敵の足音で位置を探るのは重要なのはよく分かっていたのですが、PUBGになぜサウンドカードが必要なのかよく分かっていませんでした。
「どうせサウンドカードを買わせるための商法でしょ?」と思っていた所もあります。私が間違ってました。ホントすみませんでした。
今回、ASUSのサウンドカードXONAR U5を実際に買ってみて試して見た所、「ああ、そういう風に役立つのか」と納得できた所があるので、そのへんの説明に挑戦したいと思います。
サウンドカードの役割は「音の変換」
サウンドカードがどんな役割をしているのかというと、パソコンのデジタル音声をアナログ信号に変換しています。別名 DAC(デジタル・アナログ・コンバータ)と言います。
まぁ名前はどうでもいいです。重要なのは役割です。
このコンバータが ゲームの音の信号を変換してくれるわけです。しかしこれがポンコツDACだと音を忠実に変換できないため ぼやけて 不利になるわけです。
私の場合、DACが来る前は、ヘッドホンをパソコンにぶっさしていました。
ところがパソコン内臓の変換回路がボロかった。ですのでどこから撃ってきてるのか 特定するのに時間がかかっていた訳です。(ひどい話ですがスマホの方が音が良かった。)
デジタルデータの変換が雑で波形がいい加減→ヘッドホンの音がぼやける→位置がよく分からない。
こういう困った現象が起こっていました。ヘッドホンが良くても 届けるデータが悪ければ、いくらヘッドホンが良くてもぼやけます。
なので「足音がイマイチよくわからねぇ」という場合、ヘッドホンの性能がイマイチではなくサウンドカードが原因なのかもしれません。
その場合は ヘッドホンに届ける音が改善されれば、位置の特定はやりやすくなります。
音の方向性や距離がわかる=音質の問題だった
結局、音の方向性や距離がわかるというのは、実は音質の問題で、耳に伝えてくる銃声が正確なほうが、それは角度や距離は分かりやすくなります。
音の細かやさはビット数で表現できますが、DACはビット数を高くできます。普通は16bitです。サウンドカードだと大体24bitとか32bitで表現できるので、音を細かく表現できます。これで戦いが有利になるわけです。
BIT変更による音質の違いは以下の動画が分かりやすいです。YOUTUBEに動画を上げると128kbpsの超低音質に変換されるので、24BITと16BITの違いがさっぱり分かりませんが、8BITから4BITと低くなるにつれて、音が雑になっているのが分かるかと思います。
実際使ってみると24Bitのほうが細かい音の表現力が上がって臨場感が出ます。
DACサウンドブラスターがなぜ有利なのか
クリエイティブ社のサウンドカード「サウンドブラスターX」シリーズはサウンドカードAmazonランキングの中でも上位だったりします。
PUBGで使用している方も多いそうですが、なぜサウンドブラスターXだと足音がよく聞こえるのかというと、1つは変換サウンドチップの品質が良いのと、もう1つは足音に相当する低い周波数帯域の出力だけを上げられるからです。
オンボードだとこれは無理です。
上のサウンドイコライザで足音に対応する低音(125以下)の音量レベルだけあげると、足音が強調されるので敵がどのへんで動いているのかが分かりやすくなります。
その他、不要な環境音は下げて、発砲音の音量を上げることで敵が大体どの辺で撃ったのか聞き取りやすくなります。サウンドオプティマイズ(最適化)と呼ばれていたりします。
HyperX Cloud Revolverはサウンドカードが不要なので人気
またゲーミングヘッドセットとして人気があるのが、HyperX Cloud RevolverやロジクールのG633等です。これらの機種がなぜ良いのかというと、サウンドカードを付属しているからです。たしかshakaさんやヤマトンさんが使われていたと思います。
Cloud Revolverの評価が高いのはサウンドカード(DAC)を買わなくて良いのと、 ヘッドホン自体の聞こえが良いからです。
CloudⅡのベースになっているのは、モニター用ヘッドホンTAKSTARのPRO80です。Cloud Revolverはその上位互換なので音が良いわけです。
Revolver:50mmドライバー 12Hz~28,000Hz
G633:40mmドライバー 20Hz~20KHz
HyperXシリーズの違いについては別記事が参考になるかもしれません。HyperX系はヘッドホンの性能が良いので人気という理屈になっています。
頼れるサウンドカード
すでに音質の良いヘッドホンをお持ちの場合でイマイチ敵の足音が聞こえないという場合は、以下のサウンドカードの品質が安定しています。
BlasterXシリーズ最新DACです。今回は32bit/384kHzへ音質が向上しています。価格は 14,500円程度です。Windowsでは、ソフトウェア「Sound Blaster Connect」が利用可能で、すでに特定ゲーム向けの設定が保存されているので、ゲームを選択するだけでサウンド設定をしてくれます。
内蔵式ハイレゾ対応 Sound Blaster SB-Z
24bit/192kHに対応した高音質サウンドカードで こちらは\9,335と少し安くなっています。イコライザー設定を変えられる内蔵式のサウンドカードで、オンボードとサウンドカードの差がはっきり出てくる性能差です。
ヘッドホンアンプを搭載しているので、600Ωまでの本格的なモニター用ヘッドホンをつなぐことが出来ます。PC内のノイズからアナログ経路を保護するEMIシールドを搭載しているので、ノイズを抑えられるのがポイントです。
低価格で足音が聞こえるモニターヘッドホン
ヘッドホンですが、可聴域である20-20000khzが 低音から高音まで出力されるヘッドホンであれば何でも良いです。
PUBGはステレオ出力なのでサラウンドである必要もないですし、そこまで高級である必要もありません。
ただ重低音は出るけれど、高音はイマイチ出ないというのでは せっかくのDACの性能が持ち腐れになります。
ソロプレイの場合はマイクは必要ないかと思います。オーディオテクニカのモニター用ヘッドホン、ATH-M20xやATH-M30xが特に価格の割に音のバランスが良く耐久性もあり、性能が高いです。
一般用のヘッドホンと比較して、周波数特性がフラットなので低音から高音まで問題なく鳴る上に微細な音を表現するボイスコイルを搭載しています。音楽リスニング用としても優秀です。無理して定番のSONY-CD900STを購入しなくていいと思います。
私はケチってサウンドカードASUSのXONAR U5を購入したのですが、これはWINDOWS10とは相性が悪いのか、サウンドイコライザーが機能しません。
これでも音質は上がって、距離と位置は分かるようになりましたが 欲を言えば足音の周波数をいじって遊びたかったので、素直に定評のあるサウンドブラスターにしておけばよかったなと思っている次第です。長々とすみませんでした。何かのご参考になれば幸いです。
上のサイトは敵の方角や距離あてを練習する事ができます。感覚のズレの修正に役立つので便利です。