5年に一度の傑作「映像研には手を出すな」感想 2020冬アニメ

TVアニメ「映像研には手を出すな!」OP動画【1/5(日)24:10~NHK総合テレビにて放送開始】

これをずっと待ってたんだよ

最近のアニメやパンチラや胸チラして円盤を売って糊口をしのぐか、人気声優で固めて声優のファンからおこぼれをもらうのか、それともネットフリックスに乗って外資でほそぼそ生き残りをかけるかしか 道はないと思っていた

国内のアニメは このまま特定の読者に媚びまくって、ただ読者の感情を扇情するだけの娯楽としての産業になっていくのか(まぁそれも食うためだから仕方がないか)なんてね。

まあ例外はあります。

空よりも遠い場所とか落語心中とかは とても響いた。あとガンダムオリジン。好きな作品は多いけれど、強烈に感情を揺さぶるような、魂を感じる作品は稀になった。

だから 悲しいね…と思っていたんだよ。アニメなのに量産型ばっかりでな。

そしたら降りてきたよ、蜘蛛の糸が。長生きはするもんだ。

おっと そんなにジジイではなかった。

なんというか目が覚めるようなアニメだった。アニメにしかできないような事をやってやる。見てろよ的な そんなエネルギーが画面から飛び出る感じ。

オニヤンマみたいな飛行機が飛んでいくシーン。 水面付近で持ち直して そのまま一気に90度で上昇するシーン。

あれは まちがいなく ラピュタでパズーとドーラがシータを救出に向かうシーンを元にしてるし、いろんなところで 巨匠をリスペクトしているというのが伝わってきたよな。

アニメだっていろいろあって色つけてるのは中国だっけ もうジャパニメーションじゃないって話なんだけどさ、 それでも俺はアニメを続けたいってやつだ。そういうエネルギーだ。

まぁ出身国は実際そんなに関係ない。国柄に影響はうけるけども。それは白鵬みてれば分かる。話逸れたな。

で、主人公たちは 未来少年コナンみたいな伝説のアニメに強烈にあこがれて そこを目指して 3人で力を合わせて 自分たちの最強のアニメをつくろうぜ とがんばる。この純粋さ。昭和感。

ああ、こんな直球な作品がでてきたんだと思ったね。

湯浅監督はこれが5年ぶりのアニメシリーズらしい。詳しくは知らんが、たしかにこの作品に惚れたのも分かる。

映像から 「この世界を作るのを俺が手伝う。俺にまかせろ」感を感じるのだ。

これだ。これがディスイズアニメーションだ。

話が変わるんだけど、いま 日本は長らく続く不景気で やってやろう感は無い。正直言って高齢者だけが増えて、子供が増えない。

そんななか高齢の政治家が音頭を取って迷走。ヘタクソがいつまでもカラオケで歌っているのを聞かされている感覚だ。

あきらめと無気力感が空を覆っているように見える日もある。

だが それもいつかは終わる。

今だけを見れば、ネットで自分では何もしない無難イズベストみたいな連中が 感情的にヘイトコメントをぶつけまくってる、なにもしないから新しい産業は海外からくる。GAFA ガハッ。

私の中で この作品は そんな中で一筋の明かりをともした灯台みたいなもんだ。

メンバーの中で人気なのは金森だけど、やっぱりこの主人公の目がいいよな。これはルフィと同じ目だよ。不器用なんだけど こういう目の人しか主役にはなれん。

伝わってくんのは、周りなんか気にしなくていい。おまえのイマジネーションを発揮して、自分がやれることをやってみたらどうだ というメッセージだよ。それはOP見ててもそうだし。

正直 オニヤンマのシーンで俺は泣いたね。なんか知らんけど そうかそうかっつって。

この作品を見れただけで2020年はいい年だよ。

湯浅さん いやこのチームのみんなか。アニメってすげぇな。

なんでこんなに頑張れるんだよ。

この作品はFOD独占らしいから アニメ好きな人は騙されたと思ってみてくれ、初回は30日間たしか無料だったと思う。

高いから最初はしぶしぶだったけど、1話だけで脳に強烈に焼き付いた。元はとれる。涙出てきた。よし顔洗ってくる。

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