これまでのあらすじ
Twitchは今まで著作権に守られている楽曲を配信内で使ってきても そんなに規制はキツくなかった。
ところがDMCA(デジタルミレニアム著作権法)の締め付けが厳しくなり始めたのでTwitchも取り締まりを厳しくするようになった。
DMCAから通知を受けるとTwitchは配信者に動画を消すように通知を送る。
Twitchの発表によると 2020年 5月まで TwitchはDMCAから年間50未満の通知を受けていた。ところが5月から激変して 大手レコード会社から過去動画を対象に 毎週 数千の通知が送られてくるようになったようだ。
そして 2020年6月ごろからTwitchは 配信者に 動画を削除しろとひっきりなしに通知を送るようになった。
それも 「今回は削除するだけで構わないけれども 次に違反動画を見つかったらアカウントを永久にBANする」という厳しいものだった。
しかしTwitchのユーザーインターフェイスは今の所ゴミなので 音楽が含まれている動画を自動で検出して削除する機能が無い。そのため配信者は手動で一つ一つ消していくか 全部消すしか無い。
配信者は数年かけて動画をアップしているため クリップを含めて数千の動画をアップしている人もいる。
大量の動画の中から どの動画に、保護つき音楽を使っているかの判別は不可能だ。そのため 過去の動画を全て削除する人が多く出ている。
ロケ先で音楽がかかってた場合はセーフ? DCMA「アウトな。」
問題がさらに複雑なのは、ゲーム配信ではなく屋外配信をしている配信者たち。買い物に行っても店内には音楽が流れている。音楽が入ったらアウトなので規約を守るためにはミュートにして店内に入る必要がある。
店内で生放送をする場合でも、音楽を流している限りは 実況の声も無音になるため「ちょっと何言ってるのか分からない」状態になる。しかし それが嫌なら野外に出るしか無い。
店内の音楽くらいいいじゃないか、本人の意志で流しているわけではないんだからと思うが、ちょっとだけでもダメなようだ。
Jake’n’Bake氏「2年半前、屋外で撮影した配信動画に警告が来た。どうやら移動途中に店から流れてきたカニエ・ウェストの曲が動画に入り込んでいたらしい。こんなので俺のアカウントの動画全てが無くなってしまうかもしれないんだ。こんなのがありえるのか」。
もはや流れてくる音楽をウィルスのように迷惑なものと見始める配信者も出ており、こんなんじゃハイキング的な動画でも撮るよりほか無いじゃないかと落胆が広がっている。