SSD 市場における2019年最大のトピックはPCI Express 4.0の登場でした。実測で約5000MB/s を実現して大きな注目を集めました。
なぜ PCI Express 4.0のSSDは流行らなかったのか
4.0はAMDの最新世代マシン(Ryzen3000番台&AMD X570チップセット)でしか使えない上に、「ヒートシンク無しだと爆熱」「ランダムアクセス速度は3.0とほぼ同じ」つまり換えた実感がわかない、ということもあって今現在は あまり使っている人がいないのが実情です。
4.0と3.0で大差が無い…
【自作PC】世界最速級なPCIe GEN4のSSDを試した結果、マザボが破壊しましたw【アクアPC#03】
平べったいNVMe M.2タイプで売れているのはPCIe3.0です。やっぱり対応マザーボードが普及しないと 追いついて行かないという感じです。
IntelからPCIe4.0対応チップセットが販売されれば 4.0も普及が進むのかもしれませんが、Intelは乗り気では無さそうです。
そもそもNVMe SSDが流行っていないのが痛い
当初は同じ容量のシリアル ATA SSD に比べて高価格だった NVMe SSDでしたが、現在ではDRAMレスや QLC NAND を採用して お安いNVMe SSD が増えてきました。
にも関わらず 売れていない。価格コムSSDランキングでも一番売れているのが 9位というのが切ない。自作PC愛好家には歓迎されているものの「なんか熱いんだってね」というのがネックになって普及していません。
現在最も安い1TBのNVMe SSD は15000円前後、同じ容量のシリアル ATA SSD も12000円前後で推移しています。
NVMe SSD は最安クラスの製品でも 連続読み取り速度が1000MB/s程度と高く、シリアル ATA SSDは最大560MB/s程度ですので、価格がほぼ同じになれば NVMeが採用される流れが来るのかもしれません。