけたりする。
交渉団は希望の価格を聞いて ひとまず帰ることになった。
ウートレッドは王女と面会するものの、「私はエリックと逃げたい。二人で新しい家族を作る。手伝って」と聞かされて戸惑う。
8.
身代金の額が国家予算なみだったものの、娘に身の危険があることから、アルフレッド国王は 身代金を払ってでも 娘を助けようとする。
重鎮オダはそんな事をしたら 身代金で相手が兵を増強して国が滅びる。王女が死んでもかまわない。ロンドンを攻めないと国が死ぬと判断し、王に背いて 自分の兵を集めてロンドンへ進軍する。
ウートレッドはエリックと相談し 王女の願い通りに逃がそうとして、少数精鋭でロンドンに忍び込んだ。
ところがエリックは王女とコソコソ イチャイチャしていたのがバレて、王女はオリに入れられ吊るされてしまう。
これでは二人で逃げるのは無理になった。エリックは王女だけでも逃がせとウートレッドに頼む。
時間がなくなってきたのでウートレッドたちは キャンプに火を付けてデーン人を砦から外に出して砦に突入。
エリックはその間に王女のオリを下ろして、時間稼ぎのために戦っている最中にジークフリードに刺されて死亡する。
救出作戦の間に オダの兵と王の兵がロンドンに到着。ジークフリードたちの軍と激突。ジークフリードたちは死亡。エセルフレドは不本意ながらマーシャに帰還。危機は回避された。
オダは裁判にかけられたが、結果が出る前に 王に背いた責任をとって自害した。