【侵攻28日目】ロシアは攻め込めず 遠距離から砲撃を繰り返す

戦況は膠着状態。

ロシア軍は陣地の防御態勢を取り戦闘は膠着している。マリウポリ市を包囲しているロシア軍の侵攻スピードは遅い。ロシアがウクライナの都市に対して空爆、大砲、ロケット弾、ミサイルを使用する傾向が強まっているため、ロケット防衛システムを提供することが緊急の課題となっている。

ロシア軍は守りを固めるため 防御陣を掘り、地雷を設置しているとの多数の報告や衛星画像が上がっている(dailymail)

3月22日ウクライナ軍は占領された領域を取り戻すために反撃を開始し、Makarivの町を解放した。

キエフ北西で反撃開始の可能性

キエフ市長は、ウクライナ軍はイルピンからロシア軍をほぼ押し出したと主張した。イルピンの市長は、3月23日の時点でウクライナ軍が町の80%を支配していると主張したが、ロシア軍は町に迫撃砲やロケットを撃ち続け、ロシアの略奪者が蔓延していると指摘している。

だがこれらの主張について確証を得ることができない。完全にはロシア軍を排除できていないのかもしれない。キエフ州軍政部長は3月22日、ロシア軍はまだキエフの北西 Buchaとホストメリを支配しており、ウクライナ軍は大規模な攻撃作戦を準備していると述べている。

ウクライナ軍参謀本部は3月23日、ロシア軍がキエフの北西約70キロのテテリウスクに進攻しようとしたが撃退されたと報告した。 ウクライナ政府のソーシャルメディアの現地レポートがその評価を裏付けている

キエフの北、東の守り○
キエフの北チェルニヒウ、キエフの東スミーの両方でロシア軍は進軍できていない。ウクライナ参謀本部の報告によると、ロシア軍はこの地域で地雷を掘り続けている。

ウクライナ北東部ハリコフ○

23日ロシア軍はハリコフ(Kharkiv)周辺や ハリコフ南東のイジュム市周辺で、小規模な攻撃をしたものの目立った攻勢作戦は行っていない

ウクライナ東部 ルハンスク ○
ロシア軍はルハンスク州とドネツク州での前進の努力を続け、ポパスナPopasna市とアヴディフカAvdiivka市への地上攻撃とクラマトルスク飛行場へのミサイル攻撃を行った。

マリウポリは危機的な状況
マリウポリ市ではブロックごとの戦闘が続き、ロシア軍は大砲、ドローン、海軍砲による砲撃を強化している。

ウクライナ南部○
ケルソンとミコライウ周辺のロシア軍、およびクリビリウとザポリージャに進攻しているロシア軍は、過去24時間 大きな攻撃活動を行わなかった。

ウクライナ軍情報は、ロシア人がクリミアから出るのを防ぐためにロシア軍がケルチ橋を封鎖する準備をしていると報告した。GURはこの措置がクリミア内のロシア人、特にロシア軍と政府職員の家族、2014年以降半島に移動した人たちが抱えるパニックへの反応であるとしている. 

見通し
・ロシア軍は今後数週間のうちにマリウポルを占領するか、降伏に追い込むと思われる。
・ウクライナ軍が今後数日のうちにキエフ西部でより大規模な反撃を開始する可能性がある。
・黒海艦隊がマリウポルの戦いに参加し続けているため、オデッサ近郊への侵攻の可能性は低い。

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