機動新世紀ガンダムXのストーリー 21話~39話(ネタバレ有)

前回の続き 機動新世紀ガンダムXのストーリーをネタバレ有りでまとめです

第21話 死んだ女房の口癖だ

旧地球連邦の指導者たちによって組織された新連邦政府は、地球を統一すべく動き出していた。

一方フリーデンは何者かがサテライトレーザーを使用したとされる海域に近づいていた。

フロスト兄弟の直属の上司アイムザット・カートラルは、新連邦の委員会で兵器プラント”ゾンダーエプタ島”に近づくフリーデン一行を捕獲するよう提案するが却下される。

アイムザットはフラッシュシステムを回収できなかったことで面目を失っていた。
連邦はそれよりも 連邦の再建のために新型の強力なガンダムと、ニュータイプが不可欠と考えていた。
委員会にとってアイムザットは信用ならないので フリーデン攻略のために特殊工作部隊の隊長・カトックが送られることになり、アイムザットはその支配下に置かれることとなった。

アイムザットはゾンダーエプタに向かいフロスト兄弟に合流するが、もうアイムザットに利用価値が無い事をフロスト兄弟は疑い始める。

カトックは難破した漁師のフリをして部下とともにフリーデンに潜入。

しかし、そのもくろみをティファによって見破られ、カトックは追い詰められる。
カトックの潜入と同時に連邦軍のMS隊はフリーデンを襲撃。カトックは襲撃の隙に味方を脱出させ、自らは手榴弾で自決を図った。しかしティファはそれを止める。

第22話 15年目の亡霊

拘束されたカトックの元をジャミルが訪れる。

ジャミルはカトックにニュータイプ探索の目的が自分の贖罪の為だと本音を打ち明ける
しかし大戦を戦ったカトックは超人的なニュータイプと戦い ゴミのように死んでいった兵士と
カトックの妻と息子の乗っていたコロニーに砲撃したジャミルやニュータイプが許せなかった。

フリーデンはサテライトレーザーの海域には近づいたものの正確な位置は分からず、ガロード達は立ち往生する。

そんな折、エニルは人工島ゾンダーエプタ近郊を飛行中に 連邦が秘密裏に開発しているガンダムを目撃してしまい、口封じのためフロスト兄弟の猛攻を受け、フリーデンに救われる。

エニルから新たなガンダムを発見したことを聞いたジャミルたちは、飛行記録からゾンダーエプタの位置を割り出し舵を取る。

そんな折、フロスト兄弟がフリーデンを襲撃。カトックは独房を脱出し、コックピットを占拠。フリーデンを新兵器ガンダムのサテライトキャノンの射程圏に入るよう脅しジャミル達は降伏する。

第23話 私の夢は現実です

ゾンダーエプタでフリーデンは捕らえられクルーたちは連行された。

ジャミルとティファは他のクルーたちから引き離され、輸送船でニュータイプ研究所へと移送されることとなる。

収監されたガロードたちは、ジャミルがクルーとの別れ際に発した命令を頼りに翌日の夕方の脱走を計画する

一方のアイムザットはクルーの銃殺を進言するが、新連邦樹立の前という事もあり却下され苛立つ。

そんな折エニルはアイムザットの元を訪れクルーの身の安全の代わりに脱出計画を漏らす。

アイムザットは脱走を口実にクルーを射殺しようとするが、カトックはその計画を知る。
監禁されたティファを訪れたカトックはティファに真実を打ち明ける。

コロニーが砲撃された時には家族は全員皆殺しにされていたこと、そしてジャミルを恨むことで慰めようとしていたと。ティファはその事実を知っていたと語りジャミルも知っていると言う。

脱走の時、ガロードは皆と別れティファとジャミルの元へ向かうが 、二人はガンダム3体と共に船でニュータイプ研究所に送られている所であった。

カトックはガロードに協力し、2人でティファとジャミル救出に向かう。

追いかける途中で3体のMSのコンテナ船は沈没したため二人は新型ガンダムの奪取をもくろむ。

ジャミルとティファを乗せた輸送船に潜入したガロードとカトックは、格納庫で新型ガンダムであるダブルエックスを発見。狙撃部隊に狙われる中、カトックはガロードをダブルエックスに乗せるが、そこにはコントローラーがなく窮地に陥ってしまう。

そんな時、Gコンを保管室から持ち出したジャミルとティファが現れる。 脱出の途中でカトックはジャミル達を守るために銃撃を受ける。

ガロードはDXを起動させ4人で輸送船を脱出するもカトックは死亡する。同じくゾンダーエプタを脱出したフリーデンに帰還。追ってきた輸送船のMS隊を蹴散らしたDXであったが、連邦本部からもMSの大群が押し寄せる。

これはフロスト兄弟が呼び寄せたものであった。フロスト兄弟は移送計画が失敗した事を確認しアイムザットを射殺。軍参謀の直属に上り詰める。

ガロードはDXのサテライトキャノンの威嚇発砲でMSの大群を退却させる。戦闘後、新連邦の樹立が宣言される。

第25話 君達は希望の星だ

新連邦政府の樹立がブラッドマン卿により宣言された。武力による地球圏の統一を進める新連邦に対し、多くの独立国家は反発、世界各地で紛争が巻き起こる。補給のため激戦の南アジア地域に上陸を果たしたフリーデンは、独立国家・エスタルドのリー将軍や連合国に協力を要請される。

態度を保留していたジャミルだったがエスタルドの街が爆撃されているのを知り、共に新連邦政府と戦うこととなる。
ガロード達は空爆を防ぐためDXのサテライトキャノンで飛行場を制圧、エスタルド側が勝利する。フリーデンに誘われていたエニルは迷っていたが黙って船を降りる。

第26話 何も喋るな

エスタルドでは先の作戦の成功でフリーデンの活躍を称えた。だがそうしたしがらみや、徹底抗戦派のリー将軍と和平派のグラント議長の対立に辟易したロアビィは戦う意味を見失ってしまう。一方、ティファは戦闘で忙しいガロードを身近に感じられなくなり、トニヤはエニルが黙ってフリーデンを出て行ったことにショックを感じる。

新連邦はエスタルド近郊の国ノーザンベルを潰す作戦に出る。新連邦はノーザンベルを叩き力を見せつけた所で、他の国と停戦協定を結べば制圧できると考えたのであった。

ガロード達はノーザンベルからの支援要請を受け救援に向かうもノーザンベルは制圧されてしまう。

第27話 おさらばで御座います

同盟を結んでいたノーザンベルが新連邦に降伏。同じく同盟国だったガスタールが新連邦と和平条約を締結したため、残されたエスタルドは無条件降伏か徹底抗戦かを迫られる。降伏を甘受できないリー将軍は、民族の誇りにかけて徹底抗戦を貫くとし、たった10機で死地へ赴いた。ガロードとウィッツは彼を追うが間に合わずリー将軍は撃墜される

フリーデンを降りたエニルはセインズアイランドの近くまでやってきていたが、新政府軍により制圧されていた。エニルに求婚していたマイルズも殺されてしまった。ショックを受けたエニルは再びMSに搭乗する。

第28話 撃つしかないのか!

フリーデンを降りたロアビィは反連邦の女ゲリラであるユリナの元に身を寄せるが、連邦の襲撃によりユリナは殺されてしまう。ユリナの最後の言葉でロアビィはフリーデンに戻る決心をする

エスタルドが新連邦軍へ全面降伏する前に、フリーデンは国外へ脱出することとなった。ジャミルは、密かにエスタルド国家主席ウィリスを同乗させ国外へ逃亡するが、ウィリスは国を捨て自分が逃げていいものか迷う。

そこへフロスト兄弟たちが襲撃に来る。さらに脱出計画を察知したガスタール軍も進撃を開始。そのピンチを打開するためとはいえサテライトキャノンの使用をためらうガロードであった。その時ウィリスは自ら投降を宣言する。

大臣のルクスはウィリスが自分の判断で決断したことを喜ぶと共に
新連邦と取引しウィリスの身代わりとして処刑されることを告げる。
こうして南アジアでの戦いは 新連邦軍の勝利で幕を閉じフリーデンは北へ脱出する

第29話 私を見て

ジャミルの決定でニュータイプ研究所を目指すフリーデン。しかしティファはガロードに置き去りにされたような気がして能力を発揮できず、場所を特定できない。そんな時フロスト兄弟はフラッシュシステムに対応するパイロット・アベルを襲撃に向かわせた。アベルは完全覚醒には至っていないが有能なパイロットである。

戦闘の最中に覚醒したアベルは遂にフラッシュ・システムを発動させ、ガロードらはピンチに陥る。
ティファの能力でアベル本体にダメージを負わせアベルは撤退する。
フロスト兄弟は帰還したアベルを真のニュータイプではないと言い殺害する。
フロスト兄弟は軍にいるニュータイプらしき人物をフリーデンにぶつける事で殺害していた。
ニュータイプの出来損ないである二人は自分たちより強力なニュータイプ候補生を殺害するべく研究所へむかう

第30話 もう逢えない気がして

エニルはセインズアイランドで宇宙革命軍と共に連邦軍に戦闘を仕掛けていた。

ニュータイプ研究所へたどり着いたフリーデン一行はフロスト兄弟の策謀にかかる。シャギアは研究所のカロン所長をそそのかし、ジャミルを足止めするように進言する。ニュータイプを研究する所長にとってティファの捕獲は悲願であった。

ジャミルはニュータイプの戦争利用は人類が滅亡するだけだと所長に訴える、一方で所長は能力のあるものは誰であれ戦争に参加するものだと主張し噛み合わない。

その頃 参謀本部に出向いたオルバは、研究所が連邦に敵対していると思わせることに成功する。新連邦軍の攻撃によりフリーデンは交戦状態になる、そのスキにフロスト兄弟は研究所を破壊する。

フロスト兄弟は研究所ではフラッシュシステムが使えないニュータイプと冷遇された事に激怒していた。
その腹いせに優秀なニュータイプを殺し 自分たちで未来を作る狙いがあった

研究所は炎上するもののジャミルは研究所所員のヘリで脱出する。フリーデンに帰ったジャミルであったが、研究所所員は宇宙革命軍のスパイであった。ティファは誘拐され宇宙へ連れ去られる。

第31話 飛べ、ガロード!

新宇宙革命軍に連れ去られたティファ。フリーデンのクルーはティファ奪還の策を練るが、途方に暮れる。そこへエニルが現れ、宇宙革命軍が乗っ取った新連邦軍の巡洋艦バルトークを奪って、宇宙へ脱出しようとしていることを告げる。。エニルの案内で基地に到着したジャミルたちは、ガンダムDXと共にガロードをバルトークに同乗させるよう計らう。シャトル発進までわずかの時に脱出を阻止すべく新連邦軍が迫る、フリーデンは捨て身の迎撃を始める。
ガロードは大気圏を脱出、宇宙に出る。ティファの船はスペースコロニー「クラウド9」に向かう。

第32話 あれはGファルコン!

宇宙革命軍の本拠地「クラウド9」に連れて行かれたティファ。宇宙革命軍は地球から帰還した同志を見て 地球との戦争の準備に入る。ガロードもクラウド9に向かっていたが 総司令の「第7コロニーで降ろすように」との指示を聞いて
DXでシャトルから脱出する。それを追って宇宙革命軍のエースパイロットであるランスロー大佐が指揮するモビルスーツ隊がやってくる。初の無重力戦闘のせいで絶体絶命のガロード。そこに15年前の連邦軍の兵器
Gファルコンが現れDXを回収して離脱する

第33話 どうして俺を知っている!?

ランスローとの戦いで重傷を負ったガロードは、Gファルコンのパイロットであるパーラ・シスに助けられた。彼女は新革命軍に抵抗する反政府組織「サテリコン」のメンバーで、そのアジトである小惑星にガロードを運び込む。

ガンダムDXの修理を条件にサテリコンへの協力を受諾するガロード。
クラウド9の指導者はサテリコンへの非人道的な兵器の使用を計画していた。地球での戦争の前実験が目的である。

それを知ったランスロー大佐は反対するが止められず、サテリコンは戦場となる。
ガロードらの抵抗も空しく宇宙革命軍の兵器によりサテリコンは惑星ごと吹き飛んでしまう。
ガロードとパーラはMSで脱出する。

第34話 月が見えた!

無人ステーションに退避したガロードは、そこでパーラからダリア作戦について教えられた。
それは禁断の兵器コロニーレーザーを使い、地球にレーザー攻撃を仕かけた後突入するという作戦だった。

宇宙革命軍の総司令ザイデルは地球に済む人類が地球を汚染し、宇宙の支配をもくろんでいるとしティファを同行しダリア作戦を開始する。

ガロードは作戦を止めるべくダブルエックスのサテライトキャノンをコロニーレーザーに向け発射する。ガロードは攻撃を控える代わりにティファの身柄を要求する。

ティファを救出したガロードはサテライトキャノンでコロニーレーザー破壊する。ガロードとパーラはティファを連れ地球に帰還すべく大気圏にやってくるがフロスト兄弟もやってくる

第35話 希望の灯は消さない

ようやくティファを取り戻し、地球に帰還しようとしていたガロードたちの前に、新連邦軍が現れた。彼らはジャミルたちを捕らえたことを伝え、ガロードたちに投降を了承させる。そして、新連邦軍の総司令ブラッドマンに引き合わされるガロードとティファ。だが、その頃、ジャミルたちは処刑されようとしていた。その危機に現れたのはカイルであった。
カイルはガンダム3体をジャミル達に引き渡し窮地を脱する。

カイルはガロードたちが地球にいることを伝え、救出に向かう。ガロード・ティファ・パーラもティファの能力で隙をついて脱出する。

第36話 僕らが求めた戦争だ

新連邦軍を脱出したガロードたちは、フロスト兄弟の追撃を受けながらも ジャミルたちと再会を果たす。

ティファはブラッドマン総司令の脳内から読み取った月のドームについて語る。
ブラッドマン総司令と対面したフロスト兄弟は、アイムザットや同胞を殺したことを自ら打ち明け、それもすべてブラッドマンに未来を託すためだったと告白する。ブラッドマンも本心を打ち明け、自分が劣等とみなされる原因となるニュータイプは
全員排除すると語る。戦争を主張するブラッドマンはこれはフロスト兄弟の願いどおりであったが
委員会は和平路線を主張したためフロスト兄弟は戦争反対派を皆殺しにして戦争の準備をすすめる

一方の宇宙政府軍の総司令ザイデルも徹底抗戦の構えで準備を進めており、戦争反対分子を
処刑する。フリーデンを失ったガロード達はカイルが所属する反政府組織に身を寄せる。

第37話 フリーデン発進せよ

新革命軍のザイデルは、戦争に勝利するには月に隠されたニュータイプに関する最高機密”ドーム”に接触するしかないと考え、旗艦で出撃する。そのザイデルの動きを察知した新連邦軍のブラッドマンも出撃し、全面戦争に向け状況は更に悪化していく。
ガロードを護れる力を欲していたティファは突然倒れ、昏睡状態の意識でドームと接触し全ての答えは月面基地にあると悟る。一行は月のマイクロウェーブ送信施設へ向かう。

新革命軍は一足先に月に到着するが、自動防衛システム(大量の自動MS)に遮られ着陸できず足止めを食らう。
ガロード達は軍船を無断で強奪し月面基地へ向かう。

第38話 私はD.O.M.E…かつてニュータイプと呼ばれた者

防御システムに手間取る新革命軍に追いついた新連邦軍は、新連邦軍と宇宙革命軍が全面対決を迎えていた。そんな中、ダブルエックスで出撃したガロードとティファは一番最初にドームへと辿り着く。

仲間の援護もあり、ガロードとティファは月面に到達する。そしてティファは、ザイデル、ブラッドマン、ランスロー、フリーデンのクルーたちをドームに招き入れる。

ドームは旧連邦によって遺伝子レベルにまで解体しシステムに組み込んだ人類最初のニュータイプが保管されていた。この存在こそ旧連邦時代からの新連邦の最重要機密であった。

第39話 月はいつもそこにある(最終話)

ドームの正体が明らかになり彼の意識体が人々の前に現れる、
ドームは過去に囚われた人々に真実を語り始める……。

ドームは戦争の中で突然生まれ、道を失った大人たちにとっての新しい価値観となった。
いつしかニュータイプの力に囚われた人々はその先を求めた。
しかしニュータイプを人工的に生産し、利用することしか考えなかった人類に
新しい未来はつくれないし、ただニュータイプを目指すだけのスペースノイドにも未来はない。
仮にニュータイプになれたとして そこで感じる未来があっても それを現実のものにしたいと思わない限り その未来は幻想に過ぎない。これからはニュータイプという言葉にとらわれず、自らで新しい未来を作れとドームは語る。

その頃 月軌道上では、フロスト兄弟が全員を抹殺しようと攻撃を続けていた。
フロスト兄弟は宇宙軍のみならずニュータイプにこだわったとして味方である連邦軍まで
破壊する。ガロードはサテライトキャノンで月のシステムごとフロスト兄弟を抹殺する。

全面的な衝突の後、連邦軍と宇宙革命軍との間で停戦協定を結び始める。両軍の間で小規模な戦闘はあるものの世界は落ち着きを取り戻す。

戦争後、フリーデンのメンバーは別れて、それぞれに新しい生活を始める。


ガンダムという存在が、それぞれの時代のヒーロー像を具現化したものであるとするならば、ガンダムXは少女を守る守護神であり、それが最後までブレないというのがガンダムXの良さなんだろうなと思います


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