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Apex Legends(エイペックスレジェンズ)はvalveのSource Engineを使って作られており、かなり幅広いハードウェアに対応しています。
今回はグラフィック設定に焦点を当てて、「GTX1050Ti等のGPUでなんとか遊んでみたい」とか、「FPSを安定化・向上させたい」という方だけの為に 設定項目のどこをいじるとFPSに効果的かを調べてみました。
調整について
・Apex Legendsのビデオ設定には 解像度,垂直同期(v-sync),縦横比など設定が13項目あります。
・PUBGで言うところの「中設定」や「ウルトラ設定」などのプリセットはないのですべての設定を手動で行う必要があります
・FPS60制限は垂直同期をオフにする事で解除できます。
重かったらこの辺を調整すると良いかも
FPSに影響する重要部分は光と影に関係する項目です
各種設定は累積的に効果が重なっていきますが、特にアンビエントオクルージョン、空間光、サンシャドウ範囲などの太陽光/影などの影響が大きく、3つを最低まで下げると FPSが約28%向上します。
13項目 すべての設定を最高品質から最低品質に変えると、フレームレートが約65%の増加します(1080p:GTX 1060 6GBの場合)
それぞれの項目
FPSへの影響が大きい項目はオレンジ色で表示します。
アンチエイリアス
無しとTSAA が用意されています。 TSAA設定にすると FPSが3%下がりますが、影響は小さいのでここは無難にTSAAが良いでしょう。
テクスチャストリーミング割り当て
テクスチャの品質または解像度に影響。
なし~極(8GB)の間から設定できます。それ以上の設定は最低16GBのシステムRAMを持つことが推奨されています。 極から「なし」まで下げると、FPSが約6%向上しました。
テクスチャフィルタリング
テクスチャの鮮明さとミップマップ同士の切り替えに影響します。
GPUのパフォーマンスに大きな影響を与えることはありませんが、16倍の異方性フィルタリングからバイリニアフィルタリングに切り替えると、FPSが約6%向上します。
アンビエントオクルージョン
この設定はパフォーマンスに最も影響を与えます。SSAOの品質(隅っこの影など)に影響。上限から無効にすると、FPSが約15%向上します。
サンシャドウ範囲:
太陽が発生させる影の量を制御しているように見えます。 高ブーストではなく低に設定すると、約5パーセントのFPSが向上。
サンシャドウディテール:
これは太陽が発生させる影のディテールを制御します。 低に設定すると、高に比べてFPSが約3%向上します。
スポットシャドウディテール:
環境内の部分照明によって投影される影のディテールに影響します。 無効にすると、FPSが3%向上します。
空間光:
太陽光線が投射されるかどうかを決定します。 無効にすると、FPSが約6%向上します。
ダイナミックスポットのシャドウ:
移動ライトからの影を制御します。 これを無効にしてもパフォーマンスには変化はありませんでしたが、特定のシーンはそれにもっと影響を与えるかもしれません。
モデルディテール:
オブジェクトと文字の詳細レベルを調整。 低くすると、パフォーマンスが約6%向上します。
エフェクトディテール:
爆発のような視覚効果の質を決定します。戦闘テストが変わりやすいために どれくらい影響するのか測定するのが難しい項目です。
衝撃マーク:
弾痕をいくつ表示するかを制御します。 弾丸のデカールはレンダリングが簡単なので、FPSに影響を与えませんでした。高でいいでしょう。
ラグドール:
死体アニメーションの精度をコントロールします。これもまた状況によるので 影響の測定が難しい。 ゲームの説明によると、これはGPUの負荷ではなくCPUの負荷に影響します。
もしGTX 1050Ti 4GBでプレイする場合…設定を下げると60FPSも可能
GTX 1050Tiの設定例
コストを抑えて1050Tiでプレイする場合、1080p画質の最低限品質にする事で、50~60FPS付近をほぼ維持できます(動画)。
一方、この方は GTX 1050Ti と i5-7400(4コア4スレッド3.00 GHz)の構成で、グラフィック設定は中間よりちょっと低い程度です。グラフィック重視の場合この辺がギリギリのラインかもしれません。
ただランディング時や、チーム入り乱れの撃ち合いの時はFPSが やや低下、アルティメット技のハンティングビーストを使ったり、ジブラルタルの防衛爆撃など エフェクトの大きな技が使用されたりするとFPSが40程度まで低下するので 不利になります。
画質を最高品質にあげると平均35 FPS まで落ち込むので無理ゲーです。
RTX2060 6GBの場合:最高設定1080pで90fps
実際に手持ちのMSI AERO RTX2060で測定してみました。最高設定で平均FPSが93程度、低設定では125でした。その差は約30あるので、低設定にした方が近距離戦は見やすいです。
FPSを見るためのテストプレイなので時間短縮のために 突撃プレイをしていますが、真面目に立ち回るなら ダメージ700 4キルくらいは行きます。
CPU要求は高くないけれど、録画・配信するには6コア以上ないとキツい
Apex Legendsでは録画に苦労したので経験談を書きます。
プレイするだけなら4コア 4スレッドで動く
EAによる公式の推奨環境がGeforce GTX970、Intel i5-3570K(4コア 4スレッド 基本周波数3.40 GHz)なのでCPUへの要求はそれほど高くはありません。
Ryzen5 1600でもCpu使用率は50%程度と低めです。ですので、4コア 4スレッドで動きます。i3とかRyzen3とかです。
ただし録画の場合は別です。OBSを使用してのソフトエンコード録画(CPUにエンコードさせる方式)や、配信をしようとするとかなりキツイです。
OBSでソフトウェアエンコードを使う場合は、4コア 4スレッドだとCPUの負荷が100%近くになって 戦闘シーンになると録画ファイルがコマ送りになります。
見返してみると「なんじゃこりゃ」という紙芝居動画になってたりするので検証ができません。ですので録画もしたいという方には6コア12スレッド以上のCPUをおすすめします
オススメCPUは現在激安のRyzen5 2600です。私は1600を使っていますが、Ryzen5だと1080p30fps と720pの60FPSでカクカクにならずに録画ができます。
1080p60fpsを目指す場合はハードウェアエンコードになるので Turingアーキテクチャを採用しているGTX1660やRTXシリーズが良いです。録画や配信をしてもFPSがほぼ落ちません。OBSにも正式対応しています。
性能と価格の比較表はpassmark社の散布図が分かりやすいです。
まとめ
GTX1050tiシステムでは、設定を最小限にすれば、ほぼ60fps付近で動かせます。遊べなくはないという環境です。
RTX2060 6GB以上ならばもっと快適で、高めのグラフィック設定でも1080p/90fpsが出せるし設定を下げればもっと高いFPSが出るので視認性も上がって勝てる確率も上がります。
是非プレイしながら微調整されてみてください。