【侵攻25日目】通常作戦は失敗したので 要人排除に切り替えたロシア

膠着状態

3月20日ロシア軍に大きな前進はない。キエフ周辺のロシア軍は砲撃の準備をしている。ウクライナ軍はハリコフ南東のイジュム市で、市街地を占領しようとしたロシア軍を撃退。ロシア軍はルガンスク州やマリウポリ周辺でゆっくりした包囲前進を続けている。

人員不足に直面するロシア軍 
ロシア軍では将校の死傷者が増え、脱走や反抗が頻発するようになっている。ウクライナ国防省は3月19日、「ロシアの一部の海軍歩兵部隊」(キエフ周辺の戦闘に投入された東部軍管区の部隊と思われる)が最大90%の人員を失い、代替者を生み出すことができない、と報告した。

強制徴兵&若年層も動員しはじめるロシア
ウクライナ参謀本部は、ドネツクとルガンスクの大学で18歳以上の学生を徴兵していること、ドネツクの第 1 軍団のほとんどが、訓練された兵士ではなく「動員された人々」で構成されており、士気の低下と装備不足に直面していることを報告した。

参謀本部によると ロシア軍は戦闘損失を補充するために「旧式で一部不具合のある装備」をますます使用していると報告した

ウクライナ軍事情報局(GUR)はさらに、ロシアのセルゲイ・ショイグ国防相が3月15日、ウクライナで戦わせるために 17~18歳のウナルミヤ(ロシア青年軍)要員の受け入れ準備命令に署名したと報じた。

要人狙いに切り替えたプーチン

【速報】ゼレンスキー大統領殺害の傭兵投入か(2022年3月20日)

ウクライナ軍情報部(GUR)は3月20日に、オリガルヒの一人 エフゲニー・プリゴジンとロシアの軍事会社「リーグ」/ワーグナー・グループに関係する傭兵グループが3月20日にウクライナに到着し始めたと報告。

このグループは ゼレンスキー大統領、交渉団トップ アンドリー・ヤーマク氏、元首相デニス・シュミハルを含むウクライナの政治指導者を排除することを目指しているとGURは主張。

GURは、ロシアの通常作戦が失敗したため、ロシアが暗殺計画に転じたと主張している。

その他 主な進捗

・ウクライナ軍は、20日に 3人のロシア軍連隊長を殺害したと報じられている。ウクライナ軍参謀本部の発表では 第346独立スペツナズ旅団長が負傷。第331VDV連隊、247VDV連隊、第6戦車連隊(CMD第90戦車師団)の指揮官を殺害したと主張。
・ロシアは、リビア人戦闘員のウクライナへの派遣を促進すると思われる。
・ロシア軍はキエフ周辺の陣地に地雷原を展開しているとの報告
・ウクライナ軍は、ミコライウ周辺でさらに局所的な反撃を開始した。

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