PCゲームを無料で録画するには フリーソフトのOBSスタジオがいい(誰でも10分で録画できるカンタン設定つき)

無料でPCゲームを録画する

PCゲームを録画する場合に高価なキャプチャーボードはいらなかったりします。フリーソフトのOBSスタジオをインストールしましょう。動作も軽いのでゲームの邪魔にもなりません。なんで無料なのかナゾなくらい高品質です。

全体の作業の流れです

1.まずOBSスタジオを起動します。
2.設定します(初回のみ)
3.ゲームを立ち上げます
4.OBSで録画を開始します。

 

詳しい流れ

1.まずOBSスタジオを起動します。

 

2.設定します(初回のみ)

1/4 左上の「ファイル」タブから「設定」を選択

 

2/4 一般タブを選択。 言語を日本語にします。

 

3/4 映像の設定

ここで配信や録画の解像度とフレームレート(FPS)を決める大事なところ。どんな動画の大きさで出力するかが決まるんだ。

今回は 『Apex Legends』みたいな動きの速いゲームをキレイに録画/youtube配信することを想定して調整していこう。

「映像」タブには主にこんな項目がある:
  • ベース:解像度:OBSが扱う全体のキャンバスサイズ。ディスプレイの解像度だよ。
  • 出力:解像度:実際に配信や録画に出す解像度。
  • ダウンスケールフィルタ:解像度を下げる時の処理方法。
  • FPS:1秒間のフレーム数(30、50、60など)。

余談:ダウンスケールフィルタって?
ベース解像度から出力解像度に縮小する時の「処理方法」。たとえば 4Kモニター使ってるけど 動画は1080Pなんて時に使う。
1080p→1080pなら必要ないよ。大画面モニターでやる人のために一応解説。

選択肢:
Bilinear(バイリニア): 速いけどボヤける。低スペックPC向け。
Bicubic(バイキュービック): シャープでバランス良い。中〜高スペック向け。
Lanczos(ランゾス): めっちゃシャープで高画質。高スペックPC向け。

録画/YouTube配信のオススメ:
Lanczos がベスト。低スペックPC(GTX 1060とか)なら Bicubic で負荷を抑えつつ、そこそこキレイ。
注意: LanczosはGPU負荷がちょっと高い。OBSの「統計情報」でフレームドロップ起きたらBicubicに下げて。

・ FPS(1秒間のフレーム数)
滑らかな映像にするには高いFPSがいいけど、負荷も上がるよ。

録画/YouTube配信のオススメ:
60 FPS: YouTubeの標準で、動きの速いゲームに最適。『Apex Legends』みたいなFPSゲームは60 FPSだとヌルヌルで視聴者も気持ちいい。
30 FPS: 雑談配信や動きの少ないコンテンツ向け。

4/4 録画配信する人のための設定 (数値は画像のまんまでもOK)

今回は エーペックスみたいなバリバリ動くゲームを録画する時の設定です。せっかく録画した動画ですから YouTubeに動画投稿できるようにしましょう。 GooGleの推奨では 1080p60fpsの上限が10Mbps(10,000 Kbps)ってことを踏まえた録画設定。上の画像をそのまんま手入力でもいいけど 下に解説していきます。

 

1. 出力(Output)の設定
まず左側の「出力」タブで録画の設定をするよ。2.「録画」タブをポチッ。 出力モード: 「詳細設定」に。シンプルモードだと細かい設定できないから、詳細モードにしちゃおう。

録画ファイルのパス:動画をどこに保存するか決めよう。SSDなら書き込みが速いぞ

録画フォーマット: mp4がファイルサイズが小さくていいぞ。YouTubeにそのまま上げられるし、編集ソフト(DaVinci ResolveやPremiere)でも使いやすい。

エンコーダ:
GPUで録画(イチオシ): NVIDIAのグラボ(GTX 1660やRTX 2060以上)持ってるなら、「NVENC HEVC」が一番新しい規格で最高。 無いなら「H.264」でもOK。AMDグラボなら「AMD AMF H.264」を選んで。

CPUで録画: グラボが弱い、または高画質こだわりたいなら「x264」。ただ、CPUパワーめっちゃ使うから、Ryzen 5 5600X以上のミドル~ハイスペックPCじゃないとキツいかも。

レート制御: 「CBR」(固定ビットレート)を選ぼう。CBRで安定させる。

ビットレート: ここ超大事!YouTubeの10Mbps上限に合わせて、8,000~10,000 Kbpsがベスト。 

キーフレーム間隔: 2秒でOK。YouTubeの推奨だし、デフォルトでバッチリ。

プリセット(NVENCの場合): 「高品質」。これ、NVIDIAのP1~P7プリセットでいうと、だいたいP4~P5に相当。画質とGPU負荷のバランスが良くて、APEXの細かいエフェクトもキレイに録れる。P4でもいいけど P5(High Quality)にすると負荷増えるけど画質が良くなる。

プロファイル: 「High」推奨 ない場合はmain

Lookahead:✔推奨
NVENCの設定で、「何フレーム先まで見てエンコードするか」を決める機能。チェック入れると、映像の動きを先読みしてビットレートを賢く割り振るよ。オンにしとこう

適応量子化:✔推奨
これもNVENCのオプションで、人間の目が気づきやすい部分(キャラの輪郭、細かいテクスチャ)にビットレートを優先的に割り振る機能。APEXのキャラのスキンや武器のディテールがクリアになる。オンにしとこう

Bフレーム:
動画圧縮で使うフレームの種類。Bフレームは、前のフレーム(PフレームやIフレーム)や後のフレームを参照して、動きの変化を効率よく圧縮する。アニメーターの人でいうと 前の絵と 大きく違う所だけを描き足すみたいな感じだわな。デフォルトは2~3で、APEX録画なら2がバランスいい。4にすると負荷高め。

 

なるべく容量を落として 長時間の動画を取りたい場合の録画設定

キングダムカムデリバランスやドラクエのようなゲームを取る場合は クリアまで100時間もかかってしまうので 容量が足りなくなります。
そんな時はレート制御をVBR(可変)にします。ビットレートも通常4000、そして最大ビットレートを4500にします。あとはほぼ同じ。そして出力のフレームレートを50(PAL)に設定します。こうすれば アップロードも楽です。

容量にかなり余裕ができて 見た目もそんなに変わらないので是非お試しください。

 

5/5 youtube配信する人のための設定 (数値は画像のまんまでもOK)

①で出力を選んで、②で配信画質の設定をしていくよ。今回はAPEXみたいな動きの早い動画を「Youtube」でストリーミングする時の設定で考えます。 (グーグルの推奨設定は ここに書いてあるけど これを踏まえて設定していくよ)

ここでエンコードとかビットレートとか、配信の画質を決める大事な設定をするけど 1回設定したらもういじらなくていいから頑張ろう。

YouTube向けの設定を、説明しながら教えるよ。

(1) 出力モードは「詳細」で攻める
やり方: 一番上の「出力モード」を「詳細」にポチッと変更。これでyoutubeの規格に合うように 配信の画質とか安定性を上げるんだ。

(2) 映像エンコーダは、どれにする?
エンコーダは動画をギュッと圧縮して配信する大事なヤツだよ。PCのスペックで選ぼう。
NVIDIA NVENC HEVC もしくは H.264 でいい。 NVIDIAのGPU(GTX 1060とかRTXシリーズ)を持ってるならコレ。CPUの負担が少なくて、ゲーム配信にピッタリ。
HEVC(H.265)が一番新しい方式、H.264よりキレイで大体これで問題ない、ただ GPUによっては互換性が心配な場合もある。そういう時はH.264に下げよう。

x264: CPUでガッツリエンコード。GPUが弱い場合に時に使う。でもCPUバリバリ使うから、Core i7とかRyzen 7みたいな強いCPUじゃないとキツい。
AMD AV1 / H.264 AMDのGPU(RX 6700とか最新の7000シリーズ)ならコレ。AV1は超高効率だけど、対応してるGPUが限られるよ。

(3) ビットレートとレート制御、超大事!
レート制御: 「CBR(固定ビットレート)」を選ぶ。YouTubeはデータが安定して流れるCBRが大好きだから、これが無難。

映像ビットレート:
1080p 60FPS: YouTubeの推奨は10Mbps つまり「10000」kbpsなんだけど、 安定性を考えると6000~8000が無難。
1080p 30FPS: 4500 Kbps。雑談配信とか動きが少ないゲームならコレで十分。
720p60fps: 6,000 Kbps PCスペック低めorネットが調子悪い時は コレで妥協もあり。
720p 30FPS: 3000 Kbps 

音声ビットレート: 128〜160 KbpsでOK。160 Kbpsなら音もクリアでバッチリ。

注意: ビットレートはご家庭のネットの上り速度の50〜80%以内に収めないと配信がカクカクになるんだ。
たとえば、上り10Mbpsなら映像+音声で最大8000 Kbps。ネット速度テスト(Speedtestとか)でチェックしとこう!

(4) キーフレーム間隔
設定: 2秒。これ、YouTubeが「これがいいよ!」って言ってる値。視聴者が配信にサクッと繋がるから、絶対2秒で設定ね。

(5) プリセット(Preset)
プリセットって何?: エンコーディングの「速度」と「画質」のバランスを決める設定。プリセットは、エンコーダがどれくらい丁寧に動画を圧縮するかをコントロールするよ。丁寧すぎるとPCに負荷かかるし、速すぎると画質が落ちる。P5かP4 がベスト

選択肢(NVENCの場合):
P1(最速 低画質)〜P7(最遅 高画質): 「Low Latency」系は速さ重視、「High Quality」系は画質重視。
YouTube配信のオススメは真ん中: P5(高品質) か P4(中品質) がベスト。画質と負荷のバランスがいい。

重いゲーム配信なら「P4」でサクサク動かす、雑談配信で画質上げるなら「P5」。

低スペックPCの場合: 「P3(低品質)」や「P2(より低品質)」で負荷を減らす。ただし、画質はちょっと落ちるよ。

Xの声: 配信者が「P5で1080p 60FPS安定」「P7はRTX 3080でもキツい」って言ってる。P5あたりから始めるのが無難っぽいよ。

(6) チューニング(Tuning)
 エンコーダの「用途」に合わせて最適化する設定。配信か録画か、どんなコンテンツかで変えるよ。

選択肢:
High Quality: 画質を最優先。負荷が高め。
Low Latency: 遅延を減らす。配信に最適。
Lossless: ほぼ無圧縮(超高負荷)。配信には使わない。

YouTube配信のオススメ:
Low Latency 一択。YouTubeはリアルタイム配信だから、遅延を抑えるのが大事。画質も十分キレイ。

注意: 「High Quality」は録画用にいいけど、配信だとGPU負荷が上がってカクつくリスクあるから避けよう。

(7) マルチパスモード
エンコーダが動画を圧縮する時に、何回データを「チェック」するか。複数回チェックすると画質が良くなるけど、負荷も上がる。

選択肢:
1パス: 1回だけチェック。速いけど画質はそこそこ。
2パス: 2回チェック。画質が良くなるけどGPU負荷アップ。ゴリゴリのグラボだったらいいけどね

YouTube配信のオススメ:
1パス で十分。配信はリアルタイムだから、2パスの負荷は避けたい。1パスでも6000 KbpsならYouTubeでキレイに見えるよ。

いつ2パス使う?: 録画投稿で超高画質にしたい時。配信にはオーバースペック。2パスは配信で使うとフレームドロップ祭りになりがちだよ

(8) プロファイル(Profile)
プロファイルって何?: H.264やHEVCの「圧縮のルール」を決める設定。画質と互換性のバランスを取るよ。

選択肢:
Baseline: 古いデバイス向け。画質低い、負荷軽い。
Main: バランス型。そこそこキレイで互換性高い。
High: 最高画質。最新デバイス向けだけど負荷高め。
Main10:10ビットカラー(約10億色)。色のグラデーションが滑らかで、HDRとか高画質コンテンツ向け。

YouTube配信のオススメ:
 Highがベスト。YouTubeはHighプロファイル完全対応で、画質が一番キレイ。2025年の今、ほとんどの視聴者デバイスもHighで問題なし。

低スペックPCの場合: 「Main」に落とすと少し負荷減るけど、画質はちょっと下がる。管理人のGPUにはHighが無かったよ、ごめんね。Baselineは画質悪すぎてナシ。

(9) Bフレーム
何?: 動画圧縮で使う「基礎フレーム」の一種。前のフレーム(Pフレーム)や次のフレームを参照してデータをギュッと圧縮する。
Bフレーム多いほど画質良くなるけど、処理が複雑で負荷や遅延が増える。

設定範囲: 0〜4(NVENCの場合)。0はBフレームなし、4は最大。

YouTube配信のオススメ:
2 がベスト。画質と負荷のバランスがいい。YouTubeのリアルタイム配信で遅延を抑えつつ、キレイな映像になる。

動き激しいゲーム(FPSとか)で音ズレがするって言われたら「1」に下げるとさらに遅延減るよ。低スペックPCの場合: 「0」にすると負荷が減るけど、画質がちょっと落ちる。まずは「1」で試して、キツかったら「0」。

Xの声: Xで「NVENC Bフレーム」で検索すると、「Bフレーム2で十分キレイ」「4は遅延感じる」って意見多い。やっぱ2が安定っぽい。
(10) Bフレームを参照 無効
Bフレームを参照って何?: Bフレームが他のBフレームを参照してさらに圧縮効率を上げる設定。ONにすると画質が少し良くなるけど、負荷と遅延が上がる。

選択肢: ON(チェック入れる) /無効(チェック外す)。

YouTube配信のオススメ:
無効 が無難。配信はリアルタイム性が大事だから、遅延リスクある「Bフレームを参照」は切っちゃうのが安全。画質の差はほぼ気づかないレベル。
いつONにする?: 録画設定の時。配信だとデメリットの方が目立ちます。
低スペックPCの場合: 絶対無効。負荷増えるだけだから触らないほうがいいです!

 

これで初期設定は終わりです。お疲れ様でした。


 

6.録画するゲームを起動します

 

 

7.録画しよう

OBSのソース欄の下にある+を押して「ゲームキャプチャ」を選択。

 

ソースを作成/選択と出てくるので、新規作成→OKを押します。 

 

モードから特定のウィンドウをキャプチャ
ウィンドウでゲームのウィンドウ名を選択します。 その他はいじらなくていいです。

 

録画開始を押したら録画スタートです。レッツ録画!

 

 


 

付録:それぞれの画質の違いと容量。

出力モードを「詳細」にすると 画質を固定して 容量を制限することができます。

動画録画でのYoutube投稿なら 1080p60fpsの場合、 CBR 9000kbps設定が目安です
簡単設定で言うと高品質設定です。それ以上に上げてもYoutube側がビットレートを下げます。

以下で見え方の違いをテストしてみました、それぞれの画質の違いを確認されて下さい。個人的には無理して12000kbpsまで あげなくてもいいかなと思います

画質と容量の関係 
固定ビットレート(CBR)と時間あたりのGBの関係
CBR 4500kbps  →容量2.10GB/h
CBR 6500kbps  →容量2.99GB/h
CBR 9000kbps  →容量4.08GB/h
CBR 12000kbps →容量 9.88GB/h なぜか跳ね上がる。

Youtubeの推奨ビットレートは ここをご参照のこと

HDDはどれくらい必要か

画質を下げれば容量の少ないHDDでいいと思います。しかし常時1080p60FPSになると4TBくらいは必要かと思っています。私がそうです。

私が使っているのはシーゲイト製の4TB Barracudaです。安くて安定しています。もう1年くらい使っています。別記事に詳しく書いていますが、ほぼ撮りっぱなしで撮影しています。

以前は2TB HDDを使っていたのですが、画質CBR13000ほどで撮ると、300時間程度で無くなるので、撮っては消し、撮っては消しでした。

でも オンラインゲームだと、面白いシーンなんて いつとれるのか分からないので ゲームを起動したら ずっと録画する感じで使える4TBに切り替えました。

4TBだったら外付けHDDでもいいです。書き込み速度は足ります。

1080p 60FPSで運用していますが 700時間ほど撮れるのでかなり余裕があります。

下のような感じで、7月31日~1月4日まで ほぼ消していません。 それでも2.27TBでした。大体378時間分。この中から面白い部分をたまに youtube動画にして出すという感じです。

大手のyoutuberさんは データが飛ぶと生活に関わるので、バックアップ用にRAIDを組んで複数台のHDDに同時録画しているそうですが、個人で楽しむのであれば  4TBもあれば十分と思っています。ご参考になれば幸いです

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