【侵攻27日目】ロシアに進展なし、ロシアの通信は漏れている可能性。

まとめ
22日、ロシア軍は大きな前進をしていない。ウクライナ軍はキエフ北西部やミコライフ周辺で小規模な反撃を実施。キエフのロシア軍は 長距離砲撃を繰り返しているが、この方法では都市の降伏はできそうもない。

22日 ロシア軍はウクライナ北東部のチェルニヒフ、スミー、ハリコフへの攻撃作戦を行わずマリウポルの包囲を進めている

主要な論点
・ロシア軍は、キエフやその他の主要都市を包囲する初期の作戦が失敗したため、ウクライナの都市への砲撃を長期化させている。
・ウクライナ軍はドネツク州およびルハンスク州で、いくつかのロシア軍の攻撃を撃退した。
・ロシアはウクライナ侵攻の総指揮官を任命せず、ロシアの各進攻軸が限られた物資を奪い合い、作戦で協力することに失敗した可能性がある。

物資不足のロシア

ロシア軍は引き続き兵站と増援の問題に直面している。ウクライナ参謀本部は3月22日にロシア軍、特にヘルソン周辺で活動する第7航空攻撃師団が、医薬品不足のために犠牲者を出していることを明らかにした

戦闘に参加して借金返済
ロシア軍は戦闘損失を埋めるために、ドネツク州における強制徴兵の拡大や、多額の負債を抱えるロシア人に借金免除の見返りに軍事契約に署名させるなど、代替要員を生み出す方法を拡大している。

安全な通信がない/総指揮官もいないっぽい 
3月21日 米国防高官はインタビューで、ロシア軍は安全なネットワークの確保が十分でないため、安全でない通信を使用することが多くなっているとした。

またCNNは複数の情報筋から アメリカが「ロシアがウクライナ侵攻のために総指揮官を任命したかどうか」について、確認できていないとして、さらに情報筋は異なる軍管区のロシア部隊がリソースを奪い合い、作戦を調整していないようにみえると伝えたとしている。

砲撃拠点を取り返すウクライナ
ウクライナ筋は、3月22日にロシア軍がキエフ北西のブチャ周辺で定着していると報告した。3月21日の衛星画像には、さらにイルピンの北西でロシア軍 高射砲が撮影された。(ツイッター

ウクライナ軍は3月22日にいくつかの局地で反撃を実施。キエフの防衛を強化するためにモシュクン(キエフ北西)とマカリブ(キエフ真西)を取り戻した。

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