今までPUBGやらBFなどを普通のロジクールの有線キーボードでプレイしていたのですが、周りで事務用メンブレンキーボード使っているのは私だけでした。
ゲーミング用に変えたら何か良いことがあるの?と思ったので調べてみました。
大まかな違い
ゲーミングキーボードの特徴
①特に大差はない。ただ押し心地は良い
事務用のメンブレン式ではキーを底まで押し込むので底打ちのところで指先に負担がかかりますが、一方ゲーミングキーボードの下には一個一個バネが入っているので、指を押し返しトランポリンみたいに指への負担を軽減します。
②入力速度が上がる訳ではない
ゲーミングキーボードに変えると、なんだか高速入力ができそうな気がしますが、実際は入力速度が変わるわけではないです。(やさいずきつっさんの参考動画が分かりやすいです)
一般のキーボードもゲーミングキーボードも押し込み深さは4ミリほどで変わらないです。そのため入力速度は変わりません。ただ疲れにくさや、押す感覚が変わってくるだけです。
③ゲーミングキーボードにはどんなご利益があるの?
誤入力防止・連射・ブランド力
ゲーミングキーボードは、入力の反応の速さや確実性に重きを置いていたりします。その一つが誤使用を防ぐ機能です。
例えばウィンドウズボタンをオフにすると、撃ち合い中にうっかり押し間違えて 撃たれる事がなくなります。
連射に強いのも特徴です。ゲーミングのスイッチは過酷な連射テストを受けて約5000万回 押せるように設計されています。通常のキーボードの10倍になります。
普通のキーボードも耐久性は高いですが、ゲーマーが多少怒って連打しても壊れないくらいに頑丈にできているというわけです。
最後は製品が持つブランド力です。ロジクール社やRazer社などのメーカーはプロゲーマーと提携しています。
phote:youtube
企業はプロに製品を提供する代わりに 選手からのフィードバックを受けて、世界大会で優勝するためのキーボードを研究開発しています。
Logitech PRO 、Razer BlackWidow、Kingston HyperX Alloy等は世界大会で使用されているものなので、プロの試合と同じ環境でプレイできるという事で安心感で選ばれています。
よく聞く赤軸・茶軸・青軸って何?
キーボードの中に入っているメカニカルスイッチの名称です。ドイツに本社を持つZF Electronics社(旧cherry社)が製造しています。HyperXシリーズが使用しているので公式ホームページにスイッチの詳細がまとめてあります。
なんでこんなに種類があるの?
それぞれのスイッチは押し心地が違います。ベストな押し心地のキーを選べるようになっています。
とにかく素早く反応した方がいい人は赤、多少硬くてもいいので正確性が欲しい人は青や茶みたいに選べます。
クリック感 | あり(タクタイル) | なし(リニア) | あり(タクタイル) | ||
青軸 | 茶軸 | 赤軸 | 黒軸 | クリア軸 | |
荷重(入力までの力) | 50g ±20g | 45g ±20g | 45g ±15g | 60g ±20g | 65g ±15g |
作動点 | 2.2mm | 2.0mm | 2.0mm | 2.0mm | 2.0mm |
感覚 | 普通 | 軽い | 軽い | 硬め | 硬め |
音 | 大きい | 中間 | 小さい | 小さい | 中間 |
中華製互換キースイッチの打ち心地はよく似ている。
amazonでメカニカルキーボードを見ていると、やたらと安い青・茶・赤軸製品や「Cherry MXスイッチ互換」と書かれている製品を見かけたりします。
詳細説明をよく見てみるとcherry社製のスイッチではなくて別の会社が作っているスイッチを使っていたりします。
Gateron、Outemu、Kaifa electronics(Kailh)製の中華製キースイッチが有名です。かなり良く似せているので 打鍵感は同じです。
Outemu社製の青軸は作動点が2.3mm、荷重は60gで、Cherry MXスイッチと同じタクタイル構造です。打ち心地こそわずかに異なりますが、ほぼ同じメカニカル感を味わえる製品になっています。
各スイッチに対する世間的な評価
赤軸:軽めで音がしにくい。連射もしやすいのでFPSでは一番人気
茶軸:赤と青の中間として作られているスタンダードなスイッチ。音も抑え気味。キーを押していくと途中で軽くなるので打鍵の感覚が分かるのがポイント。
青軸:カチカチ音が大きいので入力したかしてないかの手応えを感じるキースイッチ。でも職場で使うと怒られる。実況や配信にも向いていません。打ってる時の音は気持ちよくて仕事してる感はある。自宅用&一人暮らしでは快適。
クリア軸:街の電気屋さんにも置いていないマニア向けなキースイッチ。赤軸が軽すぎて物足りない場合に使う事が多い。打鍵の時に音によるフィードバックがあるタイプ。
黒軸:これも滅多に置いてないレアスイッチです。赤軸を重くした設計です。
人気なのは比較的静かで軽い赤軸です。青軸はカチャっと音がするので不人気ですが、 その影響でかなり安い製品もあります。茶軸は赤と青の中間に位置します。赤か茶色を選ぶ方が多いです。
それぞれのキーの音
こちらの動画をご覧になると、赤軸や黒軸には引っかかりがない事や 青軸茶軸には引っかかりがあり、音の発生要因がわかりやすいかと思います。
なんで重いキースイッチも作っているの?
押したはずではないスイッチまで巻き込んで押してしまう状態を避けたいのと、バネ反発が強いのでキーの戻りが速く高速入力ができるというメリットがあります。しかし指の疲労が増えるので このメリットとトレードオフの関係にあります。
赤軸で定評のあるキーボードはどんなのがあるんですか?
ゲーミング機器を生産しているキングストン社やコルセア社、MajestouchシリーズのFILCO社の製品が有名です。ロジテック社やRazer社は独自開発のスイッチですので赤軸の製品はありません。
キングストン社のHyperX Alloy シリーズはTwitchなどで海外のFPS配信者の方が大勢使っているので、動画をご覧になるのも参考になるかと思います。
4.3 25件のカスタマーレビュー 実勢価格:¥10,021
| メカニカルのCherry赤軸を使用したキングストン社のキーボード。 LED機能は控えめで赤色バックライトによる点灯のみ対応しています この製品の良い所は 厚さ1mmの鉄板で製品を覆っている所です。そのため製品の高さを低くでき、手首が疲れにくく長時間のゲームでも疲れにくい設計になっています。 卓上で動かないように約1.4キロと重量感をもたせているので、持ち運びにはあまり向いていません。その代わりにブレにくくなっています。モデルはテンキーレスのUS配列のみの提供になっています。 |
FILCO Majestouch2
| 発売から7年になるロングセラー。 こちらもCherry MX赤軸を使用しています。今回のモデルからガラスエポキシ基板に変更されました。 打鍵の時のエネルギーを基盤と内部の鉄板で逃がす設計で、バシバシ入力しても壊れない強度になりました。 重量も1.2kgでこれもブレにくい設計になっています。キーのLED照明を排除して どこでも使える外観になっています。 テンキー機能のある標準的な108キーフルサイズキーボードもあります。 |