NVIDIAのRTX 5000シリーズが一部で評判が良くない理由
そんなに性能が上がっていない
RTX 5000シリーズは、新しいBlackwellアーキテクチャに基づいていますが、従来のRTX 4000シリーズと比較して、ラスタライズ性能(ゲームや3D映像の描画速度)が期待ほど上がっていない事が大きいようです。
例えば、RTX 4090→RTX 5090は性能向上が約35%とされていますが、RTX 3090 Ti→RTX 4090は51%性能向上でした。価格の高騰とコスパの悪化
RTX 5000シリーズの価格は高額で、特にRTX5090は約2000ドルと高価、RTX 4090(約1600ドル)を上回っている。値上がりの割に性能は大差ないので買い替えるメリットが少ない。また下位モデルも価格は以前の同クラスより高いので 一般ユーザーからみると不満が多い供給不足と転売屋の問題
発売当初から供給不足が問題となっており、RTX 5090やRTX 5080は入手が困難だった。米国政府が中国に対し最新GPUを供給しないという輸出規制を敷いたことで、中国から大量の転売屋が押し寄せ 市場が混乱。供給不足となり 定価を大幅に超える価格で取引されるケースが続出した。定価が1999ドルでも、実際にそんな値段では買えないため不満が爆発し、NVIDIAの在庫管理や生産に対する批判も高まっています。VRAM容量が物足りない。
RTX 5080や5070 Tiなどのモデルでは、VRAM(ビデオメモリ)が前世代と同等か微増にとどまっている点が不人気。たとえば、RTX 5080は16GBでRTX 4080から変わらず。RTX 5070は12GBと、最新ゲームや4Kでの要求スペック(16GBは要る)に対応しきれないと不満を集めている。特にAIやレイトレーシングを多用する現代のゲームでは、VRAM不足がボトルネックになりやすいので不評。- AI依存への不満
NVIDIAはRTX 5000シリーズでDLSS 4やMulti Frame GenerationといったAI技術を強く推しています。DLSSなどの AI技術を適用すれば、描画の効率が上がり、フレームレートは大幅に上がるものの、AIをオフにすればFPSが下がる。
つまりマシンの自体の基本性能が伸び悩んでいるため、「AIなしでは価値が薄い」と感じるゲーマーがいる。特に競技性の高いゲームではレイテンシの問題からDLSSを避ける傾向がある、(DLSSをオンにするとAIが生成する時間 約10ms程度のラグが発生して不利になる)こうしたガチ系FPS民には魅力が薄いとされています。 - 競合との比較
むしろAMDのRadeon RX 9000シリーズ(特にRX 9070 XTなど)がコスパ的に頑張っていると見られている。AMDがハイエンド市場を避けたことでNVIDIAはハイエンドでは優位性があるものの、ミドルレンジでのコスパ競争で苦戦している模様。
ユーザーの声と総評
XなどのSNSやフォーラムでは、「NVIDIAはデーターセンター向けに注力してゲーマー向けのGPUの手を抜き始めた」「AI企業向けのお客様を優先している」といった意見が見られる。
高すぎて手が出ないので4000シリーズで我慢という意見も多い。結論として、RTX 5000シリーズは性能的に悪い訳では無いが、価格と供給、性能向上の期待外れ、VRAM不足などが重なり、「期待には届かなかった存在」とみなされています。
NVIDIAが価格調整、供給改善、あるいはSUPERシリーズのように対策をするのか 無視するのかが注目されています。.
RTX 5000シリーズの型番と出荷日付(予測)
以下は、一般的に報じられているRTX 5000シリーズの型番と、予想される出荷スケジュールです。5060はリークや業界の傾向に基づく推測です。
- RTX 5090
- 出荷日付: 2025年1月30日
- 概要: フラッグシップモデルで、Blackwellアーキテクチャを採用。最高性能。
- RTX 5080
- 出荷日付: 2025年1月30日
- 概要: ハイエンドモデルで、RTX 5090に次ぐ性能を提供。
- RTX 5070 Ti
- 出荷日付:2025年2月21日
- 概要: ミドルレンジの上位
- RTX 5070
- 出荷日付:2025年3月14日
- 概要: ミドルレンジモデルで、RTX 4090と同等性能と謳われている。
- RTX 5060 / RTX 5050(未確定)
- 出荷日付(予測): 2025年4月15日
- 概要: エントリーレベルモデル。