いや分からんて
特異点、アーキタイプ、 破局が何を意味するのかが 最後までよく分からなかった。
キロクの断片 「あったよ 計算機。特異点そのものを使って時間を捻じ曲げる装置」 「アーキタイプをつくるには時間逆行を利用した計算機が必要」 「アーキタイプがあれば計算機が作れる」 「超計算機は特異点そのものを使って作られた。使えばオーソゴナルダイアゴナライザーを完成させられる。ODで紅塵を消すことができる」 「超計算機は 今は破局が起きてて使えない。」 |
葦原はアーキタイプを研究するために 超時間計算機を作った、アーキタイプは特異点で生み出された。宇宙からはみ出している分子。葦原はその過程で 未来に破局を発見した。破局を受けて計算は停止した。
説明不足で良く分からない
13話を解釈してみると、メイちゃんは お偉方が破局(世界の終わり)を回避するために計算機を使うだろうと思っていた。
でも 白いババア(ティルダ)たちは、超計算機を使ってODのコードを解析することを優先した。紅塵をなんとかするほうが先だと判断した。
メイちゃんは BBたちに連れられて、超計算機の元に向かう。サポートAIのペロ2が超計算機をハッキングし、破局が起こる日を予想しようとしたが失敗。
未来が予測できないので、過去方向に計算を開始したが通信が途絶えた。過去で ペロ2はユンから受け取った ジェットジャガー最強にするプロトコルを発見する。ここで爆発する。
この中では時間経過がゆっくりであることと、最後はペロ3になって自分のバックアップを送信したことから、ペロ2がジェットジャガーを最強にするプロトコルを演算して ジェットジャガーに送信したのかも知れない。
ジェットジャガーは 最強プロトコルを使って 紅塵を利用して巨大化、ODを起動させてゴジラを機能停止させる。これにより破局は停止。危機は回避された。
破局っつーのはゴジラによる世界の崩壊で、特異点というのはドラえもんのタイムトラベルみたいなもんで時間の流れが止まり、なおかつ時間移動できる空間みたいなものかも知れない。
結果から見ると、ODのコードの解析は 破局を回避することと同義なので、別に間違いではなかったように思う。ジェットジャガーの巨大化だけでは ゴジラの熱戦で被害が出てただろうし。
そんなこんなでゴジラは機能停止したけども、結局ゴジラはなぜ上陸してきたのか。他の地域ではどうなったのか、ゴジラの骨とはなんだったのか。あのインドっぽい民謡はなんだったのか、ミサキオクが設置された理由はなんなのかは良く分からない。
すげースッキリしない終わり方だ。
特に8話以降は 言葉の説明が曖昧なまま 登場人物たちが「俺たちにだけ分かっているという前提」で話が進んでいくために、視聴者は消化不良に陥ったまま 取り残されることになってしまった。
この作品にゴジラが必要だったのか
「いやー 別にゴジラである必要もなかったんじゃねーかな」と思う。
コーンスープに浮かんだミニトマトみたいに、ゴジラが1人で浮いてるよね。融和してない。東京駅に現れた理由も良く分からない。
ハチ公前で待ち合わせする 女子高生みたいにゴジラを使うのと。そもそも あんな一匹で破局が起きてたら人類はとっくに滅んでるだろうし。
個人的には ゴジラの発生に迫っていく 大胆なSFが見たかったけれども 煙に巻かれて何も見えず、「現在は過去の行動の結果の産物である」というテーマで、じ、自己啓発かな?みたいな視聴感になってしまった。
最後まで見れたんで なかなかなんだけど これまでになかった名作かと言われると 違う気もする。キャラクターは魅力的だったんだけれども もうちょっと説明がないと 良く分からんよねーというのが率直な感想。