NEW Report from @TheStudyofWar and @criticalthreats: #Russian ground forces attempting to encircle and take #Kyiv began another pause to resupply and refit combat units on March 11 after failed attacks March 8-10. https://t.co/oYOfgTb8P1 pic.twitter.com/qu3qQsY8CL
— ISW (@TheStudyofWar) March 11, 2022
まとめ:どこも取れていない
キエフ ロシア地上軍はキエフを包囲して奪取しようとしたが、3月8日から10日にかけて攻撃に失敗。11日に補給と調整のために再び停止。ハリコフ周辺でもほぼ膠着状態。
北東部 ロシア軍はウクライナ北東部で新たな領土を確保できていない。キエフ東部を攻撃していた部隊を抵抗が続くスミ州に再配置している可能性がある。
南部 クリミアからミコライフ、ザポリージャ、東部のドネツク、ルハンスク方面へのロシア軍の進撃は、この24時間で停止。南部ロシア軍は 士気と補給の問題が深刻化。
マリウポル ロシア軍は11日にマリウポル北部に限定的な領土を獲得。11日ウクライナのオレクシー・レズニコフ国防相は市外への人道的回廊の開放を交渉しようとしているが、ロシア軍は公式交渉の間、市を砲撃し続けたと述べた。
マリウポルを奪取するためには ロシア軍は、大規模な軍隊による直接攻撃が必要となるが、その能力はなさそう。降伏させるために包囲と砲撃を続ける模様。
ウクライナ軍参謀本部の見立て ロシアは戦争の領土的目標を達成できておらず、今後は民間人への攻撃やウクライナ政府に対する民間人の支持を弱めるための心理作戦に移行していくと主張している。
3月11日の動き
増員
3月11日、ロシア軍はベラルーシを戦争に巻き込むため、ベラルーシ領内への砲撃を試みたと見られる。
クレムリンは、最大16,000人のシリア人戦闘員を含む外国人戦闘員をウクライナに派遣する計画を発表。
内ゲバ
プーチンは内部粛清のため、複数の将官を解雇し、FSB情報局員を逮捕したと報じられた。
相次ぐ将兵の死亡
ウクライナ軍はロシア東部軍管区第29軍アンドレイ・コレスニコフ少将を殺傷。ロシア軍将校の死傷者が多いことは、ロシアの指揮統制の質の低さを示している、ロシア軍将兵は部隊を指揮するために 前方に展開し、ウクライナ軍の砲火を浴びて死亡している。
クレムリンは、将校を含む死傷者の増加に対応するため、ロシアの予備役や個人の代替要員の派遣を増やした。
ウクライナ空軍と防空部隊は、ロシアの近接航空支援を制限し、ロシア機械化部隊をウクライナの空爆と砲撃にさらすことで、引き続きロシア地上軍の作戦を妨げている。