Bluetooth 5.0
Bluetooth 5.0で改善されたのは、通信速度と距離です。古いバージョンのBluetoothよりも高速で、より長い距離を通信できます。
Bluetooth 5.0は旧バージョンのBluetoothに比べて、通信距離が4倍、通信速度が2倍、通信メッセージ容量が8倍になっているといいます。これらの機能向上はBluetooth Low Energyにも適用されています。
Bluetooth 5.0では、BT4.2の2倍の最大2Mbpsのデータ転送速度を利用できます。高音質で音楽を楽しむ環境が整ってきました。
また、Bluetooth 4.2の4倍となる、最大240メートルの距離で通信することができます。これはスマートホーム機器との接続が背景にあります。ただし、壁などの障害物があると、Wi-Fiの場合と同様に信号が弱くなります。 クアルコムはQCC3005等のチップが対応。
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Bluetooth 5.1
5.0、5.1、5.2の間では 小規模なアップグレードが成されています。
5.1の変更点の一つは、機器探索方式の改善です。これまでの技術では、受信機と送信機は お互いの機器間の距離を「だいたいこの辺だろう」と予測していましたが、5.1ではより正確な位置情報が得られるようになりました。
5.1では 測位システムが、Bluetooth信号の方向を判断できるようになりました。距離と方向を組み合わせることで、Bluetooth機器はセンチメートル単位で機器の正確な位置を把握できるようになりました。
また、ペアリングのプロセスが改善され、接続がより効率的になっています。接続時間が短くなり、多くのブルートゥース機器が接続されている場所での干渉が起きにくくなりました。
Bluetooth 5.2
2021年6月現在の最新バージョンが5.2です。
大きなポイントとして、低消費電力(Low Energy)が進化しました。Low EnergyはBluetooth 4で導入されましたが、発展途上で、音楽のストリーミングなどには使えず、フィットネスウォッチなどの小規模な用途にしか使われていませんでした。
5.2では、より多くの情報を低帯域かつ低消費電力で伝送できるようになりました。これは新しいLC3コーデックによって実現できたもので、入力側ではデータが圧縮され、出力側ではより効率的に解凍されます。
オーディオ情報はより小さく圧縮され、時間とエネルギーの節約になりますが、相手側のデコードの効率とスピードにより、品質は失われません。
また、5.2では、2台のBluetooth機器間で同時に並行して データの送受信を行うことができるEnhanced Attributeプロトコルを実装しています。
例えば、スマートフォンが スマートウォッチとイヤホン等 複数のデバイスと接続している場合に 同時接続できるわけです。
最後に、Isochronous Channelsの採用です。デュアルオーディオ機能をさらに発展させたもので、1つのソースに複数のBluetoothデバイスを接続することができます。例えば 5.2ヘッドフォンを スマホとテレビ 両方と接続できるという仕組みです。
クアルコムQCC3040チップを載せた機器が対応。