KZ社最初のハイブリッド機 ZSTを購入。ZSNと共に KZ社の「鉄板イヤホン」と位置づけられている代表格のイヤホンです。
ZSNと比べてどうですか?
音源を比較してみました
巷の評判通り ZSTは 同価格帯のZSNよりも低音が控えめです。実にモニターっぽい。低音から高音まで均等に鳴らします。
ザ・モニターと言う感じですが、爆発多めのFPSゲームや映画鑑賞には向きません。そして音量もZSNに比べて90%くらいしか出ません。(ZSTの音圧感度が106db ZSNは120dbです)
ZSTは たしかにZSNに比べて低音から高音まで偏りがない。DTMをする人には「ボクはZSTのほうがいい」っていう方もいるでしょうね。
付属品や外観
無酸素銅のケーブルが付属。酸化していない銅線が美しい。リケーブルなしでも そのまま使えるレベルで優秀。
構成
ハードウェアは中央に10ミリのダイナミックドライバを1基、ステム(ノズル)部分に1つのBA(バランスド・アーマチュアドライバ)で構成。
4層DDが音場全域を担当し、BAが高音域を補助して 持ち味を生かしているという仕組みです。
カタログだけを見ると ZSTとZSNには大差ないと思われがちですが、実際効いてみると低音部分が2割くらい違うので不思議です。
聞いてみるまでよくわかんない そして聞いてみると「そうかそうか 君はこういう音なんだね」と分かって楽しい。KZガチャです。
後になるほど ZSTロットは良い。
2018年頃の初期ロットのZSTはチューニングが荒く、低音と高音が強烈の 超絶ドンシャリイヤホンという意見が定説でしたが、
2020年5月段階のZSTはユーザーフィードバックを受けてチューニングを見直したあとなので、低音から高音まで鳴らす 器用な製品に仕上がっています。
ハウジングが紫とブルーの志茂田景樹、今でいうとNinja風で 見た目は キワモノみたいなインパクトですが、聞いてみたら 至って真面目に鳴らす。そのギャップに萌えるという不思議なイヤホン。
KZの人が言うにはBA1基でDDの10倍くらいの原価だそうですが、それにしてもこの品質で2350円というのは よほどの大量生産じゃないと実現できないだろうなと思います。
国産イヤホンなら 8000円くらいの製品に匹敵する内容だと思います。