安い充電池はどれか
今回は価格・電気容量・使用回数で比較表を作って お得度を比べてみました。
コスパの高い商品を見つけたい時の ご参考にどうぞ。
日常用の充電池ということで
・価格が安い
・繰り返し使用回数が多い
・充電容量は ふつうのエネループ(1900mAh)基準
・充電したら1年放っといても大丈夫
の4条件に当てはまるものを比較しています。
ところで「充電池の繰り返し回数」ってアテになるんですか?
→基準をクリアしないといけないため アテになります
phote:アマゾンベーシック amazon.co.jp
よく知らない中華製の充電池を見るたびに「本当に1800回も使えるのかな?」と思っていたのですが 色々調べたら ちゃんと使えるという事が分かりました。
繰り返し回数の表記を名乗るには JIS規格のテストをクリアしないといけません。ニッケル水素蓄電池の繰り返し使用回数は日本工業規格(JIS 8708)に定められており、サイクル耐久性試験は7.5.1.2の項に書いています。
充電池は充電した後、放電するというサイクルが繰り返し行われ、放電テストで3時間以内に1.0Vを出せなくなった時がその充電池の寿命とカウントされます。
中華製充電池も一定の水準は保たれていると見て良いでしょう。リチウムイオン電池と違い
ニッケル水素充電池は わざとショートさせたり、分解、火の中に投げ入れたりしない限り発火の心配もありません。
単3充電池の性能を比較。
レビュー件数 | 価格 | 個数 | 単価 | |||
ロワジャパン 単3形充電池 8本セット | 75 | 1,280 | 1900mAh 1200回 | 8 | 160 | |
POWXS 単三電池 8本入り | 130 | 1,560 | 2800mAh 1500回 | 8 | 195 | |
Amazonベーシック 充電池 単3形8個セット | 41,449 | 1,596 | 1900mAh 1000回 | 8 | 200 | |
EBL 単3形充電池 充電式ニッケル水素電池 高容量 16本入り | 42 | 3,299 | 2800mAh 1200回 | 16 | 206 | |
BONAI 単3形 充電池 8個パック | 1,105 | 1,699 | 2800mAh 1200回 | 8 | 212 | |
Amazonベーシック 充電池 単3形8個セット | 52,921 | 1,899 | 2400mAh 500回 | 8 | 237 | |
TOSHIBA IMPULSE 4本 | 852 | 955 | 2400mAh 500回 | 4 | 239 | |
パナソニック エネループ 4本パック スタンダ | 4,916 | 1,364 | 1900 mAh 2100回 | 4 | 341 | |
パナソニック eneloop 単3形(8本入) | 194 | 3,180 | 1900 mAh 2100回 | 8 | 398 |
11実勢価格は21/6/13のものです
安さのロワジャパン vs 最先端のエネループ
1本あたりの単価が安いのはロワジャパンの製品でした。初期投資額を抑えたいという場合には良いです。
なぜ安いのかと言うと 1年放置すると80%以上の容量なんですね 他の製品に比べると 自己放電が結構大きい。充電してすぐ使う分には問題ないですが、他の充電池に比べると 1世代前の自己放電レベルなので安いわけです。
POWXSの単3電池のほうが 性能は上で、3年放置しても75%以上のバッテリー容量とあるので 新型です。自己放電が低く抑えられています。ただここの製品は保証に関しては分からない所が難点です。
充電池の品質で最も良いのはパナソニックです。国内シェアはeneloopが約7割と言われています。初期投資額は割高ですが、くり返し使うほど 元が取れるという計算になります。
eneloop独自の強みは低い自己放電の技術で、10年充電しなくても70%残量が残る水準です。さらにマイナス20度でも動くという安定性があります。
蓄電池の品質に関しては パナソニックが1歩先を行っている感じがします。
サイクルで比較すると中華性が安い
価格 | 個数 | 繰り返し回数 | 電気容量 | A☓B | 1本単価 | A☓B/1本単価 | |
TOSHIBA IMPULSE 4本 | 955 | 4 | 500 | 2400 | 1200000 | 239 | 5026 |
Amazonベーシック 充電池 単3形8個セット | 1,899 | 8 | 500 | 2400 | 1200000 | 237 | 5055 |
Amazonベーシック 充電池 単3形8個セット | 1,596 | 8 | 1000 | 1900 | 1900000 | 200 | 9524 |
パナソニック eneloop 単3形(8本入) | 3,180 | 8 | 2100 | 1900 | 3990000 | 398 | 10038 |
パナソニック エネループ 4本パック スタンダ | 1,364 | 4 | 2100 | 1900 | 3990000 | 341 | 11701 |
ロワジャパン 単3形充電池 8本セット | 1,280 | 8 | 1200 | 1900 | 2280000 | 160 | 14250 |
BONAI 単3形 充電池 8個パック | 1,699 | 8 | 1200 | 2800 | 3360000 | 212 | 15821 |
EBL 単3形充電池 充電式ニッケル水素電池 高容量 16本入り | 3,299 | 16 | 1200 | 2800 | 3360000 | 206 | 16296 |
POWXS 単三電池 8本入り | 1,560 | 8 | 1500 | 2800 | 4200000 | 195 | 21538 |
次に耐久性を含めてお得度を計算します。
繰り返し使用回数と電池容量をかけて 1本の電池が寿命を迎えるまで どれくらいの電気を生産できるかを計算します。それを1本あたりの電池価格で割り算したものが上の表です。
数値の大きいものが性能がよく、 安い割に電気を引き出せる電池ということになります。POWXSの電池が最もコスパは良いという結果になりました。ただしPOWXSという企業はホームページすら無く、どういう生産体制で作っているのか良くわからないので、個人的にはEBLの方が安定して使えるので良いかと思っています。
安い割に性能が良いEBL
日本での知名度はイマイチですが、EBLは米Amazonでの家庭用充電池ベストセラーランキン
グでは上位を獲得していたりします。
レビューにも書かれていましたが、Amazonベーシックよりは こちらの方が電気容量と繰り返し回数という点で優れています。
マジメに研究開発してるEBL
phote:amazon.co.jp
エネループと同様にEBLも 水素分子を閉じ込めるための研究開発を行っているので
より多くの水素を安定的に保持できるようになっています。
今後エネループの座をおびやかすものがあるとすればEBL製かもしれません。
1年後の容量残存率は85%、3年後も75%の容量が残りますので、これも長期保存が
できます。私はEBLの単4電池を買ってみましたが、このようにケース付きなのも嬉しい所です。
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