要約
・暗号通貨が史上最高値を更新。マイニング用としてGPUが買われている |
自作PC愛好家にとっては冬の時代
2020年3月ごろからコロナウィルスの蔓延に伴って、製造と流通面で打撃を受け、グラフィックボードは品薄状態が続いていました。
また巣ごもり需要により 「外怖い! 家でゲームする!」という人が世界中で増えたので 需要が急増。nvidiaもAMDもこんな事態は予想していませんでした。
ただでさえGPUが足りない所に、暗号通貨バブルまでやってきました。
今は1ビットコインが366万円と過去最高値を更新。
(ちなみにいちばんマイニング効率がいいのはイーサリアムらしい。)
暗号通貨の採掘で一儲けを狙う 業者たちはBOTを使ってオンラインサイトに大量に発注を出し 最新版のRTX3000シリーズをかっさらっていっている状況です。
個人で正規購入は激ムズです。
じゃあRTX3090で1日中 ビットコインマイニングをして どれくらい儲かるのかというと、電気代を差し引いて 1月現在のビットコインレートで およそ840円程度です。
初期投資額を回収できるのが いつなのかは分かりませんが、暗号通貨が高騰しているうちに「いいから マイニングだ!」という具合に買う人 あるいは業者がいるようです。
AMDのRX 6000シリーズも同様に買われて品薄です。
じゃあ いつ頃手に入るのか?
Nvidiaは第1四半期を通してRTX3000シリーズの在庫不足は解消されないだろうとコメントしています。
nvidiaはファブレスで自社ではチップを作れません。サムスン電子やTSMCに「こんな具合にチップを作って」と頼んで届くまで 3ヶ月程度かかるので増産はしばらく先になります。
つまりGPUを急に増やそうにも増やせないわけです。
なので、少なくとも4月上旬まで 正規の価格では小売、オンラインで在庫は 見つけられないでしょう. 長期戦になります。
nVIDIAはサムスン電子に3000番台シリーズの追加チップの生産を委託したようですが、チップを作るファウンドリはどこもかしこもスケジュールがパンパンで供給が追いついていません。
現在はRTX 3060 Ti やRTX 3070といった 平均的な部類のグラフィックボードでも5割増などの高値が付いているため GTX1660Sなどの価格の落ち着いたGPUの方が経済的かも知れません
(2月追記:残念なことに 1660sまで高騰して 買えるのがなくなりました。詰んでます。)
深刻なGPU品薄状況を受けてnVIDIAは対策を実施。RTX3060ではマイニング効率を下げる対策を行って ゲーマーにGPUが行き渡るように手を打ち始めたところです。
しかし数が足りないのは相変わらずな為、転売屋の餌食となり高額で取引されています。
暗号通貨の暴騰、半導体の供給逼迫、記録的な巣ごもり状態。つまりgpuを買うには最悪の条件が揃っているのが現状です。
しかし いずれも時間が経てば解決する問題ですので気長に待ちましょう。かつてはDRAMも高騰しましたが戻りました。
GPUが故障して どうしても欲しい!という方は 当面は安いgpuか旧型gpuでしのいで、価格が落ち着くまで待つという戦略のほうが良いかと思います。ではでは。