モニタリングヘッドホンと聞くと、アーティストがレコーディングの時に使う印象だったり、音にこだわるDJの方が使っているというイメージですが、日常用として使うのはアリですか?
picture:amazon ATH-M40
楽しんでもいいですが、モニター用は 市販のヘッドホンと比べると性格が違います。
モニターヘッドフォンの役割は 例えばアーティストが「俺が歌っている この声ってどんな音なんだろう?」というのを正確に知るために作られています。
モニター用の特徴
・周波数特性がフラットで、原音に近い音が聞ける
・周波数が幅広い
・細かな音まで拾う
・長時間の装着に耐えられるように設計されている。
・部品を交換できる製品が多い
・デザイン的には地味
モニター用は 別名 あら探しヘッドホン。
実際にモニターヘッドホンで聴いてみますと、聞こえなくていい範囲の音まで そのまんまの音が飛び出してくるので 臨場感は上がる反面、疲れてきます。
偏りなし、直出しなので アイドルの生声を聞きたいという場合には向いていますが、あんまり一般的ではありません。
モニターは なぜ聞こえない音まで再生できるようにしているのか。
audio-technica プロフェッショナルモニターヘッドホン ATH-M40x
15~24,000Hz
人間が聞こえる周波数はおおよそ20Hzから20000Hzなのに、なぜモニターヘッドホンはそれよりも幅広い周波数を出力できるようにしているのか、というのがナゾでしたが
例えば、楽器をジャーンと鳴らした時には可聴域より低い音も高い音も出ています。場合によっては100,000hzを超える音が出ています。モニターヘッドホンは原音をそのまま再現するために、わざわざ可聴域よりも広い周波数で出力しています。
でも、それを再現したとしても聞こえないなら意味がないんじゃないのと思うんですが、音響専門の人の解説では実は可聴域よりも高い周波数が可聴域の音に影響を与えて、聞こえ具合に影響するらしいです。
ハイレゾ録音をしたとしても、現地に行って聞くライブの音源では 聞こえが異なるとおっしゃっているので、結局は 現地に勝るものはないという事で 最後は「やっぱりライブで聞くのが無劣化だし最強」という身も蓋もない話になりました。
有名なモニターヘッドホンメーカー
モニターヘッドホンを製造する有名メーカーはAudio-Technica, Beyerdynamic, Sony, Shure, Fostex,AKG, Pioneerなどです。
聞こえすぎる
モニター用は プロ用なので 編集をする時は細かいゴミや 背景ノイズ、ミキシングの失敗箇所、マスター版での失敗箇所…と音のバグを探せるように、非常に敏感に作られています。
悪い音はそのまま出ます。マニア向けです。
またポップス歌謡曲はモニター用ではない普通のHi-fiヘッドホンで再生されることを前提にチューニングされているので、ポップス等を聞くときには普通のHi-fiヘッドホンのほうが心地よく感じます。
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