読みたいことを、書けばいい 「他者の評価は秋の空」 感想

まずこの本は読み解くのは難しい。読んでたら すぐ話が横道にそれる。

横道かと思ったら本筋に戻ってくる。迷路みたいになってる。

 急に架空の話が始まったりするし。それが文脈とどう関係するのかってのをもう一回 調理しなおさなきゃならない。

敢えて雑に作ってあるところを 自分で組み立てるデアゴスティーニみたいなもんです。

冗談を混ぜつつ 突然 現実をまぶしてくるんだな。この緩急が すげーうまい。

で、「物書きになってもお金も集まらないし 注目はされんよ」と。 悲しいけど芸能人の何気ないツイートのほうが注目が集まるんだと 

それなのになぜ書くのか それは書いている 自分を面白がらせるためだよと。

そうなのよ 私達がやってるのは路上演奏家と変わらない。悪く言えば自己満足なのよ。常に自己満足と妥協が戦っているわけです。戦うべきは自分よ。

だって 路上で何か演奏していたとして、SNS時代には 正直頭のおかしな人も通る。

匿名を良いことに 狂った輩が勘違いして暴言を吐いてくるかもしれない。

だって毎週ワイドナショーが終わると 松本人志に説教しはじめるヤバいのとかまでいる。

そんな奴らは 自分の作品を見て秒で「おもんね!やめろ!」と書くかもしれないし 逆に「面白い!」と言ってくるかもしれない。匿名の他人の評価なんて気分ですから。

だけど そういった有象無象に合わせて そいつらの顔色をうかがいつつ 面白いと思うものを出してたら 書き手の自分の頭が狂ってくる。

凡人が持てる武器があるとすれば

だから他人本位の文章を書かないためには自分の座標軸をもって せめて自分が読みたいことを書けばいいんじゃない?という風に言っているわけですね(多分)

自分が読みたいことを書けば成功するとは言ってない。それこそ 名のない普通の一般人が書いて読まれることなんかない。

でも、自分が好きなことを書けば少なくとも 自分は納得する 。

声を上げて 「自粛してたら どの道 不況で死ぬじゃん 」と叫んでたら

運が良ければ 草むらから「俺もそう思ってたんよね」と仲間が出てくる可能性はあると言っている。

あと思ったのは 自分が 納得しなきゃ どんな活動も そんなに続かない。 

めぐみちゃんねるでも言ってたよ。自分が放送やりてぇって思わなくなったら引退だって。

で さらっと読んだ所で分からんところはいっぱいあったよ。分からない事のほうが多い。でもガチの物書きっていうのも同じ悩みかもしれないなぁ。

調べたことが99%で うち自分の感想が1%だって。そうだよな。みんな俺自体に関心はねぇもの。自分にしか関心がねぇ。

厳しい世界だなと思うけど 実際そうだよ。 

たとえば ここで 私がサラダ油は嫌いだと言っても 「ふーん」で終わりだと思う

でも サラダ油を200度以上に加熱するとヒドロキシノネナールという物質が発生する。その成分は体に蓄積し 将来的に認知症になりやすくなると言われているから オリーブオイルのほうが体にいいのだと言うと ちょっと響く。

こんな感じで 読むと少し見せ方みたいなのが変わるので オススメです。

なお オリーブオイルはそれ以上におすすめです。


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