【回答】ロシアはいつ資金が尽きるの?⇢資源輸入止めないなら当分先。

残念ながら 当分先です。

欧米によるロシア銀行の資産凍結が行われた後でも ロシアには外貨とゴールドを合わせて約3000億ドルの準備金が残っているとされています。

これはロシア銀行の金庫に保管されているゴールド約1320億ドル分や、中国など対ロシア制裁に同意していない国の海外資産を合わせた額です。

2021年にロシアは総額約620億ドルを軍事費に費やしましたが、ウクライナ政府に近いシンクタンク、ウクライナ経済復興センターの試算では、戦争開始後5日間でロシアが費やした直接的な軍事費は70億ドルと見ています。

一日平均 たったの14億ドルで戦争をやっています。

ロシアから資源を買うなら資金は尽きない

欧州による経済制裁は 石油や天然ガスの販売停止まで及んでいません。ロシアは資源を売却することで2021年第3四半期(約90日間)で630ドル稼いでいます。その段階で1日7億ドル入ってきていたわけですが、現在は資源価格が高騰しているので より儲けている計算になります。

完全にイカれているプーチンと参謀本部は 財力を軍事費に最大限振り分けているでしょうから、これでは資金はショートしません。

実際 ハーバード大学の経済学教授で、国際通貨基金と米連邦準備制度の元幹部であるケネス・ロゴフ氏は、「ロシアは制裁で大きなダメージを受けるかもしれないが、ウクライナを救うほど速く資金が尽きることはない」とフォーチュン誌に語っています。

まずロシアへの外貨流入を止めよう

ロシアのルーブルは価値を維持するために 外貨が必要であるため、インフレを起こして戦争を停止させるためには ロシアに流れ込む外貨を遮断する必要があります。

2022年3月8日 アメリカとイギリスはロシア産の石油、天然ガス、石炭の禁輸に踏み切りました。しかしドイツは国民の半分が暖房に天然ガスを使用しているため 禁輸措置に踏み切れるかどうかは疑問が残るところです。

そして最大の問題は中国です。恐らく国際社会から非難されながらもロシアからエネルギーを買い続けるでしょう。ロシア経済を麻痺させるためには 中国への圧力も高める必要があります。

まとめると西側連合の一連の経済制裁はルーブル安に追い込んでロシア国民の不満を高めて 政権への圧力を高める効果はあるが、プーチンのウクライナ侵攻を急に止めるというところまでは行かないようです。


ご参考;When will Putin’s army run out of money? Not fast enough to save Ukraine.

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