書籍感想「未来を読む -AIと格差は世界を滅ぼすか-」要点をサクッとまとめ

有名教授8人がそれぞれの将来の見立てを披露した書籍。2人分の要点っぽい所を抜き出しました。

割とネガティブで未来予想な割には悲観的です、AIが進んでも鉄腕アトムとかは出てこないらしい。2050年あたりに見て 全然当たってないぞ!とネタになるのかどうかが見ものです。

1章:ジャレド氏の主張

「現在の人類は崩壊に向かっている、資源の生産よりも消費のほうが速い。このままいくと資源を巡っての戦争になると思う。」

原発はどうしたらいいか?

事故があったから 原発に関しては嫌だと思いがちだけれど 代替手段を考えないといけない。
火力なら大気汚染と温暖化がついてくる。 原発だったら再び事故が起きるかもしれない。
両方を秤にかけて判断しないといけない。

人口 減少どうしたらいい?
資源不足だから 実はうれしい。日本には資源が少ない。人が増えたらその分だけ 外国から資源を輸入しないといけないから大変だと思う。

人口が減ったら誰が働くの?
高齢者を活用することです。

ノーベル賞受賞者がアメリカで圧倒的に多い理由
日本には多様性が乏しい。アメリカは50の州に分かれていて 政策も50通りある。人種も多様で一種類ではない。アメリカは異なるグループの対立もよく起こるが、違う文化の刺激を受ける。

アメリカのノーベル賞受賞者は移民が多い。 彼らは科学的クリエイティビティが突出 し て いる。

それは単に優秀な人材を受け入れているだけのような気もする。

格差がもたらす三つの脅威って?

1.格差が広がると衛生面が悪くなる。エボラやコレラ、エイズが流行するので、富裕層も影響を受ける。富裕層でも自分たちだけがハッピーなんて未来はない。

2.テロが起こる。貧しい人が金持ちにムカつき始める。そして貧しい人はテロ活動家を賛美するようになる。→米騒動

3.格差が広がると止められない
格差を是正しようと国が動いても 日本の政治は遅いので50年くらいかかる。誰も待たない。その間に人は海外に流出して暮らし始める。

対外援助や生活保護は自分のためにもなる
資金援助は感染症やテロ、不法移民を防ぐ上で効果があり、結果暮らしは良くなる。


2章:近い将来生まれる「役立たず階級」

ユヴァル・ノア・ハラリ氏の考え

民主主義はどうなるんですか?

20世紀は民主主義で良かったんだけれどもテクノロジーの進化で社会や経済が変わるスピードが速くなりました。

現実に何が起こっていて、それを知るために集めないといけない情報があまりにも増えすぎて誰も処理できません。10年語がこうなっていると予想できる人なんていないので 政治家でもビジョンを持てません。

金持ちがムカつくと言ってトランプに投票しても トランプにすら何がおこっているのか良く分かっていないので、大衆を導けるはずがないです。要はまだ21世紀の適切な政治システムは出来ていない。もう合わなくなっています。

50億 総ニート時代

AIとバイオテクノロジーで、今ある仕事のほとんどは30年以内に消えると思っています。その時に多くの人は職がなくなるんじゃないかと思います。

AIやロボットの方が知識なり能力なりが優れてしまって もはや人類には太刀打ち出来ないレベルになり雇用ができなくなります。

みんな「産業にとっては」役立たずになるでしょう。

まぁ、家に帰れば大事な家族です。

しかし 仕事では どう頑張っても力士がダンプカーと土砂の運搬で対決するみたいなもんです。無理ゲーです。

-みんなニートになるんでしょうか?
・わかりません。やりがい や 生きがいみたいなものをどう用意するのかが課題です

人間は生涯を通じて、自分をどんどん変えていく能力が必要と言ってますが そんなものどうすればいいんですか?

-わかりません。基本的に人間は変わるのが嫌いなんですよ。年齢が上がると学習能力も落ちますけどね、それでも変わらなきゃいけないんですね。

なんかこの人ネガティブですね 大丈夫、みんな年を取っていきます。

狩猟民族みたいに 環境にあわせて自分を変えていくしか無いです。

テロ問題についてはどうですか?

テロリストは国を征服したり、軍隊に勝つことは出来ません。あいつらのやっていることはホラーみたいなもので、恐怖で人の心を動かすわけです。

テロリストは自分たちではイラクを壊せないので、アメリカを怒らせて イラクを潰しました。
単にアメリカを過剰反応させて イラクが無法地帯になった所で力をつけました。これがテロリストのやり口です。

テロリストの誘導に乗っては 相手の得になるだけです。

Chapter5:「テクノロジーは中流階級を豊かにしない」ダニエル・コーエン
Chapter6:「北朝鮮は核開発をあきらめない」ウィリアム・J・ペリー

このあたりは今後の参考になるかなと思います。興味がある方は是非どうぞ。


スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする