dアニメの総合ランキングを見ながら どんなアニメが人気が高いのかを分析してトレンド傾向を探るコーナーです。

傾向1. なんか「続編」が強い
総合ランキングの上位(1位〜5位)は 人気作の続編が完全に占拠している。
『転スラ 4期』『リゼロ 4th』『よう実 4th』『Dr.STONE 4期』など、いずれも長期シリーズに突入しているタイトルです。
新しいのを見に行くと言うよりは 評価の固まったあれを見に行く。無難こそ我が人生的な。
傾向2. 「タイトル1文説明型」が健闘している
「タイトルを見ればどんな話か1秒でわかる」タイプの作品が、総合の中位や各部門で非常に強い存在感を示しています。
『逃がした魚は大きかったが釣りあげた魚が大きすぎた件』
『ヘルモード 〜やり込み好きのゲーマーは廃設定の異世界で無双する〜』
コメディ部門の『異世界転生何になりたいですか」俺「勇者の肋骨で」』
なんでタイトル1文説明型がめっちゃ増えているのか?
「自分向けか」を判定させるタイトルを付けるパターンと、タイトルで気にならせて引っ掛けるパターンがあるのかなと思っていて。
前者は 1話(30分)見たのに なんか合わなくて おもんなかったな」という事を回避させる目的で、
「はいはい、異世界だよー」
と呼び込んで集客するパティーンで気楽に異世界無双が見たい というニーズに応える形になっている。
後者は「釣りあげた魚が大きかった件」みたいな感じでどんな魚だったかを気にならせて釣る感じで
なんかそれ、YOUTUBEっぽいよねと。
3. 「ジャンプ系」は強いが、化け物新人 とんがりが出てきた。
続編モノの壁を崩しにかかっているのが、スクウェア・エニックスや集英社などの「強力な原作マンガ」を持つ新作・準新作たちです。
アクションやコンプリート部門にある『SANDA』(板垣巴留)や、コメディ・ドラマ枠の『あかね噺(ジャンプ)』『キルアオ(ジャンプ)』『マリッジトキシン(ジャンプ+)』などは 「原作で大ヒットして、固定ファンをガッチリ掴んだ作品が、順当にアニメでも数字を出している」というのが一番大きな要因です。
ただ『とんがり帽子のアトリエ』(白浜鴎:月刊モーニング・ツー )はヤバい。
マンガ界のカンヌと呼ばれるフランスの「アングレーム国際漫画祭」にノミネートされたり、アメリカで最も権威のある「アイズナー賞」や「ハーベイ賞」の最優秀アジア作品賞/Best Mangaを受賞したりしています。世界中にガチのファンが大量にいる、世界基準のモンスター級原作です。
なぜか7位だけども、再評価の波が来そうな気がします
総合やファンタジー部門で『転スラ』『リゼロ』に迫る勢いを見せています。
4. 「ニッチ・変わった設定」でジャンル上位に食い込む作品
各部門の1位や上位を見ると、王道から少し外れた「一癖ある設定」がユーザーに刺さっています。
恋愛/ラブコメ:『クラスで2番目に可愛い女の子と友だちになった』
あえて「1番目」ではなく「2番目」という絶妙なリアリティや関係性をフックにしています。
日常/ほのぼの:『上伊那ぼたん、酔へる姿は百合の花』
単なる日常系ではなく「お酒×百合」という、特定の刺さる層に非常に強いテーマを持っています。
5.ロボット/メカジャンルだけ変な動きをしている
このカテゴリだけ新作(スノウボールアース、GQuuuuuuX)と旧作(コードギアス、エヴァ、ガンダムユニコーン、宇宙戦艦ヤマト、銀河英雄伝説)が混在しており、ロボアニメファンはなぜか新旧問わず視聴する傾向が強い。
ロボアニメファンは、なんで旧作も見ているのか?
例えば、新作の『機動戦士Gundam GQuuuuuuX(ジークアクス)』はスタジオカラー(エヴァの制作会社)とサンライズのタッグで、「シャアがもし初代ガンダムを鹵獲していたら…」というifの宇宙世紀を描いた作品です。
そうなると、視聴者は「じゃあ本編の一年戦争(初代)やユニコーンはどうだっけ?」と、新作を100%楽しむために過去の作品をアーカイブでセットで観るという動きを取ります。そのため 旧作がランクインするという珍しい現象が起きています。きみたち本当に仲いいね。
スポーツ系は「ハイキュー、ダイヤのA、ブルーロック」の三強構造
新シーズンだけでなく旧シーズンも複数ランクインしており、スポーツアニメは一度ファンになると過去作に遡って見る「全話視聴型」の傾向が強いです。真面目ですね。ロボファンは縦横に広がりますが、スポーツアニメファンは一途に縦に掘る傾向が強いのかもしれません。
2026年前半は 視聴も供給も手堅い時代
2026年前半の空気は、「評価が固まった定番で安心しつつ、自分の好みに深く刺さるニッチな新作を開拓する」という、非常にスマートな視聴スタイルが浸透しているように見えます。不景気だとこんな風になるのかもしれません。
冒険はしない!みたいな。
供給側としても、アニメを1本つくるのには莫大なお金がかかるので、「誰も知らない完全新作」で大ギャンブルをするのは避けたいのが本音です。
だからこそ「原作がヒットしている作品」「絶対にウケる大人気作の続編」でガッチリ土台を固めつつ、余った力で「最初からターゲットを絞った一癖あるニッチ作」をピンポイントで打っていく。
そんな、作り手も視聴者も「ハズさないための戦略」が、今のランキングにそのまま表れていると言えます。