本編のネタバレを含みますので必ず、鑑賞後に御覧ください
年表
ターミネーター(1984)制作費0.06億ドル 興行収入0.78億ドル ターミネーター2(1991)制作費1億ドル 興行収入5億ドル ターミネーター3(2003)制作費2億ドル 興行収入4億ドル ターミネーター4(2009)制作費2億ドル 興行収入3.7億ドル ターミネーター:新起動/ジェニシス(2015)制作費1.5億ドル 興行収入4.4億ドル ターミネーター:ニュー・フェイト(2019)制作費1.85億ドル 興行収入? |
正式な続編 最悪の4点
ターミネーターは1984年、ジェームズ・キャメロンがまだ無名監督だった頃に 600万ドルという低予算で作られたロボットSF作品でした。
ターミネーターが大ヒットしたおかげで、制作費をかけて 理想的なターミネーターを作ろうという事になって作られたのが ターミネーター2です。
この後 キャメロンがターミネーターの権利を譲渡し、後の続編はさまざまな製作会社により作られていきます
そして キャメロンにターミネーターの権利が返却され、2019年 製作総指揮をとって作られたのがニューフェイトです。2の正式な続編です。
しかし レビューサイト メタクリティックのユーザーレビューでは4.0/10.0の低評価が付きました。
何がまずかったのか
海外レビューサイトで原因を探ってみると 大体5つに分類されます。
【要約】 |
1.なぜジョン・コナーを殺した
この映画はT1とT2を軽視している。最初の5分間で突然ターミネーターが現れてジョン・コナーを撃ち殺す。これで、T1とT2のすべての努力が台無しになった。ニュー・フェイトはなにかの間違いのように思える。 ジョン・コナーが殺されるのを見て、映画館を出る観客もいた程だ。-metacritic |
一番大きいのが、この理由。ティムミラー監督は これまでと違う作品にするために、ジョンを殺すことを決断したそうですが ファンの反感を買いました。
ターミネーター2の大部分のファンはジョン・コナーが好きだった事が判明。広告もターミネーター2の正当な続編であると言っていたが為に J・キャメロンへの失望と怒りが巻き起こりました。
2.シリーズと矛盾している
信じられないことに今回のターミネーターはジョン・コナー殺害について反省し、森で隠居し、家族さえ作る。 T1のカイル・リースが出てきたターミネーターは同情や後悔なんかしなかった。 T1の設定はどこにいってしまったのか。-metacritic |
T1のターミネーターT-800は人間抹殺用のアンドロイドなので、どんな命令であろうと必ず遂行するようにプログラムされているはずが、いつの間にか「人を殺すのはダメだよね」と判断する自立型ロボットに。
”プログラム書き換えをしない限り 人間と協力するという事はない”という設定もぶん投げてしまって 勝手に自己学習するというトンデモ設定になっています。
3.新キャラ ダニーに魅力を感じない
なぜ白人男性が主人公ではいけないんだろう。2019年以降は 男のヒーローがいてはいけないのか?なぜジョン・コナーを殺して メキシコ人女性を主役に据える必要があるのか。いっそ この作品をターミネートしたらどうだろうか。 ダニーラモスのアクションもひどくて 全く頼りがいが無い。 Amazon.com |
ジョン・コナーを殺された腹いせというのもありますが、失ったジョンの代わりに 新しい救世主としてダニーを迎え入れようという声は少なかった。
そもそもT-800、リンダ、グレースのアクションシーンを多めにとっているため、ダニーの活躍シーンは削られがちという可哀相な面もあるものの、ダニーが活躍したとしても、 いきなり主人公を挿げ替えられて 「はいそうですか」と すんなり納得できるはずもなかった。
4.同じプロットで退屈/マンネリ
最初の映画以来、同じプロットで何も変わっていないので退屈。 1.救世主が現れる |
今回 ジョン・コナーが死んで、スカイネットに代わる新しいロボット産業が生まれている。それなら ジョンがダニーに交代したとしても、また新しいロボット産業が生まれてしまうので 結局は無意味なんじゃないかと思う。 |
なんだかファンの失望が伝わってくる感想です。
5.新型ターミネーターに強さを感じない
これも結構多い意見でした。まず新型ターミネーターREV9が、外骨格と ガワの2種類いて どちらとも勝手に動くので どういうロボットなのかが そもそも良くわからない。 強いのかな?と思ったら….
-やられまくりのREV9-
今回のターミネーターは戦う相手が多すぎます。ターミネーター2では T800とサラさえ潰せばよかったですが、今回はサラ・T800・グレース・ダニーと相手が4人もいるので かなり撃退されます。 頑張れREV9
ジョン・コナーを殺したら 終わりな件
2の正式な続編ニューフェイトでしたが、結果は惨敗と言ってもいいでしょう。
シュワルツェネッガーや63歳のリンダ・ハミルトンのタッグ復活、アクションシーンはおおむね好意的でしたが、不人気を決定づけたのは ジョン・コナーの排除で、プロット進行のために 人気キャラを あっさり排除したことで 多くのファンを切り落とすことになりました。