【薬屋のひとりごと】13番目の怪談って何だったの?

ネタバレ注意、本編視聴後推奨。
『薬屋のひとりごと』アニメ第2期第34話「怪談」について、主催者の女性は「今宵は肝が冷える13の話を楽しみましょう」と言って始めました。参加者は12名だったので13番めの話は何だったのか。
 
12番目の話は主催者が始めた 先帝時代の話で、むかし 後宮の若い娘は飼い殺し状態だった。中には先帝の子を妊娠したものもいて、後宮を出たいと訴え出た。しかし許可は降りず、周りを呪いながら死んでいったというお話。
 

13番目の話は怪談が行われた場所で 起こるはずだった 参加者たちの死亡です。猫猫(マオマオ)が一酸化炭素中毒になるのを阻止して事なきを得ましたが、主催者は 参加者たちを道連れにして 13番目の怪談話を作ろうとしていたという訳です。

猫猫が「13番目の怪談にならずに済んで良かった」と言っているのはそういう事ですね

なぜ女官は後宮内で 飼い殺しにされたのか?

皇帝が姫ではなく 女官に手を出しちゃった場合、これは大変です。秩序が大混乱です。 なんせ上級妃から下級妃までプライドはズタズタになります。

ましてや女官が身ごもってしまった場合は嫉妬の嵐です。ですので通常は堕胎させるか、「皇帝の子ではありません。 別の人の子です」という事にして お金を渡して追放という事もあったようです。

ただし唐代の後宮では追放よりも飼い殺しのほうが、一般的な処遇だったと考えられます。この女官の場合のように 後宮の外に出すと「あれこれ喋られてしまう。困る」というので、後宮の閉鎖的な空間に閉じ込めて、内部で管理し続けるのが多かったらしい。

飼い殺し状態の女官は、後宮内のあまり使われない宮殿に住まわされ、最低限の生活資源(衣食や侍女)は与えられるものの、皇帝や他の高位者との接触は禁止となります。だから 1年に1回の怪談話が楽しみだったっていうのも すごい説得力がありますね。作者はすごい。

この女官はおしゃべりが上手なので外には出さなかった、このへんもリアル。

後宮の序列はどう決まる? 『薬屋のひとりごと』で紐解く唐代のヒエラルキーとマナー!

 
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