以前使っていたワコムのタブレット(バンブー)のペンが故障していたので、新タブレットとしてUGEE社のM708タブレットを購入してみました。
ワコム製に比べるとサイズが大きい割にお安いのが動機でした。
使ってみた感想 「筆圧機能のないペンタブ」
感想を一言で表現すると、絵は申し分なく描けるし性能を考えるとお安いという感じです。
ハード面では文句ないのですが、ソフトウェア面が問題です。具体的に言うと筆圧コントロールが効かない。グッと押し込んだ時に線が太くならず 常に一定です。
なぜかというとドライバは認識するのですが、筆圧設定をするソフトが立ち上がりません。
ペン先の精度に関しては不満は感じません。センサー部分がノートよりも 大きいので、細かく書き込んだりするのも楽です。マウスで絵を描くのとは全然違います。
そのためペン先の太さはショートカットキーで代用しています。
ただ付属品は一式そろっているので、すぐ描くことが出来ます。他に必要なのは お絵かきのソフトくらいでした。
本体も薄めなので、絵を描かない時は タブレット上でマウス操作をしています。あまり気を使わなくて絵を描ける所が持ち味かも知れません。
難点
このペンタブはPCを立ち上げるごとにUSBを接続し直さないと 認識しなかったりします。私はスイッチ式のUSBハブで給電しているのですが、それでも毎回は面倒だったりします。
ワコムのペンタブのレビューでもドライバの不具合は結構見るので、格安だからダメって訳じゃ無いみたいですが、どうやらPC環境との相性問題はあるようです。
購入する前に他の方の不満点をレビューでみたら ラグが云々とあって不安でしたが、自分が使う分には感じませんでした。私のCPUは12,800円くらいのコアi5ですが、普通にサラサラ描けます。
余談ですが 社名の読み方はユージーと呼ぶらしいです。(うげーとか読んでいた)
UGEE社は深センに本拠地を置く、ペンタブレット/液晶ペンタブレット機器を専門に作っている製造業者です。1998年に設立、20年位の若い企業ですが米国でも販売していたりします。M708はペンタブレットの中でもエコノミーなタイプでした。
UGEE社のグラフィックタブレットを比較
真ん中のM1000Lは2016年12月発売の旧式で分解能はM708と比較するとやや落ちます。HK1060とM708に性能差はほぼみられません、見た目のデザインや重量が少し異なっています。解像度のLPIはline per inchの略でスクリーン線数と呼びます。値が大きいほうがより細かい線を描くことが出来ますが、かなり優秀です。
他社製品と比較
ワコム CTL-4100 small |
読取部サイズ: 6☓3.74インチ 筆圧レベル:4096レベル 重量:508 g 読取分解能 最高0.01mm |
エントリーモデルのワコム製品と比較してみると、M708の優位な点は 読み取り部が2.5倍程度と大きい点です。
M708はノートくらいの面積があるのでシャッと勢いのある線を描けますが、CTL-4100Sは文庫本の面積よりやや大きいくらいですので、かなり作業範囲は狭くなります。
安いのでハードに練習できる
少年サンデーの先生は アクション漫画を描く時は指先に 力が「ふんぬぅぅ~」と入るそうですが、ペン先の替芯は16本くらい付いていたので折れても相当長く使えそうです。
こんなイラストなら気楽にかけます。超絶 線の太さが一定。
タッチペンは充電しながら有線でも使えます。(充電中はこのように青く光り、30分程度でフル充電できます) ワイヤレスでも使えます。
慣れたら楽、機能は十分。
昔は使えた 筆圧機能が戻れば100点なのですが 上手く機能しないのが惜しいので50点というところです。
私の場合は簡単なイラストを描くのに使うだけなので別に良いですが、逆にこれからバリバリ 漫画描くぜッ!っていう方には全然オススメできないので 高くてもワコムとかの製品が良いと思います
付録:到着後 初期設定から変更した所
ウィンドウズ7の初期設定では、タッチペンを押し込んだときに PC側で右クリックにしてしまうので、saiで描いているとスポイト機能が勝手に作動して邪魔です。なので その設定を解除すると かなり自由に使えるようになりました。