2018年秋は大多数が見ているという覇権アニメは不在という状況です。一つの作品が突出して君臨するのではなくて、それぞれの作品に人気が分散している構図になっています。
現在人気トップにあるのは大体この辺
転生したらスライムだった件
とある魔術の禁書目録III
ソードアート・オンライン アリシゼーション
SSSS.GRIDMAN
ゴブリンスレイヤー
ツイッターのフォロワー数を集計してくれる人のツイートによるとこんな風に分かれています。ぶっちぎりで1位の作品はありません。
秋期(新作のみ)のアニメ公式フォロワー数ランキングは 1位=メルクストーリア – 無気力少年と瓶の中の少女 -(113971) 2位=青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない(84664) です。#メルスト #青ブタ pic.twitter.com/eQbHnfCGMW
— アニメフォロワー@AnimeAPI (@anime_follower) 2018年11月19日
【考察】なぜ覇権アニメが不在なのか?
年代と作品数による人気の分散が起きている
なんでこんなにバラバラに人気が集まっているのかというと2点あって、1つはアニメを見る視聴者の年代が0歳~60歳まで広がってしまって視聴者の好みが分散している点です。
小学生と大人では見るアニメが違うので、それぞれの視聴者の好みに合わせた作品がヒットしています。(年齢の分散に関してはアニメマーケティング白書2017に詳しいです)
もう一つは放送されている作品数が多いという点です。今期も60作品を超えるアニメが放送/配信されています。視聴者が好きなものから選べるという事もあって、選択がかぶりにくくなっています。
3種類のなかからアイスを選ぶと人気なものが出ますが、60種の中からアイスを選ぶと嗜好もバラバラになるのと同じです。
今後もアニメ作品は減らない?
アニメ作品は需要が旺盛です、しかし絵を描ける方が不足している状況なので、作品数は増えないものの、減りもしないという流れが しばらく続くんじゃないかなと思う次第です。
次の覇権アニメの誕生はいつか?
劇場から発生すると予想
視聴者の興味が分散しているので今後も大ヒットというのは生まれにくいと思います。
大人から子供まで参加できるテーマを持った作品が必要です。ただ狙って生まれるもんじゃ無さそうです。
もしくは圧倒的支持を持つゲーム・映画・ドラマからのアニメ化 (ポケモン級のゲーム)でないと難しい気がします。
常時接続の光回線の普及や dアニメストアなどの配信サービスを利用する方も10年前に比べると大幅に増加しており、好きな時に好きなアニメを見る事ができるようになった事で、
みんなが同じ作品を同じ時間に見るのではなく、好きな作品を好きな時に見るという時代に変わっています。
今後、覇権アニメが登場する確率が高いのは時間と場所が制約される劇場アニメの方かもしれません。