【感想★4】キミのお金はどこに消えるのか令和サバイバル編「このご時世 消費税は害悪。」

キミのお金はどこに消えるのか 令和サバイバル編【電子特典付き】 (角川書店単行本)

タイトルはキミのお金はどこに消えるのかなのですが、本の内容はそうなっていませんでした。

どちらかといえば なぜデフレが続いているのか、なんで賃金があがらないのかといった、令和デフレ時代を分析した内容になっています。中国国籍の奥さんのツッコミがキュート。

なんか三橋貴明さんが言ってる話に近かった。

今の日本は 消費税が高すぎて モノが売れにくい。経済が回らないと。確かにと思うわけですが、その一方で なぜ消費税が上がったのか、代わりに下がったのは何かっていうのは触れてないのが残念。下がったのは法人税。ここは触れてほしかった。

ほんで、資本主義は放っておくと 格差が進むと。これもそうですね。アメリカですら「格差やべぇ」と 富裕層に課税して是正しようという動きになっていますから。

アメリカでも少子化が進んでいる上に コロナで経済が打撃を受けたので、バイデンさんが 急ピッチで経済立て直しに取り組んでいるわけです。なんせ銃社会なので 経済を安定させないと
強盗殺人が増えるわけです。とにかく国民にお金を回すように動いてるわけですね。

そんなわけで 給付金を小切手で届けて はやく使ってね!みたいにやってるわけです。とにかく 安定してお金を供給する。お金を回して 消費を生んで 雇用を維持するっていうのがよく分かっている。

アイドル、ゲーム、ギャンブルに課金して「あースッた! なんてこった!」って体験をしても 誰かの所得になっているので めぐりめぐって日本経済を支えているわけです。

ひろゆき(仮)は頭の悪い人は 宝くじを買うんだって言ってますけど、まぁ還元率から行けば割の悪いギャンブルですが、でも収益の一部が 国に還元されるんで やってることは立派なんですよね。夢のある納税だと思うわけです。

なぜ日本は 経済対策で滑ってるのか。

経済は血流と同じで流れないと意味がないんですね。格差もここにつながってきます。

1つの世帯が 平均年収の100倍持ってるとして、奥さんが人の100倍産んで 毎日100世帯分のお金を使ってくれるならいいんですけどね

現在では1人の女性が平均1.2人産み育てるのがやっとの状況。今のペースだと 1000年後には日本の人口は160万人です。

さらに 日本は高齢化が進んでいるので 消費が増えにくい。ほぼ詰んでいる状況。すぐにでも消費税は撤廃して可処分所得を増やさないと人も増えない。

この本は 経済問題の提起にはなっているので  導入としてはいい内容。 ただ論理の部分は物足りない。少しツッコまれるとボロボロに崩されてしまう。

「消費税を上げても 物価が下がるってなんで言えるんですか」と橋下徹氏みたいな人に厳しくツッコまれた時用に しどろもどろにならないように もうちょっとロジックの補強をしたほうがいい。

東大法卒 島原先生のMMT〈現代貨幣理論〉とは何か あたりからがいい。これだけでも ネットニュースとかに流てくる怪しい言説に騙されることが無くなる。

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする