旧三洋電気のエネループは4個で1000円でお高い。Bonai製は8個で1280円、16個パックだとさらにお得度が増すので、あとは品質がいいのか悪いのかというのが気になったので 海外記事のレビューを元に買っていいのかを調査してみました
TESTED: Bonai AA NiMH Rechargeable Batteries
容量は表示より少ない模様
Bonaiの単3電池は2種類でています。2300mAhと2800mAhのものがあります。記事では2800mAhのものをテストしています。
まず電気容量に関してですが 実際の4本の抜き取りテストでは 平均2230mAh程度の容量しかありません(2267、2228、2226、2243 mAh)。
表記との誤差がかなり大きいです、Amazonカスタマーレビューでも2800mAhは無いよという報告が多いです。
一方 大容量のAmazon Basics(定格2400 mAh)の場合は 2397、2403、2403となっていて、こっちは表示通りです。
2200mAh程度の充電池としては安い部類ですが、表示は2800mAhではなくて、2200mAhに改めたほうが良いように思います。
リチャージ時間に大差なし
Bonai | Panasonic エネループ | ||
Yongnuo YN568EX | 2.4 秒 | 2.2 秒 | 2.1 秒 |
Nikon SB-800 | 3.8 秒 | 3.3 秒 | 3.4 秒 |
Canon 430 EX II | 1.8 秒 | 1.6 秒 | 1.8 秒 |
Bonaiは他の電池と比べても 何の遜色もなく 出力には問題が無いといえます。わずかにエネループの方が早いものもありますが、10%ほどの差に収まっています。
自己放電が大きいのがネック。
BONAI2800mAh単3電池の最大のデメリットは自己放電の多さです。
4つの電池をフル充電(約2260 mAh)にして、2週間後にテストしたところ、バッテリーは2055 mAhでした。 6週間後の電気容量は1928 mAh、元の容量の約85%まで低下しました。
平均すると2週間ごとに平均5%づつ失われる計算になります。5か月後には50%の電力に落ち込み 1年以内に完全にゼロになります。
完全放電すると、 電極が傷み 中でガスが発生、液漏れや電極が傷んで使用不能になる恐れがあるので、防ぐためには定期的に充電が必要です。この電池の場合は3ヶ月おきの充電です
BONAIの場合はフル充電からゼロになるまでのスパンがEneloop、TOSHIBA、AmazonBasicsの充電池よりも短いのがネックです。
端的に言ってしまえば 1年かまってあげないと 容量がゼロになって寿命がくる充電池だと言えます。
BONAIバッテリーのまとめ:出力には問題ないが、長期保存には向いていない
○ 容量が2200mAhほどある。エネループより15%長持ち
○ 出力も問題なし
○ エネループの約半分の値段
☓ 容量公称値が間違っている
☓ 1年以上の長期保存には向いていない
長く使う場合は 3ヶ月に1回の充電が必要。
BONAIのバッテリーは、2800 mAhの容量はありませんが、コスト的には十分な性能です。
メーカーの説明では2ヶ月に1回の充電が推奨されています。長持ちさせるためには ニッケル水素電池の場合 60~70%での充電が推奨されているので、この電池の場合は 3ヶ月に1回程度の充電が必要になります。
自己放電量が多いのは初期のエネループの課題でしたから、Bonaiの充電池は初期のエネループと同じ程度の技術力とみて良さそうです。セパレータや電解液、電極材はエネループやamazonベーシックのほうが良いものを使っているのは間違いないです。
充電して いつでも使えるようにストックしておく場合は EneloopまたはTOSHIBA、AmazonBasicsなどの充電池のほうが長い目で見ると安上がりです。
長期保存には向いていないが、弱点はそこだけでトータルバランスは良い。
この電池はエネループに比べて単価が安く、使用頻度が高いほどコスパが良くなります。
例えば 旅行先などで短期間で使う予備バッテリー、紛失するかもしれないから高いのは使いたくないという場合、ラジコンやカメラに使っていて充電池が足りない、安く数がほしい。という場合には最高に相性がいいです。
エネループより容量が大きいので15%長く動くというのもメリットです。
もともと弱点は1年以上の長期保存には向いていないというだけで、あとは普通の充電池です。普通に使って電池が切れて充電するなら長く使えるので、評価も☆4つと高いように思います。100円充電池 ボルケーノ(5ヶ月でゼロ)と比較した場合は断然こっちです。