【薬屋のひとりごと】先帝はなぜ幼女趣味に/ 結局 壁画の女は誰?の巻

先帝はなぜ幼女趣味に走ったのか

先帝は絵画の才能はあったのだけれども統治の才能はない人で、そのため先帝の母(女帝)が政治の代行をするようになった。女帝は先帝を育成はせず 支配する形を取った、その結果 先帝の中に無力感が形成されて やがて成人女性に対する恐怖に変わってしまった。
臆病な性格に育った先帝は 成人女性とまともにコミュニケーションが出来なかった。成人女性が触るだけで恐怖を感じてしまうレベルらしい。しかし従順な幼女であれば 自分が思うがままに屈服させられるという悲しい癖に育って、わずか10歳の安氏がターゲットになってしまった。
 
若かった安氏は成熟していくにつれて、先帝は恐怖を感じ 疎遠になっていった。安氏は自分を捨てて 代わりの幼女に走った先帝を裏切り者だと思っていた。しかし もともと成人女性にトラウマがある先帝に 安氏 訪問はかなりハードルの高いものだった。
 
安氏から逆に夜這いに行った時には 先帝は完全に自信を失い、うつ状態になって引きこもってしまった。
 

壁画の意味、6年後に届く

先帝は恐らく 昔 交流していた頃の 黄色い服を着た安氏の姿を思い出し、絵で自分の愛情を伝えようとした。ようやく母親の支配から脱出しかけたのだが、やはり体面の悪さと恐怖には勝てず絵を隠した。
 

安氏も「どうせ先帝はロリコン」「どうせ母親のことしか考えてねぇ」みたいなイメージがあったので 先帝の心の変化には気付けなかった。いや、気づいていたけど、毎日呪っていたせいで もう引っ込みがつかなかったんだろう。

安氏が遺体の腐敗していない原因を猫猫に調べさせたのは、先帝への襲撃が「呪い」として死後も先帝に苦しみを与えているのではないかという罪悪感、もしくはモヤモヤが残ったまま生きるのは耐えきれないという思いだったのでしょう。
 
女官の水蓮は 先帝が描いた「黄色い服を着た安氏」の絵を密かに残していました。そのお陰でマオマオが壁から発見した壁画も安氏であった事が分かります。先帝は黄色の着物を着ていた安氏の姿を死ぬ間際まで記憶に残していた。それが先帝の死後 6年たって 安氏に届いたわけです。
 
安氏にとっても先帝は結構なトラウマではあるので、完全に憎しみが払拭された訳ではありませんが、明らかに重いものは取れた感はあります。
 
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