インターフェースに足を引っ張られ、性能的な進化が足踏みしているシリアル ATA SSD は低価格な製品が一番人気ですが、信頼性が高く定評のある定番モデルも同様に売れています。
信頼性の高いSSDと激安SSDとで枝分かれしている
DRAM搭載タイプはOSやゲーム機に使われる
2019年のSSD界。大きな動きとしてはNAS向けの製品が登場しています。NAS向けのSSDは遅延の発生を減らし 高い耐久性を持っているのが特徴です。
SSDもキングストンやCFDなどの激安タイプと、クルーシャルやサムソンEVOシリーズなどの高級タイプとで棲み分けがされるようになりました。
NAS向けではありませんが、マイクロンのクルーシャル MX 500など大手メーカーの定番 SSD は性能の高さと安心感から ☆4.4と根強い人気を維持しています。
起動の速さと安定性でユーザー評価が高い Crucial製品
MX500豆知識:バッファ用のDRAMを備えており ゲームのロードやアプリの起動も速いのでPS4のSSD換装でも人気が高い。OS用としても人気。発売から2年のロングセラーとなった。
Serial ATA SSD でも低価格化は徐々に進行しており 特に激安モデルはDRAMレス設計と QLC NAND の採用でコストダウンを図っています。(ひとつのセルに4bit保存するのがQLC方式、3bit保存するのがTLC方式です)
そのため最安クラスの SATA SSD は1TBモデルでも1万円付近になってきました。2万円くらいしていた2018年が夢のようです。
DRAMを省いた製品や QLC NANDの製品はDRAM搭載品や TLC NAND 採用製品と比較すると広帯域のランダムアクセス速度が劣ったり、SLC キャッシュが切れた時に書き込み速度が劣ったりします。
もちろん大きいデータを一気に書き込むなどをしないのであれば、そのような状況になることは少ないものの、
激安SSDのラインナップは読み書き性能を多少圧迫して コスト面を追求する商品展開になっています。
激安SSD SUNEAST サンイースト
激安タイプはストレージに使われる
SUNEAST サンイースト SSD 内蔵SSD(960GB)
「スピードの面ではHDDよりも大分よい」という事で、2019年に圧倒的な低価格で市場に登場して話題を席巻したSSD。
激安 SSD の代名詞になったサンイーストのSSD。DRAMレスだけれども 約1TBで1万円に近い激安価格。
SATA3接続だとシーケンシャル読み550MB/s 書き480MB/sとなかなかなので データ保存向け。 読み込みは遅くならないため それほど重要ではない娯楽系ファイルの保存に向いている。