要約
・Twitch配信者が動画を管理するツールは不十分なので現在開発中。 ・DMCAに触れない最善の策は、著作権で保護された音楽を配信で使用しないこと。 ・現在の問題点 → 動画配信者には どれが著作権侵害の対象となっている動画なのか分からない。そのため侵害の疑いのある動画だけを消すことができない。 動画には音楽が含まれていない部分もあるが 全部まとめて動画を消すしか無い。 |
10月、Twitchは 著作権の主張を理由に 配信者が作ってきた多数の動画をいきなり削除した。その結果、批判が集中するようになった。
この件に対しTwitchはウェブサイト上で説明。動画を削除をしたストリーマーに対して 他の選択肢や撤回を求める選択肢が与えられなかったことを認めた。しかし動画を問答無用で消された配信者たちの怒りは収まっていないようだ。
Twitchがパートナーに対して コンテンツを削除したと通知してくるのはどうかしている。音楽検出システムなんかないくせに まだ音楽をつかっているコンテンツがあるだって。DMCAに対する彼らの解決策は、クリエイターの財産を削除することです。これは完全に間違いだ。
It is INSANE that @Twitch informs partners they deleted their content – and that there is more content in violation despite having NO identification system to find out what it is. Their solution to DMCA is for creators to delete their life's work. This is pure, gross negligence. pic.twitter.com/mhdXU5lEc5
— Devin (@DevinNash) October 20, 2020
動画管理ツールはイマイチだけれど 各自で対処しろという無茶振り
Twitchは、ストリーマーが動画を管理するためのツールを開発してこなかったなど、うまく処理しきれていないことに謝罪しているものの、これからも DMCAからの著作権侵害の通知が大量に来る傾向は続くだろうと述べている。
現在、Twitchは3つの改善分野に注力しているとしている。
著作権有りの音楽の検出と削除をより簡単にする。
動画に含まれている音楽をより細かくコントロールできるようにする。
DMCA通知を受け取った際に、通知された動画を配信者が閲覧できるようにする。
しかし この機能の開発・実装される時期は不透明だ。Twitchが通知を受けた内容の99%以上が配信内のBGMに関しての違反通知としている。
現在のところ Twitchが推奨しているのは2点。
①著作権のある音楽を配信内で再生しない。
②Soundtrack by Twitch、Soundstripe、Monstercat Gold、Chillhop、Epidemic Sound、NCSなどの音楽ライブラリのような権利がクリアな楽曲を使う。
①で禁止されている楽曲は市販の音楽だけでなく ゲーム内で流れる音楽も対象となることがある。
Twitchは、ゲーム内の音楽に関するDMCAのクレームは一握りだと述べているものの、最終的にはゲームのEULA(最初に出てくるエンドユーザー許諾)を調べてオーディオを再生するかどうか判断するよう促している。
これに対するユーザーの反応
Pixel Shaun@PixelShaun
動画作ろうと思っていたけど、パッとしないな。
基本的には
著作権音楽を再生しない
“あなたの動画はあなたの責任”
著作権コンテンツを含む動画を削除することを推奨。
(実際これはやっているのに 通知は来るっていう)
龍が如く極のようなゲームには対応していないよ。ゲームの最後に音楽が級に流れてくる。これもストリーマーのせい?安全のためにミュートしてゲームをプレイしろってことなの?
Youtubeの場合、配信者が上げる動画内に楽曲が使われている場合は警告とともに 削除するか無音にするかの選択肢があるが Twitchの場合はそういった便利な機能がない。
その機能が実装されたとしても、ファークライ5のオンリー・ユーなどように ゲーム内に 歌謡曲が含まれていることもある。そういったゲームを発売日に買ってプレイしていたら うっかり流れることは避けようがない。
じゃあ無音でゲーム実況できるかと言うと無理がある。誰も見ないだろう。ゲーム実況で著作権を守りつつ実況するというのは思ったよりも難しい問題のようだ。