R-1ヨーグルトを激安ヨーグルトメーカーHG-Y260で量産する。

R-1で風邪に強いカラダを

前回はカスピ海ヨーグルト作りに成功したので、またヨーグルトメーカーHG-Y260でR-1ヨーグルトづくりに挑戦。

1回目は牛乳代をケチって乳飲料を使って失敗し、2度目は牛乳を使って成功しました。

初心者の方が 一切つまづかないようにポイントをまとめてみました。

”R-1ヨーグルトの人気の秘密”

 になるとなぜか売り切れるR-1ヨーグルト。なんでみんな買っているんだろうと思っていましたが、人気の秘密はブルガリア菌の一種「1073R-1 乳酸菌」にあるようです。

実は、この菌が生産する多糖体には 免疫力を高める効果があります。

具体的には花粉症・風邪に強くなる、さらにインフルエンザ対策にもなるそうです。

冬になると受験生のお母さんが一生懸命R-1を食べさせるという話ですが、量産してしまえば安くつきます。

一言でまとめると風邪に強くなるので人気です。

R-1がNK細胞を強くするから風邪に強くなる

 
 風邪に強くなると聞いても、すごく嘘くさいなと思っていました。

しかしメカニズムを調べたら納得しました。私達の体の中には細菌やウィルスを見つけ次第 ボコボコに攻撃する免疫(めんえき)があります。

その免疫軍団の最前線で戦って、ウィルスをやっつけるのがNK(ナチュラルキラー)細胞であります。つまりこのNK細胞が強いほうが抵抗力も強いと言えます。

戦うNK細胞のイメージ

R-1ヨーグルトのEPSにはこのNK細胞を強くする効果があることが分かっています。実際に風邪をひきにくくなる研究結果が出ており、60%も風邪 のリスクを減らせる効果があるそうです。冬には風邪を引けきたくない お父さん子供も 食べるので、店頭から消えるわけです。

明治:乳酸菌研究最前線

ヨーグルトメーカーでR-1ヨーグルトを作るコツ

HG-Y260で作ったR-1ヨーグルト

HG-Y260で作ったR-1ヨーグルト

1. R-1ヨーグルトと 「成分無調整」の牛乳を用意します

2. 牛乳パックを電子レンジで1分くらい温めて温度を上げます。
 (乳酸菌が育ちやすくなるので成功率が上がります)

3. ヨーグルトを入れるので、牛乳パックの牛乳を50ccくらい飲みます

4. 清潔なスプーンでR-1ヨーグルトを50-75mlくらい牛乳パックに入れ
ます。(熱湯消毒とかしなくても 洗剤で洗って乾かしたスプーンで成功します。)

5. 牛乳パックのR-1をスプーンで混ぜるか、よくシェイクします。

6. ヨーグルトメーカーをセット後8~9時間放置したら完成。
  室温でさましたら、冷蔵庫に入れましょう。


R-1ヨーグルトで失敗しないためのQ&A

Q.どんな牛乳がヨーグルトを作るのに向いているの?

A.一番無難なのは成分無調整牛乳です。

売り場に並ぶ牛乳は、『牛乳』と『乳飲料』があります。パッケージの裏面に記載してあります。その部分に『牛乳』と書いてあるのを選びましょう。ほぼ間違いなくつくれます。

「乳飲料」の場合やめたほうがいいです。なんか固まりません。下のように いかにも牛乳っぽい「乳飲料」製品でR-1ヨーグルトを作ってみたら14時間くらいで すっぱいミルクが出来ただけでした。

レモン汁くらい酸っぱかったのでびっくりして 写真も取るのも忘れてしまいました。 製品自体はおいしいのですが、ヨーグルト作りには向いてないです。

乳飲料で作ったR-1は失敗

乳飲料で作ったR-1は失敗

Q.発酵温度は43度じゃないとダメなんですか?

A. 大丈夫。R-1菌はブルガリア菌の一種なので、40℃あたりであれば増えます。出願特許では43度ということになっていますが、それは菌にとって一番いい 温度ということであって、それ以外では菌が増えないワケではないので ご安心を。

このようにヨーグルトメーカーがなくても耐熱容器に入れた熱湯で温めると、R-1は作れます。電気が止まる国や場所に行ってもこの手法で作れます。

Q.R-1を発酵させる時に牛乳パックに砂糖をいれないとダメ?

A. 入れなくても発酵します。市販の商品よりも糖分が少ないR-1ヨーグル
トができます。

減量したいウチの母には自家製の方が人気で、これにカロリーオフの
砂糖をぶっかけて食べています。1リットル分あるのでなかなか減りません。

Q.発酵させる途中で牛乳パックを振ったほうがいいですか?

A.途中で振るとR-1菌の活動が妨害されて失敗する率が上がるので、 最初だけ振ったほうが方がいいです。R-1菌を信じて8時間以上待ちましょう。

Q.夏場はヨーグルトがメーカーの中で腐ったりしないんですか?

A.ヨーグルトは牛乳の保蔵方法の一つなので、乳酸菌を適量入れて発酵させている時に腐る可能性は低いです。 

発酵のメカニズムを簡単に説明しますと
牛乳にヨーグルトを入れると、乳酸菌の出す酵素で乳酸が作られます。この乳酸によって酸性が高まって酸っぱくなっていきます。

牛乳の中に雑菌(腐敗菌)が若干入ったとしても この酸が強くなってpH4.6になると死んでいきます。このph4.6で牛乳のタンパク質も固まります。

さらに発酵が進んで ph4.0までいくと乳酸菌の生育が止まるので再び雑菌が繁殖できるようになります。なので固まったら取り出し、冷まして冷蔵庫に入れるといいです。とはいっても1日セットしていても発酵は完全には終わりませんので、ご安心を。

一言でまとめると、発酵が進んでる時は雑菌が死ぬので腐りにくいです。


自家製プロビオヨーグルトR-1の出来ばえ


8-9時間温めると固まって市販の製品並みのドロドロ感になりました。ここらへんで取り出しても問題なかったのですが、実験のためにさらに3時間温めて、12時間たって出しましたが 美味しく食べられました。

ただ市販のように甘くはないので糖分を添加するとより美味しく食べられます。


まとめ

R-1ヨーグルトは高いのであまり大量に食べられませんが、ヨーグルトメーカーで1リットル量産したら食べ放題状態になるのでお得です。

メーカーはいろいろありますが、ヒロ・コーポレーションのHG-Y260やトプランTKSM-016が牛乳パックのまま使えるから衛生が管理しやすく簡単にR-1を作れます。

カスピ海ヨーグルトも作れるので1台で色々なヨーグルトづくりができて便利です。ぜひ快適なヨーグルトライフを。


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