ダーケストダンジョンをクリアした人は全体の5％しかいない。
いや5％もいるのかと驚く。
５％はよっぽどの暇人か、我慢強いか チーターかM属性かのどれかだろうと思う。私も変人枠で達成したが ラストに近づくにつれ 楽しさというよりは 作業でしか無かった。
知らない人に どんなゲームか説明しておくと 4人1チームでダンジョンにもぐる風雷のシレン、もしくは俺の屍を越えてゆけ みたいなゲーム。
ダンジョンにもぐって 敵を倒してアイテム集めて戻ってくるだけ。
ただし難易度がアタマおかしい。最初に難易度設定があるんだけれども、難易度「簡単」でも 仲間がバンバン死ぬ。 どこが簡単なんだと。
おまけに キャラクターが死んだら そのキャラは2度と使えない。
だから 20時間くらいチームを率いてきた前衛の勇者が殺されると、やる気も9割減る。
ローグライクって流行っているけど そこまでして ローグライクにしないといけないもんなんだろうか。時間がない現代 死んだら最初からって 相当だるい。
死んだキャラクターの能力継承もできない。 やってきたことが無駄になってしまうのが悲しい。
しかも このゲームは モンスターの見た目が使いまわしで、何度も同じモンスターと戦わないといけないので 飽きが来るのが早い。
前衛のザコ敵は4回くらい殴らないと倒せないほど硬い。後衛のやつは大抵陰湿で 味方キャラクターのメンタルを攻撃してくるので 味方がストレスでおかしくなってしまう。
ムダに長いダンジョン
このゲームには 取って付けたようなストーリーがあって、爺さんがわざわざナレーション付きで解説してくれるんだけれども 内容はさっぱり覚えていない。
爺さんは戦闘中でも実況みたいに「しょうもない勝利でも勝ちは勝ち」とか「マッチをこすって新たな星が現れた」とか しつこく言ってくるので ナレーションはオフ推奨である。
で、ボスは6種類程度いて それぞれ3回倒す必要があった。残念なことに ビジュアルと攻撃パターンは使い回しである。
ボスはダンジョンレベルを上げるとでてくる。ダンジョンは4つあって、それぞれのダンジョンに2回程度潜るとダンジョンレベルが1上がる。
ラスボスをクリアーするまでに それぞれのダンジョンレベルを７まで上げないといけない。つまり1つのダンジョンを攻略するのに14回程度潜る必要がある。もうね面倒くさい。
ここまでたどり着けるのは 全体の5％程度というのも納得。
ダンジョン内のザコ敵すら固くて、内部の探索もワンパターンで眠くなる。別ゲーに逃げたい気持ちしか無かった。
フワちゃんのラジオを聞きながらやってようやく達成できた。半分はフワちゃんのキマっちゃってるテンションのお陰かもしれない。
んで、なんとかラスボスを撃破したんだけど あのラスボスは 数あるラスボスの中でも最も無慈悲。
ここまでいくつものダンジョンを共に乗り越え、何時間もかけて育てた味方たちが 出会って3分のクソみたいなラスボスに ワンパンで持っていかれてしまう。本当にクソゲ。「難しくしときゃいいんだろ」的な設計で作ったに相違ない。
タイムマシンがあれば このゲームのローンチ直前に、ディレクターのハードディスクをPCからむしりとって 海岸から海に「そいや！」したいレベルでひどかった。
ラスボスを倒したものの味方は2人も死に、達成感もなし。
クリアしてから 周回する気持ちが 一切 起きない珍しいゲームになってしまった。
このゲームのいいところは 戦闘アニメーション と 敵を切りつける時の効果音だけだった。
驚いたことに このゲーム、2が出るらしい。なぜ出すのか。1がこれだけイカれているので2もバランスがおかしいのは確実だろう。
無駄に硬い敵と 長くて単調なダンジョン、 アイテムをわずかしか持てないというチャームポイントが印象的なマゾゲーだったが、2ではどうなるか見ものである。