質問の内容
・2〜3万円程度でゲーム用のグラボを購入しようと思うのですが、どれにすればよいのかわかりません。 ・候補はGTX1050ti、GTX1060 RX570(4gb) RX580 が良いかと思っています ・最新のゲームでもそれなりに動き、なるべく安価なものが良いです。 |
A.2万円以下の場合は 2020年1月現在はRadeon RX 570かRX580、3万円以下ならGeForce GTX 1660 Superがよいかと思います。
RX570は16000円くらい、GPUの性能的にPS4Proより上なのでPUBGやApex legendsなどFPSが要求されるゲームも遊ぶことができます。供給も安定しています。
NvidiaではGTX1650という似たような価格帯のGPUがありますが、RX570の方が描画性能が高いので(比較)、同じ価格だったらRX570のほうがお得感があります。
録画やゲーム配信もやってみたいという場合は GTX1660Sが一番近くて納得できる選択肢になります。ゲーム配信だと1080p 60FPSないと あまり視聴者がつかないので GTX1660以上が必要になってきます。 RX570だと1080p 30FPSが限界です。
RTX2060を使っていますが FPSを上げるためにレイトレース機能は使わないので RTXは不要というのが私の意見です。ですので それを省いたGTX1660Sのほうがコスパは上です。
GTX16シリーズやRTXシリーズはアーキテクチャが変更されているため 録画や配信でほぼ fpsが落ちないというメリットもあります。
gpuの実力が分かるベンチマーク表
近年は特にGPUの種類が増えたので、カタログを見比べてもイマイチ性能が分かりにくかったりします。そんな時、GPUの実力を測る上で便利なのが、パスマーク社の GPUベンチマークページです。
ユーザーのテストを集計して、それぞれどれくらいの性能があるのかを測って公開してくれているので、GPU購入の時の目安になります。
ベンチマークの数値が高いものほど高性能です。今回は3万円以下ですので 価格で280ドル以下のところを見て、一番性能の良いのを選ぶと外す可能性が低くなります。
3万円以下で それぞれのベンチマークと値段を調べて 現時点の散布図を作ってみました。
それ以上のGPUはデータ取りのために入れています。
コスパの良いGPUを計算
名前 | benchmark | 直近の価格 | 性能/価格 |
GeForce GTX 1050 Ti | 6,013 | 18,015 | 0.33 |
Radeon RX 570 | 6,893 | 15,200 | 0.49 |
Radeon RX 580 | 8,445 | 24,562 | 0.34 |
Radeon RX 590 | 9306 | 24,965 | 0.37 |
GeForce GTX 1660 | 10976 | 29,399 | 0.37 |
GeForce GTX 1660 Ti | 11,881 | 41,945 | 0.28 |
Radeon RX Vega 64 | 11,869 | 49,799 | 0.24 |
GeForce RTX 2060 | 13,152 | 42,624 | 0.31 |
RX 570、590 GTX 1660はコスパが良い
散布図にしてみると上のようになりました。
横軸にベンチマークをとっており、右に行くほど高性能。縦軸には価格をとっています。青い直線は 性能に対して価格はだいたいこのくらいになるという目安の線です。
線より右下にある方が性能の割に安くて得という事になります。
逆に左上のGTX1050tiやVega64は割高です。2~3万円の範囲ですと 予算重視の場合はRadeon RX 570 、総合で見ると 1660 後継機のGTX 1660Sがよろしいかと思います。
User Benchmark社と同じような結果でした
User Benchmarkのお得度ランキングでも、50機種中RX570が1位で、RX580が2位、GTX1660Sが3位でした。
2万以下ならRadeon RX570は1番良い
・PS4Proを上回る性能 ・市販のゲームをほぼ60FPS以上で動かせる ・2万円以下なら1番良い ・デメリット:録画しながらのプレイは720p60fpsあたりが限界 |
RX 570は安価ですがPS4PROのgpuよりも性能が良く、ほとんどのゲームを1080p60FPS以上で遊べる事もあって 現在も生産が続いています。
Apex LegendsのようなFPSゲームの場合 描画設定をやや低めにする事で 60以上のFPSを出すことができます。
使ってみて分かったデメリットは1つで、ハードウェアエンコード性能です。重めの3Dゲームを録画する場合は 720p 60fps もしくは 1080p30fpsまでが限界ラインです。1080p60fpsで録画したい場合、少しパワーが届きません。
720p60FPSに画質を落として録画・配信する分には申し分ありません。
以下は手持ちのバイオハザード2 リメイク版でテストしてみたものです、ゲームは安定して60FPSを超えていました。
RX570 (1080p)平均FPS
FPSを落とさず 録画や配信をしたいなら GTX1660S
GTX1060の上位互換 GTX1660S
今まで定番GPUはGTX1060でしたが新シリーズの発表を受けて 生産が終了しました。その後継機が1660を経て GTX1660Superとなりました。
FPSの比較動画を拝見しますと、GTX1660SはGTX1060を上回っています
スペック表で確認すると、 CUDAコアを増加させて処理性能が20%程度向上しています。新しいアーキテクチャ Turingを搭載しているので 配信と録画をしてもFPSがほぼ落ちません。 別物と言ってもよい変化です。
Turingだと 本当にFPSが落ちない
Turingは手持ちのRTX2060に搭載されているので、実際に動画を撮ってテストしました。
1080p60fpsで録画していますが、カクつきもなく録画/配信する事ができます。プレイ中のFPSにもほとんど影響ありません。
正直言って、録画していたかどうか忘れるレベルで8時間録画していた…とかもあります。
今までのGPUでは高画質配信や録画をすると どうしてもカクつきやフレームレートが落ちるという問題が発生して、画質を下げて対応していましたが、Turing世代からは全く気にせず録画ができるようになりました。
GeForce GTX 1060 6GB | GeForce GTX GTX 1660 SUPER | GeForce GTX 1660 Ti | |
アーキテクチャ | Pascal | Turing | |
GPUコア | GP106 | TU116 | |
製造プロセス | 16nm | 12nm | |
CUDAコア | 1280基 | 1408基 | 1536基 |
定格クロック | 1506MHz | 1530MHz | 1500MHz |
ブーストクロック | 1708MHz | 1785MHz | 1770MHz |
メモリタイプ | GDDR5 | GDDR6 | GDDR6 |
メモリ容量 | 6GB | ||
メモリ転送レート | 8.0Gbps | 12Gbps | |
メモリバス幅 | 192bit | ||
メモリバス帯域幅 | 192GB/s | 336GB/s | 288GB/s |
TDP | 120W | 125W | 120W |
補助電源 | 6pin | 8Pin | |
推奨電源 | 400W | 450W |
Turing世代のGPUの一番の強みはFPSの落ち込みを気にせず 配信や録画が出来る事です。
ご参考になれば幸いです
価格は20194/18現在のものです
GPU総合目次
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