ここ10年くらい 日本で最強のゲーム実況者は加藤純一(うんこちゃん)だと思う。
夜中の2時にポケモンで生放送10万人集める化物は他にはいない。
一番のすごさは面白い人を見つけるセンサー。
プロジェクトウィンターでも全然 面識のない「すぶた」というコミュ力の高い人を見つけると3秒後には自分から積極的に絡んで面白さを生み出していた。
うんこちゃんの「こいつ おもしろ」センサーは鬼のように正確で、積極的に喧嘩を仕掛けに行く。
逆に面白くないと 絡まずに流して コメントを読んだりして「面白待ち」に入る。
で、てんちむという人は 唯一 加藤純一とガチトークで戦える 女性配信者だと思っている。
う「お前のスケベなサムネのやつさ、ブーめちゃくちゃ押されてんじゃねぇかw サムネ詐欺だとか言われて」
う「俺 本垢とサブ垢でブー押してるからねw」
て「そこまでやるって逆に好きなんじゃないの?」
う「ぜっ いやっ ほんとに好きじゃない」
てんちむの書籍
まぁとにかく この2人が絡むと普通に面白い。クラスの男女のリーダー的な存在。
で、この動画は てんちむというキャラクターを外側から見ているけれど、この本「私、息してる?」はてんちむの内側世界に入り込む。
なんというか エゴ・欲望の煮こごりみたいな感じで、 読んでいてすごい気持ちが悪い(笑)
「ワイをみろ!」的にぶちまけて、性に関しても生々しく書いてある。ガラス張りってこういうことだなと思った。すげぇ。ここまで出せる度量がすごい。
なんか迫力がある。
ヤンキーの家に遊びに行ったら タバコ吸いながら 「ほんで悩みって何? 何でも話してええぞ。誰にも言わん。金はないけどな」って話しながら ゲームコントローラー片手に ドーンと構えてる感じで、 てんちむに相談する人が多いのもなんとなく分かる。
てんちむの中には秋元康的なプロデューサーもおるし、スカジャン着たヤンキーもいるし、人生相談が上手いオネエもいるし、一週間風呂に入ってないゲーマーもおるし、胸を寄せて男を引き付けるグラビアアイドルもいる。
ソフトバンクの孫正義も一回自分が死んだと思って 勝負に出たらしいけれど 一度 死線を超えた人というのは メーターがぶっ壊れて悟るというか 怖いものなしになれる人もいるようだ。
個人的には目標の建て方「登山方式」というのが面白かった
例えば YOUTUBERとして有名になりたいという山に登るとして、そのままだと達成できないので、そこから逆算していく考え方。その山に登るには
・胸を寄せる
・有名人とコラボする
・企画を考える
・編集をうまくする
こんな所があるけれど、これだとハードルが高いので それを達成する手段を考える
イベントに参加して有名人と接触する→有名人とコラボ
バズってる企画を調べる→企画を考える
編集動画を見る→編集がうまくなる
コラでごまかす
それもだめだったら またさらに下の手段を用意して 自分にできそうな所に 課題設定を置くというやり方。
次に次にと建設的に道のりを作っている。
そうして他の奴は何ができなくて、自分には何が一番向いているのかを見つけて、お客さんが求めるものは何か考えて 道中でお金を手に入れている。
で、最初に自分がイケると思って挑戦しても そんなにうまくいくわけない。その時に自分を攻めると下手すれば死んでしまう
で、どうしてもアカンかった時は 立ち直り方として 許すことが大事らしい。猛烈な攻めだけでなく 死なないようにギリギリの所での 守りも考えている。
芸能界 ギャル化 ヤンキー化 ニート ゲーマー Youtuber 振れ幅が大きいけど ほぼほぼ成功しているのがすごい。
内部では「もっとやれやボケ」というてんちむと 「やったるわボケ」というてんちむの2人の人格が戦っている気がする。
ほんでも、自分の性格をある程度 諦めて どうやったら 無理せずうまく生かせるか考えている
もうひとりの人格も いるらしい。3コアCPU。
本を読んででてくる言葉が てんちむが実際に使っている言葉なんだろうなという正直さ がある。
こういう本というのは熱を帯びているから強い。
ひろゆきのは自分で書いてないから ひろゆきの言葉ではないなという感じがあるけども。
一方的にならないように 関わった人のインタビューを載せて内側と外側から見せている構成が好感度高い。
そんなてんちむに「お前 何様だ 中の下だぞ はっきり言ってw」と
ネタでうんこちゃんが言っていたけれど 実はこれって てんちむの性格が かなり分かってのエールになっている。
やっぱ2人とも凄い。うんこちゃんも自伝本を書いて対抗して欲しいが、ここまでは晒せんだろう。自伝本ではてんちむには勝てんと思う。