[映画]あらすじで振り返るイコライザー2[ネタバレ]

※ ネタバレを含みますので、未視聴の方は目を閉じて、ネットフリックスで視聴してから帰ってきて下さい。

映画『イコライザー2』予告(10月5日公開)

元海兵隊員かつ 元DIA(国防情報局)工作員のロバート・マッコール(デンゼル・ワシントン)は ボストンのロックスベリーにある集合住宅アパートに住んでいた。

マッコールは親友であり CIAの元同僚でもあるスーザン・プラマー(メリッサ・レオ)の助けを借りつつ、普段は 送迎サービス Lyftのドライバーとして働き、トラブルに巻き込まれた人を無償で助ける活動をしている。

マッコールは、知り合いの書店経営者グレース(タマラ・ヒッキー)の9歳の娘(リース・コート)がトルコ人の父親(アダム・カースト)に誘拐された事を知り、娘を取り戻すため、トルコのイスタンブールまで追いかけて奪還する。

またホロコーストを生き延びた老人、サム(オーソン・ビーン)にも協力する。彼は姉の絵を探しているのだが、姉とはナチスの収容所で離ればなれになったきりで、姉の絵はオークションにかけられてどこかにいってしまった。

数日後、アパートの壁が落書きされているのを発見したマッコールは、自分で塗替えを始める。塗り替えの途中で 通りかかった隣人、若い黒人マイルズ(アシュトン・サンダース)と話す。

マイルズは美術の才能がありながらも、学校にマジメに行っていないため 才能は開花せず、素行も悪くなっていた。マッコールは マイルズに金を払って壁の塗替えを頼むことにする。

一方、スーザンは、マッコールの元パートナーであるCIAのデイブ(ペドロ・パスカル)とともに、ブリュッセルで起きたCIAの関係者と妻が殺害された事件の捜査に呼ばれる。

捜査が終わり ホテルに戻ったスーザンは部屋に押し入られて殺されてしまう。

当初スーザンを殺した犯人は スーザンと一緒にエレベーターを降りた2人組の強盗の仕業だと思われた。

マッコールはスーザンが殺されたとの連絡を受けて、スーザンの死と、スーザンが担当していた事件を調べ始める。

マッコールは、容疑者たちがスーザンの降りる階を事前に知っていたことと、殺し方が洗練されている事から、プロの犯行だと判断する。

またスーザンが捜査していた事件は、自殺に見せかけた他殺で、スーザンは事件の真相に気づいたために消されたのではないかと推理する。

マッコールは、ワシントンでジョギング中の元同僚ヨークと再開し、調査した内容を伝える。

その後、マッコールは家に帰る。窓の外を見ていたマッコールは、壁の塗替えをしているマイルズが 地元のギャング団に誘われ どこかに連いていくのを目撃する。

マッコールはキャング団のアジトに乗り込んでマイルズを連れ戻し、ギャングにならないように説得する。

最初は反発したマイルズであったが、翌日、反省しマッコールのもとを訪れ、マッコールはマイルズがタネヒシ・コーテスの『Between the World and Me(世界と僕のあいだに)』を読めば、マイルズに 自分の部屋の壁の塗り替えを頼んで料金を払うと伝える。

マッコールはリフトを営業している最中に、乗客を装った暗殺者に襲われる。マッコールはその男を殺し携帯電話を奪い、車を捨てて燃やしてしまう。

その携帯電話の着信リストにヨークの番号がある事を知り、ヨークの自宅で対峙する。ヨークは、政府に利用され捨てられたと感じ、暗殺稼業を始めた事を認め、ブリュッセルの殺人事件の背後に自分がいることがバレてしまうので、自分がスーザンを殺したと認める。

マッコールが家を出ると、ヨークと一緒に暗殺をしているメンバーを紹介される。

これは マッコールがCIAで仕事をしていた時の チームのメンバーだった。コバック(ゲイジー・ゴールデン)、アリ(カジー・タウギナス)、レスニック(ジョナサン・スカーフェ)だった。マッコールは友達のスーザンを殺されたため「お前たち全員を殺す」と宣言した上で、ヨークの妻子の乗る車に乗って、無事 その場を去る。

レスニックとアリはスーザンの家に向かい、夫のブライアンを殺そうとするが、マッコールは先手をうって 彼を逃していた。

ヨークとコバックは、マッコールを殺すために アパートに侵入するが、運が悪いことに マイルズが壁の塗替えをするためにマッコールの部屋にやってきていた。

ウェブカメラでアパートを監視していたマッコールは、マイルズに連絡して本棚の後ろに隠されるように誘導するが マイルズは捕まってしまう。

ヨークは、マッコールがハリケーンの接近で避難している海辺の故郷に戻ったと推理する。コバック、アリ、レスニックは強風の中、町の捜索を開始し、ヨークは監視塔で狙撃を行うことにする。

コバックは釣具店に入り、待ち伏せしていたマッコールに モリを発射され死亡。海辺に向かったアリは、途中で見たスーザンの写真に気をとられて、不意を突かれマッコールにナイフで斬られて死亡する。

マッコールは、亡くなった妻が経営していたパン屋に入り、レスニックをおびき寄せる。レスニックは、マッコールが仕掛けた小麦粉爆弾で致命傷を負い、レスニック自身が持っていたスタングレネードを爆発させて死亡。

一人になった ヨークは、マイルズを車のトランクに閉じ込めているとマッコールを脅し、救援に来るはずのマッコールを狙撃しようとする。

嵐が激しくなる中、ヨークは突風に煽られて転倒、そのスキにタワーに登ったマッコールと対峙する。

マッコールは、ヨークの片方の目を潰し、手足の腱を切り、心臓を刺した後で脊椎を切断、ヨークを塔から下の岩に蹴り落とし、海に流した。

負傷したマイルズは治療され、学校に通うようになった。マイルズはアパートの壁塗りを完成させる。

ボストンに戻ったマッコールは、スーザンから教えてもらった サムの絵についての情報から、サムを行方不明の姉と再会させる。

団地のレンガ壁に壁画を描き終えたマイルズは、学校に戻って芸術活動に専念する。昔住んでいた家に戻ったマッコールは、亡くした妻を思い出しながら 穏やかな海を眺めていた。


世界と僕のあいだに 世界と僕のあいだに

道を踏み外しそうな マイルズにマッコールが勧めた本。どんな内容なのか

作者の Ta-Nehisi Coatesは、犯罪と暴力が蔓延するボルチモアで生まれ育った黒人男性。ワシントンのハワード大学を中退した後、月刊誌The Atlanticで政治・社会論評の記事を執筆するようになった異色の作家。『Between the World and Me』は、14歳の息子に 人生を語りかける形をとったエッセイ。

黒人の場合、小学校6年生の子供がおもちゃの銃で遊んでいたとしても、警官に撃たれて殺されてしまう。ところが白人の子供だったら いきなり撃たれて殺される事はない。黒人だというだけで殺されてしまう。みな表立っては言わないが、人種差別は今も現実としてある。

アメリカは黒人を奴隷として搾取することで栄えてきた側面がある、それなのに奴隷が終わっても白人と同じような権利は与えられていない。

なぜ 黒人と言うだけで権利が剥奪されるのだろうか、私達の居場所はどこにあるのだろうか、 そういう疑問に答えている。

15歳の息子に対して、世の中はこんなだけど、お前はこの状況のなかで 生きていく方法を見つけなければならないよと。この国の歴史を知り、この運命を背負って、それでも もがいて前進するんだよという内容。

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