シーズン9スプリット2に入って数日が経過しましたが、高ランク帯ではチーターが蔓延しており、ランクから離れる人が増え始めています。
そんな中、Respawnは6月29日にツイートし、チート対策の取り組みをアピールしました。
https://twitter.com/Respawn/status/1409593878039076872?s=20
⚒️ 手動BANを強化するために、より多くの人を雇用する。 🔧 DDOS攻撃を自動的に検出して止めるためのツールをさらに開発する。 🛑 不正行為者をより迅速に捕まえてゲームからBANする方法を検討する |
しかし こうした宣言は これまで何度もなされており、既にチーターに疲れているユーザーはこうした方向性を示されても「またか。 その対策がいつ機能するんだ。」とどこか冷めている状態です。
このツイートに対して 元々ランクに不満を持ってプレイしていた、プロプレイヤー兼配信者のNRG Sweetdream氏が6月29日 TwitLongerで長文を投稿。 ランクの現状と、対策が上手く行っていない状況を説明し、ランクを救ってくれと訴えました。
Empty Promises and False Hope. #SaveApexRanked before it's too late.
Read: https://t.co/ruTdiQ7FGN
— sweet (@sweetdreamsh1) June 28, 2021
空虚な約束と偽りの希望。手遅れになる前に#SaveApexRanked(APEXランクを救え) こんにちは、@PlayApexコミュニティと その開発者の方々。 今回のツイートロンガーでは、ここ数シーズンのダイヤモンドランク以上がどんな状況にあるのか説明したいと思っています。 現在のランクの主要な問題は ここ8~9ヶ月の間 絶え間ないチーターとDDOS攻撃をしてくる奴らと戦い続けていることです。 高ランクの人たちが配信し、それをコンテンツとして仕上げることは厳しくなっています。そしてプレイして楽しいと思えるようなゲーム自体の品質は急激に低下しています。 7ヶ月前(2021年2月下旬あたり)日本、台湾、シンガポールにあるサーバーは、1つのゲームに平均8~12人のチーターがいて、チーターだらけでした。 この地域では、毎日プレイしているTwitchストリーマーからの助けが少ないため、チーターはBANされるリスクを負うことなく毎日プレイすることができました。 これらの地域のまともなプレイヤーは、自分の地域でのチーターを避けるために、北米に切り替え ここでのみプレイするという 最初の波が起きました。 この現象が発生してから約1ヶ月後、チーターたちもNAにやってきました。これは待機時間が短いことと、hideoutsの睡眠時間の関係で、現行犯でBANを受ける可能性がほとんどないことが理由です。 平均すると hideoutsは深夜に起き 配信者をサポートしてくれていました、そのためPT時間の午前6時から正午まではカバーできず、その時間帯は チーターたちは好き放題やっていました。 hideoutsが機能していない 朝にプレイする人は、あからさまなチート行為を受けながらプレイするしかありませんでした。私は ほぼ毎朝プレイしていますが これは間違いありません。 Hideoutsは身内に不幸があったことで それに対処するために休暇を取っています。そのためゲームは一気に制御不能に陥り、プレイできないと言ってもいい状態になっています。 これはhideoutの責任ではありません。ここ数シーズン、世界のあらゆる地域でゲームをプレイできるようにするために何百時間もの努力をしてきたhideoutを責める人は 妄想家であり、その程度と扱われるべきです。 Apex Legendに対して失望が広がっているのは、Apex Legendが、リアルタイム(望ましい)か事後(まだまとも)でBANを執行する人を雇ったり獲得したりすることに関して、全般的に熱意がないことに起因しています。 なぜApexは、競合他社とは一線を画すゲームを、競技性や楽しみ方の面でどん底に落としてしまったのか、私にはまったく理解できません。 私をはじめ、ほぼすべてのNA/EUのストリーマーや一般のプレイヤーは、ゲームがこれ以上制御不能に陥るのを見過ごせないという点で結束しています。 これまでもリスポーンは この問題に焦点を当てるという空約束をしてきましたが、結果的には全くのウソでした。 この問題はNA/EUだけのものではありません。1日中、ほぼ100% 参加者の中にはチーターがいて、そいつが殺されたら すぐにDDOS攻撃をかけてサーバーをダウンさせるため、誰もプレイを続けることはできません。また次のゲームを始めなければなりません。 このためにゲームをプレイできない地域があるのは悲しいことです。今回のケースでは、7ヶ月以上もの間、チーターがランクモードを席巻しているのを見て、本当に虚しかった。 この問題の有効な 応急処置はhideoutsのような人を雇うことです。誰も助けてくれないまま月日が流れていますが、hideoutsは救援を必要としています。 彼にゲーム全体(ランキング)の重荷を背負わせて、休むとゲームがプレイできなくなってしまうという ところまで追い詰めてはいけません。 もっと悪くなる前に リアルタイムでモニターしたり、クリップを受信したりする人を増やしたほうがいい。 私や他の人たちは、毎日の配信で何千人もの人たちに視聴者の観点からどう思うか聞いてみましたが、ほとんどの人が、配信者がどれほど惨めな思いをするかを知って、もうapexのストリームを見ない事が多いと言っています。 個々の配信者のピーク視聴率は、これを裏付けるように下がっています。 以前からあるアイデアは、評判の高い配信者に チーターやddos使用者をBANする機能を与えるというもので、これは無料のHide Outのようなものです。 このアイデアの詳細に関しては議論の余地がありますが、向こう3シーズンのロードマップを特定のストリーマーに任せたいのであれば、彼らがゲームをクリアで楽しいものにするために正しい判断を下すだろうと信じることができるはずです。 結局のところ、何かが実行される事が必要なのです。私たちはもうこのゲームには飽き飽きしていて、文字通り何をしたらいいのかわからない状態です。何ヶ月も待っているだけで何も変わらず、やる気をなくしてしまいます。手遅れになる前に、どうか率先してランクモードを救ってください。 追伸 |
このツイートは大きな反響を呼びました。 リスポーンのコミュニティディレクターRyan K. Rigney氏も、Sweet氏の指摘通り、チートの撲滅には進捗が必要で、言葉だけではなく行動が必要だと同意しています。
しかし 運営がユーザーをだますために、こんなチート対策をやっていますよとアピールしている訳ではない。チート対策活動は常に行っていると否定しています。
遅い対策に苛立つユーザー
Sweetdream氏もチーターへの鬱憤が溜まっていて、どうにかしてほしいという気持ちが スタッフへの苛立ちになってしまっていますが、結局 どうやってチーターを検出し 永久BANするかという技術解決が求められている状況です。
ユーザーの不満の根底にあるのは APEX開発のアンチチートへの対応の遅さで、チート問題はシーズン0から片付いていません。
開発は チート使用者の分布を国別で特定し、Pingやリージョンでサーバーを分離することもせず、アカウント作成に身分証の提示を導入するわけでもありません。
開発のチート防止体制の緩さや、アンチチート技術の不足を見て、先行きに不安、失望、諦め、苛立ちを感じている人が増えたように見えます。
一歩先を行くライオット
チート封じ込めに成功しているライオットゲームズは チート検出システムVanguardでチーターを完全に防げているわけではありません。しかしチートのサプライチェーンを潰す体制が本格的です。
チート販売業者のディスコードに潜入して製造業者を割り出し、製造元Gator Gamesを訴訟し、潰しています。
ここで 取引していたのは4500人と見られており、チート購入者は90ドルから600ドルを支払っていたといいます。こうした販売元が潰れる場合は、チートを買った客に 別の業者を紹介することがほとんどなので、それも追跡している徹底ぶりです。
またチート使用者に乗っかって成績を上げるブースティング行為、途中で離席するAFK行為、負けそうになるとゲームを妨害するスローイング行為に対しても 永久BANを含めて 容赦なくペナルティを課しています。
一方のAPEXはブースティング行為ですらBANされていません。アンチチート体制が不十分でなおかつ対応が遅い事は明らかです。