500ドル付近だったら激安
Sonyは2020/3/18のプレゼンテーションで、PS5の詳細なスペックを明らかにしました。
GDC2020で公開されるはずだったゲーム開発者向けのプレゼンで、内容も技術的。一言で言うと、PS5のスペックはかなり高いです。
PS5のスペック表
PlayStation 5 | PlayStation 4 | |
CPU | Zen 2(8コア) 最大3.5GHz (周波数は変動) | Jaguarコア(8コア ) 1.6GHz |
GPU | 10.28 TFLOPs, 36 CUs 最大2.23GHz (周波数は変動) | 1.84 TFLOPs, 18 CUs 800MHz |
GPU アーキテクチャ | Custom RDNA 2 | Custom GCN |
メモリーインターフェース | 16GB GDDR6/256-bit | 8GB GDDR5/256-bit |
メモリー帯域 | 448GB/s | 176GB/s |
内部ストレージ | 825GB SSD | 500GB HDD |
IOスループット (ストレージが1秒あたりに処理できるI/O(書き込み・読み込み)アクセスの数) | 5.5GB/s (Raw), Typical 8~9GB/s (圧縮) | 約50~100MB/s (HDDのデータ保存場所に依存) |
拡張可能なストレージ | NVMe SSD Slot | 交換可能な内部HDD |
外部ストレージ | USB HDDをサポート | USB HDDをサポート |
光学ドライブ | 4K UHD ブルーレイドライブ | ブルーレイドライブ |
PS5の凄い所
・CPUはRyzen7 3700程度
・GPUは最大でRX5700XT程度
・NVMe SSDを搭載
→ゲーミングPCと比べても かなりハイレベルな部類
PS5では GPUとCPUで仕事を配分する
一般的なGPUはダイの温度を見ながら、最高のゲームクロック数まで上げます。GPUとCPUは別々の仕事を行っています。
ところが、PS5はAMDの新技術「SmartShift」でCPUとGPUの間で電力をやり取りしながら、最適なクロック数まで上げる仕組みになっています。
(GPUが忙しい時には 暇なCPUの電圧が上がって手伝いして、CPUが忙しい時にはGPUが手伝う感じになります。デスクトップPC版だとRyzen 4000シリーズから搭載される予定。)
一般的なGPUはダイが高温になると、クロック速度を下げていました。たとえば空気の流れが悪いケースに入れたり、夏の暑い時期だとクロック周波数は下がって、ゲームがカクつくこともありました。
PS5は冷却周りを改善しており、ゲームの活動を見ながら一定の電力を確保するようになっています。そのため周囲温度の影響をあまり受けずに同じ性能を発揮します。
Xbox シリーズXのGPUゲームクロックは約1.8Ghzで固定。一方PS5は変動して、最大約2.2GHzまで上がる仕様です
将来的に負荷の高い激重ゲームが登場したらどうなるか
その場合は周波数が下がります。ただし大幅に下げるというわけではなく、数%下げるだけで電力は10%下がるので、大幅には下がらないだろうと予想しています。マイク・カーニー氏
Xbox Series XやNvidiaのGPUと比較した場合
XboxシリーズXのGPUは、AMD RDNA2ベースのGPUで、52個の計算ユニット(1.8Ghz)を備えています。Digital FoundryによるとRTX 2080とほぼ同等の性能のようです。
一方 PlayStation 5は36の計算ユニットでRX 5700 XTをわずかに下回っています。しかし電圧を変動させてピークの2.23GHzに達した場合は、RX 5700 XTの9.75 TFLOPSをわずかに上回り、合計10.28 TFLOPになります。
PS5のGPUは最大パフォーマンスの時でRX5700XT、NvidiaでいうとRX2080程度(10.1 TFLOPS)の性能になるようです。