「対戦オンラインゲームを遊ぶ時には音が重要」とかよく聞きますが、そうは言っても本当は安いもので十分ゲームを楽しめるんじゃない?という疑問が湧いたので 実際に試してみました。
価格は驚きの599円で、しかも送料込みでした。(送料考えるとどうやって利益が出てるのか謎)まさに激安という名にふさわしいヘッドセットです。
今回はこの激安ゲーミングヘッドセットを使って、難易度が激ムズの pubgをプレイして、普通のゲーミングヘッドセットと比べて、実際に使えるのかという観点から比較してみました。結果から言うと 正直な話 まるでダメです。ボロクソに負けました…
が!普通のヘッドセットと比べて 何がダメなのかを詳しく語ります。
激安ヘッドホンここは良かった
驚いたことに590円とは思えないほどに デザインはかっこよく、LEDが時間とともに(赤→オレンジ→グリーン→ブルー)ゆっくり変わる点に感動しました。第一印象は「思ったよりカッコイイ! 行けるかも」でした。しかし、ここがテンションのピークでした。
ここは正直ひどかった
弱点1. 低音が出ないので、敵との距離がゼンゼンわからない
この激安ヘッドホンの最大のデメリット、それは低音が出ないことでした。大げさではなく これをかぶると距離感が全くつかめません。
敵の方向は何となく分かるけれども、距離がわかりません。これをつけたら見当がつかないので、怖くて先に進みたくなくなります。(ちなみに2000円程度のヘッドセットなら 大体この辺というのは分かります。)
最後は見事に背中から撃たれてしまいました。音が使えない恐怖感を感じたい人にはちょうどいいかもしれないけれども、ゲーム中に こんなに試したくないと思ったヘッドホンはありませんでした。いくらプロゲーマーの方でもこのヘッドホンだと優勝は無理です。
弱点2. 耳にフィットしないので 周りの音がよく聞こえる
このヘッドセットのデザインは素晴らしいのですが、開発者は実際に使ったのだろうかと疑問が沸くほどに、耳にフィットしません。上だけ当たって、耳の下に1センチ以上スキマがあくので、当然 パソコン周りの音が丸聞こえで集中しにくいです。いつも半開きになっているのに気を取られるので長時間ゲームは無理です。
弱点3 フレンドに迷惑がかかる程 マイクのノイズが大きい
付属のマイクは固定式です。それは低価格なのでしょうがないのですが、ノイズは本当にひどいです。ノイズキャンセリングとの表示はありましたが 端子をつないだ途端に、シャーーーーという音がずっとします。
2000円台のヘッドセットではノイズは全く発生しなかったので、これはパソコン側の問題ではなく明らかにこのヘッドセットの特性に基づくもののようです。
録音した声を聞いたら完全に「トランシーバー」の音質でした。柳沢慎吾さんのタバコ無線に近いです。このヘッドセットでフレンドと協力プレイなんかしようものなら、多分 嫌がられて速攻で切られる事 間違いないです。切らない方は生きた天使のような方でしょう。
まとめ ヘッドセットに絶対に必要な条件は最低3つ
こちらのヘッドセットは 試している方があまりに少ないためレビューの数はゼロでした。もし十分な数のレビューがそろったら恐らく1~2点台になるでしょう。結局このヘッドホンの素晴らしいところはデザインと価格だけでした。
ひどい体験でしたが このヘッドセットに教わったことも大きかったです。少なくともヘッドセットには以下の三つの要素が不可欠だというのを教えてくれました。
1.敵の方向が分かるだけの音質
2.長時間ゲームをプレイしても気にならないフィット感
3.低いノイズで声質が変わらないマイク
とはいえ599円という価格でヘッドセットを作る技術は素晴らしいと思いましたし、距離が全くわからないという恐怖体験は面白かったです。
反省点
初めてのヘッドセットを購入する場合は 評価が固まった製品がオススメ
このように、あまりに評価がなされていない商品にチャレンジすると、かなりリスキーになるようです。価格に惹かれて購入して うまくいけばいいのですが、肝心のゲームが楽しめなかったら かなり残念です。
ネタとして購入する場合は別ですが、ゲームを楽しむためにはある程度 評価の固まったゲーミングヘッドセットが1台あったほうがいいのかもしれません。
レビュー等を参考に 各メーカーのヘッドセットの特徴を知って、あなたのスタイルに合ったゲーミングヘッドセット選んで頂ければ幸いです。
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