【侵攻23日目】扇動目的の誘拐か。さらなる対ロシア制裁がアメリカで準備中

イギリス国防省(twitter):キエフは陥落せず 目標は何一つとして達成できていない。ロシア国内では厭戦気分が高まっており、焦るプーチンはロシア国内のメディアに対する支配を強めている。プーチンは「作戦は上手く行っている」などと妄想を語り、大失敗が続く作戦上の問題から目をそらし、おびただしいロシア兵の死亡者数を隠そうと試みている。
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ゴリ押しのロシア、進まない交渉
・ロシアとウクライナの交渉担当者は、ウクライナがNATOに加盟しないことで合意したようだが、クレムリンはウクライナに対する要求を取り下げていない。

3月16日ロシアのラブロフ外相は、ウクライナはロシアを脅かす武器を保有すべきではなく、NATO諸国はこれらの武器をウクライナに供給すべきではないと述べた。16日ロシアの代表団は、ウクライナがオーストリアやスイスのように非武装・中立化モデルを導入することを提案した。ウクライナ交渉団長ポドリヤクはこのモデルを否定した

「ウクライナは核兵器を作っている」デマを言い続けるロシア
・ロシア系のメディアは、米国がロシアに対して生物化学攻撃を仕掛ける準備をしていると嘘の主張を強めている。

・プーチン大統領は、ウクライナが外国の援助を受けて核兵器を開発していると非難し、ウクライナがロシアに対して核攻撃を計画していると嘘の主張を行った。

ロシアのメディアは「ウクライナの米国の生物実験室は生物兵器不作出条約に違反している」というロシアの軍事専門家の主張と「ウクライナにある米国の生物実験室は世界を脅かしている」とするロシアのウイルス学者による主張を16日放映。ウクライナの生物兵器製造工場は生物兵器の製造を禁止する条約違反であると強調した

協力をためらう中国とベラルーシ

・中国はロシアへの軍事・経済支援について肯定も否定もしない立場を取っている。

・3月15日 ベラルーシのルカシェンコ大統領は、ベラルーシ兵はウクライナに入らないと表明した。

扇動目的で誘拐
・クレムリンは、占領されたウクライナ領土を支配・鎮圧するための条件を整えるため、地元の指導者を誘拐している。

ロシア軍は3月11日以降、数人のウクライナ市長、デモのリーダー、ロシアへの反体制者を誘拐した。3月11日にメリトポリ市長、12日にドネプロルドニー市長、16日にスカドヴォスク市長と代理を誘拐。12日に反ロシア活動家であるオルガ・ガイスモヴァ、13日ウクライナ人ジャーナリスト、3月16日にメリトポリ地方議会の副議長の夫、セルゲイ・スラボフを誘拐したとされる。

米 さらなる対ロシア制裁準備
・米国上院は、ロシアが石油とガスの輸出で支払いを受けるロシア国内の全ての銀行を制裁する決議案を提出する準備をしている。 制裁にはガスプロムバンクを含まれる。もしこの決議が可決されれば、他の国はロシアからのエネルギー輸入を中断することになると見られる。

ロシアのガスプロムバンクに対する米国の最初の制裁は、米国の同盟国やパートナー国のガス輸入は可能にするものであった。

日本による対露制裁は効いていない
・ロシアのメディアは3月16日、中国、日本、セルビアなど、ロシアに制裁を課していない国々を賞賛した。クレムリンのドミトリー・ペスコフ報道官は、3月16日、米国の圧力に屈しない中国を賞賛。ロシアのメディアは、日本の岸田総理の「ロシアの経済制裁によって日本は経済的打撃を受けるかもしれない」という発言をロシアの強さのアピールに利用した。

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