無線LANルーターの表示でよく見る 11ac =IEEE802.11acについて、なるだけ分かりやすく解説します。一言で言えば「11acはいいものだ…」って話です。
https://goo.gl/HsT5wf
まず無線LANは大きく分けて、以下のように 3つの種類があります。
無線LAN
L Wi-Fi
L ブルートゥース
L ZigBee
「11ac」とは、Wi-Fiの中の一番新しい規格です。無線通信の一番新しい技術です。
無線LAN
L Wi-Fi-———————–11ac(超速い 6930Mbps)
L ブルートゥース L 11n(普通 600Mbps)
L ZigBee L 11a(遅い 54Mbps)
Wi-Fiの中で一番速い11ac
11acは 理論上6930Mbpsの速度で通信ができるといわれています。
Q.6930Mbpsとかいってるけれど、
ほぼ867-1300Mbpsの製品しか無いんですが…
http://item.rakuten.co.jp/logitec/wrc-f1167acf/
6930Mbpsというのは、最大8本のアンテナを同時に束ねた場合の速度。アンテナ一本あたりの最高速度は現在433Mbpsです。(80MHz)
市販のものはアンテナは2本か3本の製品が多いので867Mbpsか1300Mbpsの機器が多いです。NEXUS5等の高いスマホやタブレットは11acに対応していますが、ほとんどアンテナが1本なので433Mbpsです。
11acの次の規格ってあるの?
次世代の”11ad”という規格もありますが、こちらは発表はされているものの実用化はまだなので、現在使える一番新しい規格11acです。
とにかくルーターだけ新しくすればいい?
ルーターが新しいのはいいんですが、ルーター(親機)が対応していても子機が昔の製品だと速度はでません。
Q.つまり…私の持ってるPSP(ゲーム機)は6930Mbps接続できないんですね?
A. できないですね。一昔前のPSPだと11b規格なので最速のwifiルーターを買っても11Mbpsが最高速度になります。
まとめ
・ 11acはWi-fiの中で一番速い規格
・ 今からルーターを購入するなら、なるだけ「11ac対応」のものがいいです。
・ でも新しいルーターを買っても子機が対応してないと遅いです。
一目で分かる【Wi-fi 規格表】
規格 | 11ac (IEEE802.11ac) | 11n (IEEE802.11n) | 11g (IEEE802.11g) | 11a (IEEE802.11a) | 11b (IEEE802.11b) |
最大伝送速度 | 最大6930Mbps | 600Mbps | 54Mbps | 54Mbps | 11Mbps/ 22Mbps |
周波数 | 5GHz | 5GHz/2.4GHz | 2.4GHz | 5GHz | 2.4GHz |
ストリーム数 | 最大8ストリーム | 最大4ストリーム | 1ストリーム | 1ストリーム | 1ストリーム |
対応機器 | iPhone6以降 XperiaZ5 | iPhone5s PS4 | iPhone3Gs PS3 | – | 3DS PSP |
備考 | 2014年に認められた最新の規格。市販されている製品の中でも最速 | 2.4と5.0Ghzに対応。この規格から高速で安定した接続に。 | 11bの5倍の速さ。11bとの互換性あり。 | 5GHz帯による電波干渉が起きにくいのが長所 | 90年台末期に登場した規格 |
ストリーム数とは電波の送受信のための経路のこと。今までは1つの経路でデータを運んでいましたが 11n規格から最大4本の経路(アンテナ)で、より速く電波を送ることが可能になりました。11acでは8本の経路が使えるようになっているわけです。