2019年7月から CPU界に7nmシリーズで爆撃を開始したAMDですが、ついにRyzen9シリーズの頂点 3950Xと新型ThreadRipper3000シリーズを投入します。
インテルの牙城 陥落
Ryzen 9 3950Xは発売延期となっていましたが 2019年11月25日(北米時間)に発売開始。価格は 749ドル。日本円で約82000円。3950Xは16コア/32スレッドとなっています。
インテルCPUは今までシングルコアの能力が高いというのを アピールポイントにしてきたわけですが、7nmプロセスのRyzen9 3900Xで シングルコアの性能でもcore i9-9920Xを抜いています。
3950Xの発表で、AMDが 価格と性能の両面でインテルとの差を広げる可能性は高いです。
AMDの攻勢を受けインテルCPUは値下げが続いており core i9シリーズも これからさらに安くせざるを得ないため、年末のCPU価格がどうなるか注目です。
Ryzenシリーズ比較表
モデル | コア/スレッド数 | ベースクロック | ブーストクロック | L2キャッシュ | L3 | 付属クーラー | TDP | 価格 | |
Ryzen9 | 3950x | 16/32 | 3.5 | 4.7 | 8 | 64 | なし | 105 | 749 |
3900X | 12/24 | 3.8 | 4.6 | 6 | 64 | プリズム | 105 | 499 | |
Ryzen7 | 3800X | 8/16 | 3.9 | 4.5 | 4 | 32 | プリズム | 105 | 399 |
3700X | 8/16 | 3.6 | 4.4 | 4 | 32 | プリズム | 65 | 329 | |
2700X | 8/16 | 3.7 | 4.3 | 4 | 16 | プリズム | 105 | 329 | |
2700 | 8/16 | 3.2 | 4.1 | 4 | 16 | スパイア | 65 | 299 | |
Ryzen5 | 3600 | 6/12 | 3.6 | 4.2 | 3 | 32 | ステルス | 65 | 199 |
2600 | 6/12 | 3.4 | 3.9 | 3 | 16 | ステルス | 65 | 199 |
Ryzen9 3950Xの性能は どの程度なのか
Ryzen9シリーズ 最多の16コア/32スレッドを搭載
同社の3900Xと比較すると 周波数はほぼ同じです。しかしコア数とスレッド数を増やしたため 演算速度は25~30%程度向上したと言われています。(PCGAMER)
3950Xは ゲーム用途というよりも 動画編集や3Dモデリングを職業にされている方が 作業効率を上げるのに適したCPUだと言えそうです。
AMDによると 12コア/24スレッドの intel core i9-9920Xと ほぼ同等のゲーム性能だとしています。
一方 ビデオ編集ソフトの 「DaVinciリゾルブ」「アドビプレミア」「CINEBENCH R15」など
マルチコア性能が要求されるソフトでは i9-9920Xに大差(CINEBENCHだと約2倍)をつけています。
水冷クーラーを推奨
AMDによると 3950Xのパフォーマンスを発揮するためには ラジエーターが280ml以上の水冷クーラーを推奨とのことです。そのため今回はクーラー付属ではありません。
AMD 早くも新型ThreadRipper3000シリーズを投入 2019/11/25
Amazon.co.jp 売れ筋ランキング: CPU の中で最も人気のある商品