シナリオの確認や、名場面の振り返り用に、ガンダムXのストーリーまとめを作成してみました。全編ネタバレありです。
動画配信ではAmazonプライムやバンダイchにて配信中です。(10/20現在)
☆3.8とガンダム外伝群のなかでもかなり高い評価になっています。
機動新世紀ガンダムXの世界観
1つのコロニーが地球からの独立を宣言し、スペースコロニーと地球との間で戦争が勃発。
宇宙軍は地球側に降伏を迫るが地球連邦はこれを拒否。連邦軍はモビルスーツガンダムを投入しコロニーを攻撃した。
コロニー側も激怒しコロニーを地球に落下させ 地球軍も宇宙軍も大ダメージを受け100億人の人類ほとんどが死亡した。
物語はそれから15年後にスタートする。
全体的な流れ
・1話~25話 ニュータイプの少女ティファを守りながらニュータイプの仲間を探す
・25~30話 小国の戦争に巻き込まれる。
・31話~39話 地球VS宇宙の戦争を止める。ニュータイプの秘密に迫る
第1話 月は出ているか?
主人公の少年ガロード・ラン(15)は大戦の遺物であるモビルスーツを盗んで転売し生活していた。
そんな盗賊ガロードのもとに怪しい男から依頼がくる。依頼の内容は盗賊バルチャーに誘拐された少女の救出。バルチャーは軍事施設から盗品を転売する盗賊の集団であった。
高額のオファーに目がくらんだガロードはバルチャーの船”フリーデン”に乗り込み美少女ティファを救出する。依頼人に身柄を引き渡そうとするがティファはこれを拒否したのでティファに一目ぼれしたガロードはティファを連れ逃亡する。
依頼人のモビルスーツによる追撃をうけるが、ティファの予知能力でこれを避け2人は軍事施設に逃げ込む。そこでガンダムX(ガンダムGX-9900)を発見する。
ガロードはガンダムで依頼人の追手をガンダムで撃破する。しかしバルチャー側もティファ奪還のために強力な2体のモビルスーツを差し向けてきた。
第2話 あなたに、力を…
ガンダムエアマスターとガンダムレオパルドに苦戦するガンダムXはティファを盾にして逃亡に成功。しかしガンダムXの登場を知った情報屋は、他のバルチャーにその情報を売りつけ、ガンダムXが高く売れることを触れ回っていた。
ガロード達はガンダムを狙うモビルスーツに取り囲まれ大ピンチに陥る。ティファはガンダムに搭載されているサテライトシステムを作動させ、キャノンで周りのモビルスーツを一瞬のうちに焼き尽くしてしまう。
第3話 私の愛馬は凶暴です
サテライトキャノンにより死んでいった人々の苦痛を読み取ったティファは、精神的にダメージを受け気を失う。ティファを監禁していたバルチャーの艦長ジャミルは単身でガンダムXに乗り込みガロードを投降させる。ジャミルの判断で、ティファは船医に預けられる。
その頃、軍事複合企業アルタネイティヴ社にフリーのモビルスーツ乗りのシャギアという男が現われる。アルタネイティヴ社はバルチャーにティファを攫われた企業で、ティファのニュータイプ能力を研究しており、シャギアもティファの能力に興味があるらしくティファ奪還を申し出る。
一方、ジャミルの戦艦フリーデンにはオルバと名乗るモビルアーマー乗りが現われる。オルバは野盗から追われているところをフリーデンに助けられ、その恩返しとしてフリーデンで働くことになる。
第4話 作戦は一刻を争う!
実はオルバはシャギアの弟でティファの様子を探るために潜入していた。オルバはティファの病室に忍び込み、神経を破壊する注射を打ったためティファの容態は急変する。
オルバの仕業と知らないジャミルは、治療のために専門的な医療施設のあるアルタネイティヴ社ラボへの奇襲を決定する。
再びのアルタネイティヴ社への襲撃にクルーは戸惑い不満が出る。そこでジャミルは自らの過去を告白する。
ジャミルは15年前、ガンダムパイロットとして戦争に参加、ニュータイプであるジャミルの放ったサテライトキャノンがコロニー落とし作戦を引き起こすきっかけとなった。
ニュータイプの大半は死んだが生き残ったニュータイプは希少な存在で、そのためティファを保護したいと伝える。
ジャミルは他のバルチャー仲間に支援を要請し、ラボを急襲しようとするもオルバに作戦をバラされ、逆にジャミルからの先制攻撃を受ける。
フリーデンが総攻撃される前にオルバはモビルアーマーでティファを奪い去りフリーデンを離脱。アルタネイティヴ社へ帰還する。
第5話 銃爪(ひきがね)はお前が引け
ジャミルが操るガンダムヴァサーゴ等に強襲され、フリーデンはピンチに陥る。ガロードはティファの奪還のためガンダムXに乗り込み出撃するもジャミルには到底及ばず劣勢になる。
一方ティファはラボで治療を受け、一命を取り留める。そんな時、巨大モビルアーマー グランディーネが現れ、ジャミル達もろとも一掃するべく遠距離砲撃を仕掛けてくる。
戦艦フリーデンの周りは爆撃されて長くは持たない。ガロードはジャミルの指示でサテライトキャノンを発射しグランディーネを沈める。ガンダムXは研究所に乗り込み脱走してきたティファを奪還する。
第6話 不愉快だわ…
バルチャー「ザコット一味」を率いる首領ザコットは、フリーの女モビルスーツ乗りエニル・エルにガンダムXの情報を持ちかけた。
フリーデンは、戦争の遺物を漁るために旧連邦の工場跡地を目指していた。ジャミルは次のニュータイプを保護するために、ティファに相談するがティファも発見する方法は分からないでいた。
そんな中、ジャミルに想いを寄せていたサラは、ジャミルがティファばかりを心配していることに嫉妬する
ガロードは船上の仕事がうまく行かずに落ち込む、ガロードは名誉挽回のために旧連邦の原子炉に部材を回収に向かうが、そこは爆発の危険性がある場所だった。
そこにガンダムXを狙う エニルの急襲部隊がやってくる。ガロードの身を案じたジャミルは単身救出に向かう。ティファは落ち込むガロードを励まそうとしてメイクの練習をするが、副艦長のサラにみつかり腹いせに叱責される。
第7話 ガンダム、売るよ!
爆発寸前の動力炉から撤退すべくサテライトキャノンを発射したガロード。エニルの部隊は逃げだしたのは良いが、脱出途中でジャミルは負傷し昏睡状態に陥ってしまう。
ガロードはキャプテンの負傷でクルーたちに責められた上、さらにサラとの関係で傷心のティファからは接触を拒まれてしまう。帰る場所を失ったガロードは、ガンダムXを奪って飛び出してしまう。
フリーランスの傭兵ウィッツは家族に楽な生活をさせるため、フリーデンで働いていたが
隠していた金塊がザコットの部下に見つかり強奪されてしまった。
戦闘の末、ウィッツは金塊を取り戻したに思えたが ザコット配下の炎の時計部隊に囲まれリンチされる。
一方のガロードは競売会を開きガンダムXを売却しようとする。そこにエニルがやって来て購入したいと申し出る。
第8話 あの子、許さない!
ウィッツはシャギア達 フロスト兄弟の輸送機の爆撃により、炎の時計部隊の攻撃から逃げることに成功する。キャプテン不在のフリーデンに呼び出されたロアビィと偶然合流し、共にジャミルが回復するまでの用心棒として雇われる。以降 正式にロアビィと共に専属契約を結び、フリーデンに同行する事となる
夜にガロードの部屋に忍び込んだエニルであったが金を払うつもりはなかったため、ガロードは威嚇で発砲し、契約は破断となる。
逆恨みしたエニルとザコット一味はガンダムを誘い出すためにフリーデンを襲撃する。
一方ガロードの元にはフロスト兄弟が訪れる、シャギアはガロードにGXに乗り戦って欲しいと語る。
兄弟の目標は 自分たちの優秀さを確認するためガンダムと戦って葬る事であった。
そんな折、フリーデンが襲われピンチに陥っていると知らせが入る。ガロードはガンダムに乗って救援に向かう。
第9話 巷に雨の降るごとく
エニルやシャギア兄弟に攻撃され窮地に立たされていたフリーデン。そこへガロードが急行して戦線に復帰する。
艦長代行のサラは、襲撃から身を守るために湖へとフリーデンを移動させた。
湖に移動することで新たな危機が待ち受けると察知したティファは、移動を止めようとするがザコット一味の待ち伏せにあいフリーデンの周りは炎に包まれる。
そんな中ジャミルは意識を取り戻し、ガロードに作戦を伝える。
ガロードは月からのマイクロウェーブを直接湖にあて水蒸気爆発を起こしフリーデンを消火、ザコットは爆風で死亡する。エニルとフロスト兄弟は撤退する。ガロードは逃亡したペナルティとしてティファの世話係となる。
第10話 僕がニュータイプだ
ニュータイプを保護するため、ティファの描いた絵画を頼りにフリーデンはフォートセバーン市を目指していた。
そんな中、ティファは予知能力でニュータイプの少年カリスを感じ、カリスも同様にティファを感知していた。
ニュータイプの能力で人々を平和に導こうとするカリスは、強力なモビルアーマー パトゥーリアを起動させ戦乱を終わらせようとする。
パトゥーリアの起動にはニュータイプ能力が必要となる。カリスはティファを奪取しようとMSベルティゴでフリーデンを襲う。
ガロード達は3人がかりでカリスと応戦するが、力の差は歴然としており、ガロードは絶体絶命のピンチに陥る
第11話 何も考えずに走れ!
ガンダムXのサテライトキャノンをベルティゴに破壊され、エアマスターとレオパルドも危機に陥っていた。
彼らを救うためにフリーデンを降りたティファは、カリスに連れ去られてしまう。
ガロードは医務室で目を覚ますが ボロクソに負けてティファまで連れ去られたことで落ち込む。ガロードの落胆をよそに、技術部は不眠不休でガンダム3体の武装換装に取り組む。
フロスト兄弟は新連邦樹立を目指す委員会と接触する。委員会の狙いはフリーデンが集める
ニュータイプの強奪である。ジャミル兄弟はフリーデンの戦力が整う前にガンダムを潰そうとフリーデンを襲撃する。
ジャミルは臆病風に吹かれたガロードに奮起を促す為、連れ出す。
凍った湖上にコントロールユニットを投げ、パイロットとしての意志を試すジャミル。エアマスターとレオパルドが迎撃に向かう中、自信を喪失していたガロードはジャミルのショック療法で戦線に復帰する。
第12話 私の最高傑作です
パワーアップしたガンダムXである ガンダムXディバイダーを駆り、ガロードはシャギアに重症を負わせフロスト兄弟を退ける。
その頃エニルは、フォートセバーンの市長に接触し、ガロードへの復讐を画策していた。
エニルは、市長が旧宇宙革命軍の生き残りドーラッド博士だと見抜き、カリス少年の秘密を聞き出す。ティファは超能力をもつ天然のニュータイプで、カリスは人工ニュータイプであると博士は語る。
フォートセバーン市に潜入したガロードは、物陰でそれを聞き さらにライラック作戦について知る。
ライラック作戦は巨大モビルアーマー”パトゥーリア”とベルティゴ5機のニュータイプ部隊を
地球に降下させ 地球を一気に制圧する作戦であった。この作戦はかつて失敗に終わったが 戦後になっても博士は地球人類の皆殺しを計画しており、パトゥーリアの起動を狙っていた。
ティファとカリスはどちらもパトゥーリアを起動できるらしい。それを聞いていたガロードはティファの部屋に潜入し、その場にいたカリスに真相を告げ説得を試みるがカリスは承知の上で作戦に協力していると強がる。
第13話 愚かな僕を撃て
エニルとノモア市長に追いつめられたガロードとティファは窓から飛び降りて脱走。そこにジャミルのXディバイダーがやってきて ティファを連れて脱出に成功する。
一方、カリスはティファが自然発生したニュータイプである事に動揺する。
ニュータイプは自然発生しないと語っていた市長に不信感を抱いたカリスは彼の心を読み、自分が地球侵略のための道具でしかないことを悟る。
自分を生み出すために犠牲になった者への罪を省みたカリスは、すべての決着をつけるためベルティゴでガロードに戦いを挑む、カリスは贖罪としてガロードに自分を撃たせる。
第14話 俺の声が聞こえるか!
フリーデンで手術を受け、一命を取り留めたカリスだったが、スキを見てフリーデンから脱走する。
カリスを追ってきたエニルはカリスを捕獲し、市長の元へと連れ去る。
地球人類への復讐に燃える市長は、カリスを強制的に使って、巨大モビルアーマー・パトゥーリアを起動、街を無差別に攻撃していく。
ガロード達はガンダムに乗り込み、ティファの誘導の元でパトゥーリアに侵入。カリスを救出する。制御を失ったパトゥーリアは市長とともに沈む。
第15話 天国なんてあるのかな
休暇をもらったロアビィとウィッツは、フリーデンを離れ故郷へと向かった。
ロアビィはかつての恋人たちを訪ね歩き、ウィッツは父親が死んで以来、飛び出したきりの実家へ戻る。
久々の実家にウィッツは喜ぶが、母親が自分に内緒で再婚していたことを知り激怒する。
母もウィッツの父がモビルスーツが原因で死んだにもかかわらず、ウィッツがモビルスーツ乗りである事が許せない。2人は喧嘩になりウィッツは家を飛び出す。
ウィッツは酒場に立ち寄り、酒場のマスターが再婚相手だと知らずに愚痴を言う。
母の行為は父への裏切りだと主張するウィッツだが、マスターは母親が父を思っているからこそモビルスーツ乗りが許せないしそんなに強い人ではないと諭す。
そこに ならずもののヴァルツァーが母の街を収奪するために襲撃にやってくる。
ウィッツはこれをガンダムで撃退し、今まで稼いた金塊を実家に置き、立ち去る
一方のロアビィは本命の彼女の元を訪れるが死んでいた。ロアビィは墓に別れを告げた後
ウィッツに合流しフリーデンに帰る。
第16話 私も人間(ひと)だから
ティファの絵からニュータイプがいると思われる海岸に向かったガロードたち。ロアビィが海水浴を思い付き、一同はしばしの休息を楽しむことに。
その時、ティファが襲われるイルカの危険を感じ取り無断でボートを出し、沖へと向かう。彼女を救出に向かったガロードたちだが、ティファを追って海賊集団”オルク”の首領ドーザ一が現れる。
初めての海戦で苦戦するガロードだったがイルカの援護で窮地を脱する。月夜の中でイルカとたわむれるティファを見つめるガロードであった。その時サテライトシステムのガイドレーザーを目撃する。一体誰がサテライトシステムを使用しているのか。
第17話 あなた自身が確かめて
ティファはイルカのリーダーである白イルカに出会う。白イルカは訳あって人間を憎んでいるようだが、その理由は教えてくれない。サテライトシステムのガイドレーザーを目撃したガロードとティファはジャミルに報告する。
レーザーの地点にニュータイプとガンダムXの存在を確信したジャミルは、レーザーの場所 太平洋上に向かった。
一方、海賊ドーザ一味は生きたイルカの脳と神経を組み込んだ特殊なレーダーシステム「Dナビ」のため、イルカたちを見つけては殺していた。白イルカは人間の乱獲によって仲間が殺される事に怒っていたのであった。
白イルカのニュータイプ能力に着目したメンバーは イルカの保護に向かう。Dナビを装備したMSに苦戦したガロードたちであったが、白イルカの援護によってドーザ一を撃退する。
第18話 Lorelei(ローレライ)の海
潜水艦を使った強奪を繰り返すオルクのマーカスの前にフロスト兄弟が現れる。二人はマーカスにあるモノのサルベージを依頼する。オルバは一味と共に向かった「ローレライの海」の底で、フラッシュシステム用のビットモビルスーツと女性を収めた謎のシステムを引き上げる。
一方、そのシステムに封印されていた女性の意志を感じたティファは、ジャミルにローレライの海へ向かうよう話す。だが、そこにマーカス一味が待ち受けていた。
集中的な魚雷攻撃を受けてフリーデンであったが、サルベージされた女性ルチル・リリアントがティファに憑依し、電子機器を狂わせてミサイルとMSを機能停止させる。ルチルはかつてジャミルと共に戦ったニュータイプであった。
第19話 まるで夢を見てるみたい
Lシステムの効果が途切れたスキにオルバたちは戦域から離脱する。
ルチルは電子機器を狂わせるLシステムに肉体ごと組み込まれて、すでに半死状態のようになっているが、ニュータイプ能力を使いティファの体に間借りする形でクルーと会話する。
「もう2度と利用されたくない」という想いを受け取ったジャミルは、オルクに捉えられているLシステムごとルチルを救出しようとする。
ガロードはジャミルにガンダムのコントロールユニットを渡し、ジャミルが救出に向かう。
オルクを追い詰めたかに見えた局面で Lシステムを回収に来た軍隊がやってくる。
大量のMSに囲まれ窮地に陥った一行であったが、ルチルの提案により禁断の兵器フラッシュシステムを稼働させることになる。
ジャミルはルチルと協力しフラッシュシステムを起動し大量のMSを一瞬のうちに破壊する。
戦いが終わるとジャミルはフラッシュシステムを全機破壊する。
ジャミルはルチルを回収するが、ルチルは最後の力を使い果たし死んでしまう。ルチルの願い通り遺体はローレライの海に沈められ一行は次の目的地に向かう。
第20話 …また逢えたわね
補給のため、太平洋上にあるセインズアイランドに寄港したフリーデン。フリーデンの女性オペレータ トニヤは立ち寄ったブティックでエニルと出逢う。二人は互いに正体を知らぬまま意気投合してしまう。
エニルは入国管理官の青年マイルズとの結婚にイマイチ気乗りしないことをトニヤに打ち明ける。エニルは元モビルスーツであることを気にしていた。トニヤはそんなエニルをフリーデンに勧誘するが、エニルはガロードやフリーデンが許せず立ち去ってしまう。
フリーデンでエニルを待っていたトニヤであったが、エニルは来なかった。仕方なく出発するフリーデンであったが、そこにエニルがMSに乗り急襲しにやって来る。しかし友人のトニヤが搭乗していたため、エニルは攻撃せず退却する。