【侵攻22日】兵と弾は減少、足が止まるロシア。シリア兵の士気は低い。

・補給線の防衛に手一杯で前進できないロシア軍

3月17日、ロシア軍は大きな前進ができていない。ウクライナの反撃は激しく、ロシアは大量の兵を自国の補給線の防衛に回っている。

ロシア軍はハリコフ周辺で大きな犠牲を出しており、ハリコフ地方の都市イジーム(Izyum)市を迂回する作戦も成功しそうにない。

・前線に物資が届かない
ロシアは国土を横断できず、制空権も不十分で、橋を作ることもできない。前方部隊には食糧と燃料すら十分に届かない。ロシアの侵攻が頓挫しているのは、物流の問題である。

・キエフは落とせない。マリウポリへの兵力を増員

ロシア軍は3月17日にマリウポリへの攻撃を継続した。ロシア軍はマリウポリ周辺では領土拡大を続けており、住宅地がますます標的となりつつある。

ロシア軍は3月17日、第1親衛戦車軍とバルチック艦隊海軍歩兵部隊の予備軍をウクライナ北東部に配備。マリウポリへの攻撃を支援するため、黒海沿岸で水陸両用作戦を実施するための予備兵力を分割し、オデッサへの攻撃の可能性をさらに低くしている可能性がある。

キエフ北西では、ウクライナ軍がロシア軍に大きな損害を与えた。

兵も弾も無い。不足するロシア

See how the Ukrainian army is defending itself against Russia

ウクライナ軍は3月16日、ジェット機5機、ヘリコプター3機、無人機2機を含むロシア機10機を撃墜し、ロシアの航空作戦に対抗している。
ロシア軍は、戦死者の補填や弾薬の補充も難しくなっている。

ウクライナ情報機関は引き続き、ロシア軍が戦闘・支援部隊の両方の人員確保に困難を抱え、脱走率が高まっていると報告。ウクライナ参謀本部はロシア軍が この20日間で長距離巡航ミサイル「カリブル」と「イスカンダル」をほぼ全て使用したため、住宅地に対する無差別兵器の使用が増加していると報告している

シリア兵のやる気は低い

3月17日、ウクライナ軍事情報局(GUR)はロシアによるシリア人傭兵の採用についていくつかの詳細を報告した。

ロシア当局は、シリアの新兵に対して、占領地ではもっぱら警察として活動することを約束しているという。GURはシリア新兵の士気の低さを報告し、配備を避けるために自傷行為に及ぶケースを含め、多くの戦闘員がロシアとベラルーシへの配備を、脱走してEUに移住する機会と考えていると主張している。


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