一般マウスでFPSは難しい。
ゲーミングマウスが普通のマウスより有利な点は 大きく分けて3つです。
・反応が速い(PCに信号を送る頻度が多い)
・ボタンのカスタマイズができる
・感度の調整ができる
PUBGやAPEX,VALORANTのようなFPSゲームは、単位時間にどれくらい速く、正確に動けるかが重要だったりします。
とっさにしゃがんで撃ったりするのには、カスタマイズができるゲーミングマウスの方が便利なわけです。
また微妙なエイム(カーソル移動)の感度調整も 事務用マウスでは難しいので不利になります。
普通のマウスはdpi1000固定のものが多いのに対して 、ゲーミングマウスは安いものでも dpiは400~2400程度と好きなように変えられます。
事務マウスだと カーソルが行き過ぎたりするときに、ゲーミングマウスは感度を落とすことができるわけです。
dpiは(dots per inch)の略:マウスを1インチ動かした時に ディスプレイで何ドット動くか
プロは400~800dpiでやっている人が多いです。
ゲーミングマウスが必要のないジャンルもある
とはいえゲーミングマウスが必要なのは競技向けの対人ゲームだけです。そうでない場合は別に必要ありません。バイオハザードとか、モンスターハンターとかは事務用マウスで十分です。
ゲームで違う ゲーミングマウスの種類
特に横にボタンがついているマウスはフォートナイトなどのFPS向き、
ボタン数がいっぱいなのはMMOやMOBA向きです。
FPS向き | MOBA向き |
サイドボタン付き、 カーソル移動の正確さと速さを追求している | ボタン数 多い |
解説:PCに信号を送るスピードが8倍
FPSなどは とにかく早撃ちが求められます。西部劇と同じです。サッと狙ってバンと撃つのが速いほうが勝ちです。
このようなTPS/FPSゲームの場合、わずかでも操作スピードや 銃の狙い(エイム)が遅れると、撃ち負けてしまいます。
ゲーミングマウスはレイテンシ(ボタンを押してPCに伝わるまでの時間)を小さくしています。一般のマウスは125Hz程度ですが、ゲーミングマウスは格安のG300sでも1000Hzなので8倍信号を伝えます。
125Hzだと8ミリ秒に1回、1000Hzだと1ミリ秒に1回信号を伝えるので より遅延が低くなるわけです。
安すぎるゲーミングマウスの欠点。
・大抵ボタンカスタマイズ機能が付いていません。サイドボタンは「戻る」「進む」の固定の場合が多く、日常使いのコピペ機能などを割り当てることができません。
・ディスタンスオブリフトが異様に長いです。机から1cm離しても反応するものがあります。それだとFPSでは使えないです。Qtuoマウスが該当します。
・重い。120グラムを超えてくると 腕の振りが疲れてきます。100グラムあたりが基本です。KLIMの1500円マウスはここだけが欠点です。
持ち上げ反応距離は買ってみるまで分からない事が多いです。初めはSteal Seriesやロジクールの3000円くらいの製品が無難です。
実際に カーソルがどれくらい動くのかを設定できる
1500円程度の低価格ゲーミングマウスでも 付属のソフトは付いてきます。FPSでは 思う所にカーソルが移動できたほうが強いわけですが、その感度を調整するソフトです。
これでマウスを動かした時に、どれくらいポインターが動くのか(DPI)を設定します。
小さくしておくと、カーソル移動がゆっくりになるのでヘッドショットが狙いやすくなります。
プロ配信者のシュラウドは DPIの値を400~800等 小さな値でプレイしています。
プロストリーマーのTSM_Diegoが言っていたのは「プロでDPI2000くらいでやっている人もいるけれども、やっぱり800以下のプレイヤーが圧倒的に多い。高くすると僕も当てられない。最初は動きに戸惑うかもしれないけれど、徐々に下げて慣らしていったほうが 成績は安定しやすい」との事でした。
普通のマウスと違って、自分の感覚に合わせられるというのが一番違う所です。
カスタムボタンで時間あたりの操作量が増える
ゲーミングマウスはボタンの役割をカスタムすることができます。
FPSの場合はカスタムボタンに「しゃがみ」や「グレネード」を設定することで、キーボード操作の負担が減るので 戦いやすくなります。
マップを開くときも 下を向いて「M」キーを確認しなくて済むので、よく使うキーは登録しておくと楽です。
操作量の多い ハック&スラッシュ系ゲームには違ったゲーミングマウスが必要。
Dota2/エイジオブエンパイアのような 陣地を取り合うゲームの場合、プレイヤーのコマンド数は1分間に100回を超えます。
大量のコマンドを左手のキーボードだけで操作するには限界があるので、ゲーミングマウスに複数のボタンを割り当てることで 操作が速くなります。
ハズレを引かないためのガイド
Amazonではゲーミングマウスが3000種以上もあり、どれがFPSで勝ちやすいのかというのが分かりにくかったりしますが、最初はAmazonランキングの上位の安い製品から使われるのが無難かと思います。
できれば電気屋さんで 手の大きさで丁度いいものを探されたほうがいいですが、ロジクール、Razer、steelseriesは高いですが まず不良品は無いです。
FPSにオススメのエントリー機
Logicool G ゲーミングマウス ワイヤレス G304 4.5 (130件のカスタマーレビュー) |
なるべく低価格で FPSでも互角に戦えるマウスとなると選ぶのは難しいと思います。
最初は無名の中華マウスでもいいですが、高いロジクールマウスの中でもG304は価格も3900円程度と 割と抑えられていて、CSGOプロゲーマーのJust9nも使っているので上級者まで使える製品です。
ランキングでも必ず上位に入っています。
安価な中華製のマウスも勧めたいのですが、持ち上げた時に7ミリ程度あげないと 反応してしまうものがあって、その場合 振り向き操作の途中で撃たれて死にます。こうしたリフトオフディスタンス(持ち上げ距離)は表記されていないのが多いので、完全に企業側の開示かレビュワーに頼るしかないのが現状です。
ロジクールやレイザーの製品はそのへんがちゃんとしていて、G304は1ミリで反応しなくなるので 負けにくくなります。
6ボタンがカスタマイズ可能です。初心者から上級者まで使えて2年無償交換保証なので、これがオススメエントリー機です。詳細レビュー
バリバリ練習したい人が買っている Razer DEATHADDER ESSENTIAL
2006年から続く人気シリーズDeathAdderのエントリーモデルがESSENTIAL。FPS界隈では地味に人気です。一番安いので気軽に使いやすいというわけですね。
DeathAdderはV2というマウスが現在のフラグシップなんですが、非常に高価だという事もあって日頃の練習には使いにくいわけです。
熱心に使うとマウスはどうしても1年位で壊れますし、高価なV2が壊れると凹むわけです。
そんなわけで 2020年に形状は同じで、必要な機能を残して低価格にして出したのが このEssentialというモデルです。
V2は人間の運動量を超えるオーバースペック機(人類のパンチは時速40kmが限界。V2のトラッキングは60km)なので、そういうのは 大会のためにとっておいて、日頃はEssentialで思う存分練習するという使い方ができます。耐久性も高く バリバリ練習する人用のマウスです。